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最近、ある書類に「自分の強み」を書く必要があった。
これまでの経験を踏まえて、ということだったのでいろいろ考えたが、
「様々な利害関係者が関わる業務や社会的活動に数多く従事してきた
経験から、困難な調整や交渉ごとを全く苦にしないこと」と書いてみた。
あまりこういう内容で書いたことはなかったが、何となくこういうことを
書く時には、他の人が書きそうにないことを書くと記憶に残る気がしたので。
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確か、高校1年生の時、クラスの自己紹介だったと思う。
「自分の長所」を挙げて自己紹介してください、というお題だった記憶がある
のだが、ある同級生が「私は他人の悪口を言ったことがありません」と言った。
数十年経った今でも覚えているくらい、その時自分が受けた衝撃は大きくて、
そんな心の綺麗な人がいるのか、ということと同時に、それは長所になるんだ、と。
つまり、強みとか長所というのは必ずしも絶対的なものではなくて、本人の
価値観とか人生観に基づいて表現できる、貴重な機会なのかもしれない、と。
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それ以来、自分も「強み」を述べるときは一捻り考える。
過去に使ったものでいうと、「知り合いの全くいないような、いわば
アウェイの環境でも、いつもと同じ実力を発揮することが出来る」とか。
強みというよりは自分のモットーとして、だが「これまで人生の岐路に立った
際、いくつか選択肢がある場合は、一番難しいものを選ぶようにしてきた」とか。
何が「強み」かは人それぞれだが、その「強み」をどういう価値観で他人に
表現するかも人それぞれ、むしろその選び方の方が重要なのでは、と思っている。
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自分の人となりを伝える機会と捉えています(-_-;