打倒!破廉恥学園

旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと掻き散らかすブログです。

とある教師の回想録

2012-01-21 00:01:34 | Weblog
公務員の給与がどーのこーのと議論されているじゃないですか。

テレビのニュースでもその話題が出ていたので、実際に公務員(教師)をしている親に意見を訊いてみた。そしたらこんな言葉が帰ってきたよ(まあ、大体こんな内容だということで)

「今から二十年くらい前かな。日本がバブル華やかなりし頃だ。中学・高校の同窓会に顔を出す度に、民間企業に勤めている同級生から『お前は変わっているなあ、給料の安い公務員になるなんて』と散々にからかわれた。それでもね、私は何とも思わなかった。だって教師は子供の頃からの夢だったからね。人を育てる使命感があって、今でもそれは持ち続けていると思う。だけど、ここ最近は同窓会に行く度に『お前はいいなあ。公務員は手当がたっぷりと付くんだろう?』と言われる。みんなが思っている程、給与は良くないんだけどね。もう子供たちもなんとか自活ができているみたいだし、国が給与を大幅に下げるならそれは仕方が無いことだと思う。そうなったとしても早期退職はせず最後まで教員としての役目を果たすつもりだ」

我が親ながら、なんか……カッコいいなあなんて思っちゃいましてね。この人は本当に先生になりたかったんだなあって。せっかくだから教師という職業について色々と話をしちゃったよ。

「教師だからといって全員が子供が好きというわけではない。もう何年も前に定年退職をなさったけど、手当が良いからといって特殊学級の担任に志願する人や、離島の学校勤務を志願する人もいた。それはそれで悪い事ではないと思うし、手当のためにと割り切れるほど簡単な役目ではない。だけど教師は子供が好きだということが第一条件だと思う」

「教職員に夏休みや冬休みが生徒と同じくらいあると思ったら大間違いだ。研修や出張があるし、日中は必ず誰かが学校に残らなければならない。夏に休みが取れるのは盆くらいだ。しかも教え子が何か問題を起こしたら休暇中でも直ぐに飛んでいかないといけない(前々から疑問に思っていたので『長期休暇の時って給食のおばちゃんはどうしてるの?』と訊いてみた)……学校に来てはいるみたいだけど。調理室の大掃除みたいなことをしているのを見たことがある」

「私の若い頃は日教組の力がとにかく強かった。今の若い先生たちは日教組にはほとんど入っていないようだ。そもそも公務員に組合があるのが不可解だ。不起立問題もその先生にとっては卒業式は年功行事だけど、生徒たちにとっては一生に一度の卒業式。それを忘れてはいけないと思う」

「今、テレビで活躍をしている××××は私の教え子でね。当時から芸能界入りを目指していて、目立つ子だった」

「もし去年の大震災のようなことが福岡で起こったら、私はすぐに学校に行かねばならない。親として不人情かもしれないが、その時は家を頼む」

などとね。その世界ならではの話をいっぱい聞けました。結局、教師も人間なんだよな。でもそこで開き直ってはいけない。奇妙な鬩ぎ合いがあるらしいです。