goo blog サービス終了のお知らせ 

慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

『比較の問題』『武士の切腹』『幸福』『死の受け入れ』

2025年08月24日 | 医療
🌸これからどう老いればいいのか(最終回)

⛳すべては比較の問題
 ☆医療でも食事でも映画でも人付き合いでも
 *満足するかどうかは、事前の期待値と現実の比較で決まる
 *事前の期待値より現実のほうがよければ満足しますし
 *低ければ不満を感じるということです
 *事前の期待値はできるだけ下げておいたほうが
 *現実に満足を得やすいことになります
 ☆医療も同じで、病気を治してほしいと思っていると
 *治らないときに絶望しますが
 *むずかしい病気だし、医療にも限界があるから
 *よくならないときのことも覚悟しておこうと
 *心の準備をしていると、状況を受け入れやすくなる
 ☆筆者が老いや医療について、ネガティブな側面に目を向けるのは
 *現実に対する失望の危険を減らすためです
 *危機管理とは最悪の状況を想定し、それに備えるということ
 *うまくいくこと、最良の結果を想定では、危機管理にはならない
 ☆危機管理がおろそかで
 *現実に腹を立てたり、失望したりするのは
 *備えが足りないと言われても仕方がない
 ☆管理として最悪の状況も意識しておくことは
 *老いや死のように厳しい現実に立ち向かうとき必要なことだ

⛳武士はなぜ切腹できた理由
 ☆子どものころ、筆者は武士がなぜ切腹できたのか不思議だった
 *切腹の理由が名誉のためであったり、謝罪の証であったり
 *降伏の代わりであったりしたことが理解できなかった
 ☆切腹に関する本などを読んでいると、徐々にその気持ちがわかった
 *それはふだんから常に「死」というものを意識して生きるという
 *メンタリティがあったということ
 ☆「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」と「葉隠」にもある通り
 *常に死を意識して生きると自由度を増し、その場そのときを大事にし
 *自分の道を誤らずにすむという考えだ
 ☆死をうわべだけでなく、本気で考えているので
 *ときが来れば逃げることなく
 *死を受け入れることができた
 ☆人は必ず死ぬのだから
 *悪い死に方よりよい死に方をしたいという気持ちもあった
 *無様に生き延びても、恥と悔いに苛まれ
 *肩身の狭い思いでいるより
 *いさぎよく人生を終わらせたほうがいい
 *これはやはり命を粗末にする発想ですが
 *命より名誉や忠義や尊厳を重視した発想とも言えます
 ☆今は、命が何より大事な時代ですから
 *こんな価値観は一蹴されてしまうでしょうが、
 *かっては、命より大事なものがあった
 ☆筆者も今、命より大事なものがあると思っている
 *それは苦しまずにいるということ
 *救いようのない苦しみに苛まれたら
 *筆者も命を捨ててでも楽になりたい
 *それでも命より大事なものはないと言う人は
 *たぶん今、苦しんでいない人でしょう
 ☆生きていてほしいと、延命を望むのはたいてい家族
 *苦しんでいる本人は、坂本龍一氏のように
 *「もう逝かせてくれ」と思っているにちがいない
 ☆医療が発達した今
 *高度な治療や検査で自然な寿命は受け入れられ
 *悲惨な延命治療、苦しい長寿、過酷な介護等問題を引き起こす
 *人間は必ず死ぬのだから、それを常に意識し
 *悔いのない毎日を送っていれば
 ☆死が迫ってきても、ある程度は従容として受け入れば
 *最後は自宅か施設で自然な死を迎えられます
 *自然な死はさほど苦しくない
 *死の直前に苦しむのは、医療が発達したせいで
 *無意味に死が引き延ばされるから
 *それは武士が切腹を受け入れるよりも、はるかに簡単なはずです
 ☆実は今がいちばん幸せこれからどう老いるべきか
 *人によって境遇もちがえば、価値観もちがえば
 *持って生まれた体質もちがう
 *一概にこれが正解という答えはないでしょう
 ☆何を大事にするかによっても、優先順位は異なる
 *多少のコツや秘訣はあるかもしれませんが
 *老いは自然現象ですから、人間の浅知恵で
 *あれがいいこれがいいと言ってみても、誤差範囲です
 ☆日野原重明氏は、著書で
 *「人はえてして自分の不幸には敏感なものです」と書いている
 *逆に言えば「幸福には鈍感」ということ
 *不平や不満を言う人は不幸な人です
 *幸福な人は文句を言いません
 *幸福かどうかは自分が感じることですし
 *すべては比較の問題ですから
 *どんな状況でも人は幸福にも不幸にもなれるわけです
 ☆今がいちばん幸福なんだと気づけば
 *これからどう老いるべきかとぃうことも考えずにすむ
 *幸福に浸っているときには
 *人はあれこれ考えないものですから

