🌸インセンティブ5(カーボンオフセット、クロサイ狩猟他)
⛳カーボンオフセット
☆自発的な炭素の相殺の活用が盛んになっている
☆地球温暖化への個人的な加担を帳消しにするためのお金の支払
*顧客が自分の運転習慣によって生じるCO2の量を計算
*それを相殺するためのお金の寄付
(発展途上国のグリーンエネルギー・プロジエクトへ)
*イギリスのドライバー、1年分の排出量約20ポンドで相殺できる
☆カーボンオフセットには立派な動機が反映されている
*我々が、エネルギーの使用で地球に与えている損害に値段をつける
*我々は、正常な状態に戻すための代価を支払う
*間違いなくやるだけの価値がある
☆オフセットは危機をもたらす
*購入者は、気候変動に対してそれ以上の責任はないと考えてしまう
*習慣、姿勢、生活様式のより基本的な変化お金を払って避けられる
*購入者には、無痛のメカニズムになる
☆カーボンオフセットの批判者は、それを免罪符にたとえる
*中世の罪人は教会にお金を払い、みずからの罪を贖った
☆筆者が伝えたいこと
*それは、何らかの規範で市場で取引される善を評価する方法なのだ
*ある善を商品化するかどうかを決める際
*効率性や分配的正義の先にあるものを考えなければならない
*大切なのは、賄賂を贈っているのを忘れないことだ
☆市場と市場志向の考え方
*市場が昔から非市場的規範に支配されてきた領域に入り込んでくる
(健康、教育、出産、難民政策、環境保護等)
☆道徳的に問題のある市場で
*価値ある目的の達成を願い、好ましくない取引をすべきかどうかの問題
⛳お金を払ってサイを狩る
☆目標は、絶減の危機に瀕した種、クロサイの保護
*絶滅危惧種の狩猟は違法である
*しかし、アフリカ諸国は密猟者からサイを守ることができなかった
*密猟者はサイの角をアジアや中東で高額で売りさばいた
☆1部の野生生物保護団体らは
*絶滅危惧種の保護に市場的インセンティブの活用を考えた
*民間の牧場主に、クロサイを撃ち殺す権利をハンターに販売する
*これを認めれば、牧場主はクロサイを繁殖させる
*密猟者からクロサイを守るインセンティブを持つことになる
*解禁された合法的なクロサイ猟には相当な料金が設定された
☆地主が牧場を野生生物に捧げる金銭的インセンティブにより
*クロサイの数は回復しはじめている
☆クロサイを殺す権利の販売
*市場的インセンティブを用いて絶滅危惧種を救う賢明な方法
☆トロフイーハンターに関しての問題点
*野生生物を娯楽の対象として扱うのは間違いかどうか?
*間違いなら、その道徳的な重要性はどの程度か?
*市場の論理は、道徳の論理を抜きには完成しないことがわかる
⛳お金を払ってセイウチを撃つ
☆世界中の裕福なトロフイーハンター
*セイウチを撃つチャンスを求めて北極地方を目指す
*彼らはこの特権に約60万円を支払う
☆セイウチは威圧感のない動物
*動きが鈍く、銃を持ったハンターにはまるでかなわない
☆セイウチの狩猟の魅力を推し量るのは難しい
*ボートを操ってセイウチから14メートル以内に近づくと
*ガイドは、ハンターに撃つタイミングを教える
* ハンターは、自宅の壁に狩猟記念品を飾ることさえできない
(その場で処分する為)
☆ハンターがセイウチを撃つ目的
*狩猟クラブのリストの全ての動物を仕留める目標達成するため
*称賛に値する目標とは言いがたい
*セイウチを撃つ事に対して多くの人は不快に思っている
☆市場の論理の観点から
*セイウチを撃つ権利の販売をイヌイットに認めることの利点
(イヌイットは新たな収入源を手にする)
*「リストハンター」名簿を完成するチャンスを得る
☆セイウチを殺す権利の販売
*出産や環境汚染の権利の販売に似ている
☆市場の論理で取引できる免許を認める
*全体の福祉が向上し、幸福になる人がいが、不幸になる人はいない
☆しかしセイウチ殺しの市場には道徳的にどこか不快なところがある
*イヌイットの暮らしに敬意を払う
*昔から生活の糧としてきたセイウチ猟を尊重することと
☆その特権を片手間に
*動物を殺す現金利権へ変えてしまうことは別問題
(敬称略)
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⛳出典、『それお金で買いますか』
インセンティブ5(カーボンオフセット、クロサイ狩猟他)
(ネットより画像引用)