塩辛いも

新じゃがが出まわるようになってから、夕飯の主食を芋にすることが多くなった。美味いし、何よりも手軽だからだ。そして腹いっぱいになる。

どういう食べ方をするかといえば、とりあえず綺麗に洗ってから、電子レンジで加熱。あとはこれにバターなりミートソースを塗って食べる。なかなかにイケるのだがバリエーションが少ないのが難点だ。

すると同僚がイカの塩辛をつけて食べると美味い、とアドバイスしてくれました。なるほど、たしかに聞いたことがあるぞ。北海道ではそうやって食べる事もあるらしいし。そういうわけで会社帰りにスーパーに寄って、イカの塩辛を買って帰りました。

封を開けて中を見てみる。うーむ、どろっどろだ。どろりとした沼のような表面からイカの細切れがたっぷりと浮かんでいる。箸で一口……うーん、酒のような発酵した風味が口一杯に広がる。でも細かいイカのコキコキした歯ごたえが悪くはないね。

さっそくレンジで蒸したジャガイモに乗っけてみる。芋の熱で塩辛が少し蒸れたような、独特の臭気が薄くなったような。それをそのままがぶりと頂く。

熱い。そして美味い。じゃがいもは味に癖がないから、個性の強い塩辛が合わさって調度良い塩梅になります。なるほどなー。ものすごくざっくりと分けてしまえば芋も米も炭水化物。米に合うイカの塩辛が芋に合わないわけがない。

でも、パンに乗せて食べるのはやめておいた方がいい気がする。それとももう塩辛トーストなんてのがあるのかな？