🌸おわりに

 ☆本書はこれから老いる人や、すでに老いている人の中で
 *ある程度、心に余裕のある人に向けて書きました
 *余裕はあるけれど、老いや死についての心配
 *上手な最期を迎えるためには
 *いずれも受け入れることが大切なのですが
 *それがいちばんむずかしいこともわかっている
 ☆老いと死が受け入れられないいちばんの原因
 *本能的に老いたくない、死にたくないと思うからでしょう
 *自立して元気に暮らすために、節制や運動などの努力は必要ですが
 *しかし、そちらにばかり目を向けていていいのか
 *努力してもあるいは、持つて生まれた体質がどれほど優れていても
 *やがて老いによる不都合は迫ってきます
 ☆死も、また確実にやってきます
 *そちらに向けて心の準備をすることも必要でしょう
 ☆アメリカで「民衆のための医師」の著書でこう語っています
 *現代医学を構成する医者・病院・薬品・医療機器の9割
 *この世から消えてなくなれば
 *人々の体調はたちどころによくなる、これは私の確信であると
 ☆額面通りには受け取れませんが
 *まったくのデタラメとも思えません
 *平均寿命は少し短くなるでしょうが
 *介護負担もぐっと軽減され
 *悲惨な長生きに苦しむ人も減ると思う
 ☆老いも死もイヤなことですが、直視しすれば次第に慣れます
 *自然なこと、当たり前のことと受け止められれば
 *無闇に抗おうとはせず、受け入れる気持ちも生まれてきます
 *そうなれば心も落ち着き、穏やかに暮らせるようになるでしょう
 *読者のみなさんがそういぅ気持ちになることを、心より願っています
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』



『比較の問題』『武士の切腹』『幸福』『死の受け入れ』
(『人はどう老いるのか』記事より画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『老後優秀な人苦しむ』『死後の世界の誘惑』『長寿の苦しみ』

2025年08月23日 | 医療
🌸甘い誘惑の罠

⛳優秀な人ほど苦しむ老い
 ☆老人デイケアのクリニックに勤務していたとき
 *利用高齢者の苦しみを聞くのはハードワークでした
 *簡単には治らないことばかりなのですから
 ☆これらの訴えは年を取ればある程度予測可能なものばかり
 *頭でわかっていても、自分のこととしては受け入れがたい
 *余裕を失い、仕事を失い、出番を失い、地位と役割を失い
 *居場所を失い、楽しみを失い、生きている意味を失う状態
 ☆過酷な老いを受け入れ、落ち着いた気持ちですごすためには
 *相当な心の準備が必要
 ☆若いときから優秀だった人は
 *人生で得たものが多い分
 *失うつらさにも耐えなければならない
 *頭がいいと言われていた人は、記憶力や計算力が衰え、
 *言いまちがい、勘ちがいなどを指摘されると腹が立ち
 *逆にショックを受けたり、落ち込んだりする
 ☆さほど優秀でない人は、リタイアしても同じで
 *記憶力の衰えなどもたいして気にはならない
 ☆筆者より8歳年長の知人は
 *高学歴で社会的地位も高い職業に就いていましたが
 *老いを受け入れることができずに苦しんでいる
 *76歳にもなれば、衰えて当然だと思うのですが
 *なんとか若いときの状態を維持しようと頑張っている
 *あきらめたら終わりだ、敗北主義だと頑張る
 ☆健康維持や老化予防の努力にも思わぬ罠が潜んでいる
 *毎日、しっかり運動をして、酒、煙草もやらず、夜更かしもせず
 *栄養のバランスにも注意し、細心の注意で健康に気をつけていても
 *老化現象は起こる
 *がんや脳梗塞やパーキンソン病、認知症も、なるときはなる
 *そのとき冷静に受け止められるでしょうか
 *あんなに努力したのにと、よけいな嘆きを抱え込むかも
 *努力をすればリスクは下がりますが、ゼロにはならない

