打倒!破廉恥学園

旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと掻き散らかすブログです。

「八重の桜」と城下の盟

2013-07-03 00:44:57 | Weblog
おそらくここ二・三週間が最高潮でしょうね。だって明治の世になったら、きっと朝ドラみたいな内容になるに決まっていますもん。まあ、西南戦争とかあるけど、八重がどれだけ関与するかって話ですよね。

気になるのは旦那との決別です。川崎尚之助とどういう風に離婚するんでしょうか。そうしないと新島襄と結婚できませんし。史実はそれこそ「大人の事情」って奴で離婚してるんでしょうが、ドラマでは果たしてどうなることやら。

で、今日のブログで一番言いたいことなんですが、「城下の盟」は下策だということです。

「城下の盟」とは、本拠となる城に攻めこまれて屈辱的な敗北と降伏をするという意味の言葉です。今の会津藩の現状がまさに城下の盟です。

戦争は基本的に本拠地とは関係のない場所で行われています。関が原の戦いだって、家康にとっても三成にとっても関係のない関が原が戦場でした。自分の本拠地に侵入を許した時点で、もう半ば負けているようなものなのです。

この前の放送では白虎隊の切腹シーンが放映されました。まあ、白虎隊を語る上では外せないシーンですが、十代の子供たちが戦争に駆り出されること自体が、もうダメですよね。白虎隊以外にも、働き盛りを集めた朱雀隊や青龍隊なんてのもいたんですから。あ、あと50歳以上を集めた玄武隊なんかもいたんですよね。

あと、明治維新の動乱で私が一番納得できないというか、頭ではわかっていても心ではどうしても割り切れないのが「責任者の処遇」です。

会津戦争の会津側の最高責任者は「松平容保」です。ドラマを観ていた人ならお分かりでしょうが、城にいる女性、子供、戦と直接関係ない人が次々と死んでいきました。

でも容保を始めとする、西郷頼母や佐川官兵衛……いわゆる藩主・家老たちはこれからまた十数年は生き続けます。

もちろん現代の感覚で歴史を振り返ってはいけないのですが、どうしても「なぜ、生きているの?」と思わざるを得ません。

こういう後味の悪い話ってけっこうあるんですよね。立場が偉すぎて命を奪うことができないケース。で、直接関係のない人たちが詰め腹を切らされるってこと。

ちょっと違うけど「水滸伝」の最大の悪役といえば高キュウです。でも高キュウは死ぬこと無く、宋江や盧俊義は高キュウに謀殺されてしまいます。これと同じような後味の悪さを、私は感じてしまうんです。

あと松平容保さんは、これは私が彼に関する本や資料を読んだ限りでの結論なんですが、幕府に殉ずる気持ちはあったけど会津に対する気持ちはそれほどでもなかったんじゃないかなってことです。なんか、そんな気がします。

ドラマはさらに悲劇が起こるでしょうが、やっぱりしばらくは見続けちゃうんだろうなー。