打倒!破廉恥学園

旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと掻き散らかすブログです。

「平成狸合戦ぽんぽこ」感想

2013-07-14 00:42:46 | Weblog
録画していた「平成狸合戦ぽんぽこ」を観る。

前に観たのは何歳くらいだっただろう。覚えていないけど、今観てみると子供の時とは違った感想をもっちゃいますね。どちらかというと大人向けの作品だなあって。

明るそうだけど切なくて、切なそうだけど明るい。これがこの世界の狸の生き方ですよね。何かといってはドンジャン騒ぎ。仲間が死んでも人間を殺してもドンジャン騒ぎ。

一番切ないのが、後半で長老の一人が化けられない狸たちを宝船に乗せて死出の旅に出るシーンですね。要は口減らしをしたわけで。あの船に乗った狸たちもおもいっきりドンジャン騒ぎ。自分が死ぬなんて思ってもいないのか、それともあっさりと受け入れているのか。どうなんでしょうね。

妖怪大作戦もね。何百年生きた狸も人間の順応性や狡猾さには勝てないというお話。まあ最後は六代目金鳥がしっかりとワンダーランドの社長から金を奪い取ってるんですけどね(狐の竜太郎はあの後すぐに逃げた模様)

そういえばこの時代のアニメって「ドラえもん」とかもそうでしたけど、自然を守ろうってテーマのものが多かったですね。酸性雨なんて言葉が出てきた時分。今は環境保護の精神が行き届いたのか、それとも諦めたのか、あまり言われなくなった感じがします。エコよりも省エネ重視という風潮が。

あと、意外な所でほろりと来ちゃいました。ラストで狸たちが力を合わせて昔の風景を再現するシーン。おばさんが昔の知人(よっちゃん)を見つけて走りだすくだりがあるんですけど。なんか……わかるなあー。なんかホロっと涙が出そうになりました。

権太のライバルだった狸が人間世界で不動産屋になっていたのはシニカルですよね。権太が玉砕アタックかましていた時に、金鳥たちが奪ってきた金に頬ずりしていたから、あの頃から心変わりしてたんだなーって。

あと玉三郎は一刻も早く許嫁の元に帰りたがっていた感じがします。金鳥にそこを指摘されて「いいえ」と言っていましたが……あれは図星を突かれたって雰囲気がしました。

大人になると違った見方ができる作品って名作ですよね。