⛳死後の世界の誘惑
 ☆老いの先にあるのは死で、死を恐れる人は多い
 *死ぬのはいやだと思っている人がほとんどでしょう
 ☆死に関して、最近おもしろい本を読みました
 *田坂広志氏著の『死は存在しない(光文社新書)』
 *筆者は要約すると説得力に欠けますが
 *本文を読むとさすに論理的で、自分にも思い当たることもある
 *もしかしたらこの仮説は正しいのかもと思えくる
 *「ゼロ・ポイント・フイールド」に移行すると
 *すべては浄化され、現世でも苦しみや悩み、恨みも悔いも嘆きも
 *不安も嫉妬も未練も不愉快さも消えて
 *「至福に満たされた世界」に至るとのこと
 ☆肉体が滅びたあと、こんなすばらしい世界が待っているのなら
 *現世であくせく苦労などせず
 *早々に至福の世界に行ったほうがいいのではないか
 *この仮説が流布すると、自殺者が続出するのではないか
 ☆田坂氏(著者)もそれを危惧してか
 *フェリーニの映画『道』を引き合いに、だれの人生にも意味があると
 *どれほど苦しくても、「魂の成長の道」を歩んで欲しい書いている
 *それまでの論理的かつ明快な説明に比べると、説得力に欠けるが
 ☆死後の世界の存在を論じ
 *あまりにバラ色であるかのように説くことは
 *やはり死への誘いになりかねないという両面性を秘めている
 ☆死後の世界があるかないかは、だれにもわからない
 *もし死後の世界が存在するなら
 *はじめの二百年くらいは我慢できるでしょうが
 *二千年、二万年と続くと
 *退屈のあまり消えてなくなりたくなるのでは

⛳命を粗末にする国から、大事にしすぎる国ヘ
 ☆平均寿命が延びた今
 *長生きしすぎることの苦しみ、不都合、悲惨さは
 *すでに目を背けられない状況になっている
 ☆適当なところで死ぬ
 *これがもっとも楽で賢明で
 *当人にも家族にも社会にも有益なはずですが
 *死を肯定するような意見はとかく人気がない
 *自殺に関しても、肯定的なことはいっさい口にできない

 ☆筆者も自殺が好ましいとは思いませんが
 *もし自殺を企てている人を止めるなら
 *その人が抱えている問題や悩みを解決するか
 *少なくとも気持ちが楽になるような手立てを講じてからに
 *すべきではないでしょうか
 ☆それをせずに単に「自殺するな」と言うのは
 *死ぬほど苦しい思いをしている当人に
 *「我慢しろ」と言っているのと同じです
 *人の気持ちのわからない冷たい態度だと思う
 ☆自殺に反対する人は、相手の苦しみについて十分考えることをせず
 *ただ自分が相手に死んではしくないという
 *気持ちでいるのではないでしょうか
 *それはすなわち自分のエゴでしょう
 ☆死にたい人は死なせればいいのかといわれると
 *もちろんそんな単純なことではありませんが
 *死の全否定はよくないのでは
 ☆医療現場などでは、どんなに努力しても
 *死なせてあげたほうがいい状態になる人が、存在するのは事実です
 ☆胃ろう、CVポートなどによる栄養補給、本人が望むならまだしも
 *たいていは家族の希望で行われ
 *本人は人生の最後に苦しい状態を味わわされる
 ☆安楽死が選択肢として認められないのも、命を大事にしすぎるから
 *死を容認することは、不吉、冷酷、不謹慎と思われがちですが
 *逆に生命の絶対尊厳も、さまざまな不合理、悲惨、残酷を生み出す
 ☆以前、私が在宅医療で診ていたすい臓がんの末期の女性が
 *いよいよ臨終となったとき、駆けつけた親戚の女性たちが
 *ベッドサイドで口々に「頑張りや」「しっかりしいや」と声をかけた
 *ずっと付き添っていた夫が、妻に小声で
 *「もう頑張らんでいいで」と言った
 *妻が長らく病院で続けた苦しい闘病
 *自宅で、最期を迎えようとしたことを知っている夫ならではの言葉だ
 ☆「頑張れ」と声をかけた親戚の女性に、悪気はありません
 *しかし、これ以上頑張れというのは酷なこと
 *死を容認した夫の言葉こそがほんとうの優しさだと、筆者は感じた
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』


『老後優秀な人苦しむ』『死後の世界の誘惑』『長寿の苦しみ』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『死の先取』『安楽・泰然な死』『安楽死』

2025年08月22日 | 医療
🌸”死”を先取りして考える(2)

⛳穏やかな死を阻むもの
 ☆世界的な音楽家、坂本龍一氏が亡くなりました
 *直腸がんであることを公表し、肝臓等の転移を含め
 *六コもの手晰を受けたとのこと
 ☆報道によれば闘病の最後に、家族や医師にもらしたそうです
 *「つらい。もう逝かせてくれ」
 *なんと痛ましいことでしょう
 *もちろん本人は生きることを望み
 *医療者も家族もそれに協力したのでしょうが
 *結果的には坂本氏自身を苦しめることになってしまったようだ
 ☆医療には不確定要素がつきもの
 *うまくいったとしても、それはたまたまの可能性が高い
 *同じようにしても、だれもがうまくいくとはかぎらない
 ☆言えることは
 *あまり死に抵抗すると
 *無用の苦しみを強いられる危険性が高い
 ☆治る病気はもちろん治してもらえばいい
 *治らなくても延命できるなら命を延ばしてもらえばいい
 ☆いつたん死が避けられない状況になったら
 *よけいな医療はせずに
 *自然に任せるのが穏やかな最期を迎えられる
 *自分でもいよいよ最期ということがだいたいわかる
 *医療は、その死に対して無力である
 ☆死の直前の医療行為が、本気で必要だと思っている医者がいたら
 *それは、ヒヨコ医者か、現実を見ない空想的理想主義医者でしょう
 ☆死期を悟ったら、老象が象の墓場に向かうように
 *従容と死を受け入れることがもっとも自然で安楽にちがいに
 ☆今という時間の貴重さを実感する、今を無駄にせず
 *できる範囲でベストを尽くし、精一杯生きたという実感が持てれば
 *泰然と死を迎えるのもむずかしくないと思う

安楽死禁止の国
 ☆穏やかな最期を迎えることを考えるなら
 *当然、安楽死も視野に入れる必要がある
 ☆安楽死については賛否両論である
 ①賛成派は避けがたい苦しみから免れるために必要であり
 *自分の最期は自分で決める権利があると主張
 ➁反対派は望まぬ安楽死が行われる危険性や
 *安楽死が美化されて社会的圧力が増大するとか
 *死んでもいい命はないなどの主張で反対する
 ☆筆者自身は軽々に安楽死を容認することには反対ですが
 *悲惨な現場の経験から、選択肢としての
 *安楽死は必要ではないかと考えている
 *激しい苦痛に苛まれながら、医療の手を尽くしてもどうにも
 *免れさせることができないとき、だれが見てもどこから見ても
 *安楽死させてあげたほうがいいという状況は厳然として存在する

⛳安楽死や尊厳死を否定したがる人の心の奥底
 ☆死の絶対拒否という硬直した思いが横たわっている気がする
 *絶対拒否は思考停止で有害です
 ☆安楽死法がない日本
 *見えない″安楽死禁止法″が布かれているのと同じ
 *苦しみながら死んでいった人は何も言いません
 *無駄な苦しみを味わって、悲惨な時間を長引かされて
 ☆その苦しみを経験していない人たちから
 *「死なないで」などと言われて亡くなった人も、何も言いません
 ☆死人に口があれば
 *安楽死させてほしかつたと言う人は、少なくないと思う
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』



『死の先取』『安楽・泰然な死』『安楽死』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『死ぬ心構え』『胃ろう・CVポート』『透析』

2025年08月21日 | 医療
🌸”死”を先取りして考える1

⛳上手に死ぬ準備
 ☆だれでも必ず死ぬのですから、そのための準備をすることは
 *いつ来るともしれない地震や津波に備えるよりも大事です
 *しかし、目を背けたまま何の準備もしていない人が多い
 *最後は病院に行けばいい、医者に任せればなんとかしてくれる
 *そんな不吉なことは考えたくないなどと思っている人です
 ☆上手に死ぬためには、死を受け入れることが大事です
 *何も今すぐ受け入れろと言っているのではなく
 *死に瀕したらということですが、それもやはりむずかしいのでしょう
 ☆理由は簡単
 *人間は本能的に死を拒むようにできているから
 *むかしは死は日常の一部で、深い悲しみはあるものの
 *自然なものとして受け入れられていた
 ☆今、死は非日常で、あり得べからぎるもののように拒絶されて
 *メディアでも、死は絶対悪で全否定すべきものという論調が
 *もてはやされ、そこに理性は感じられない
 ☆死を受け入れるためには、長生きの苦しみや
 *終末期医療の悲惨を見るのがいちばん
 *しかし、ふつうの人にはその機会はまれ
 ☆高齢者施設の職員の死への思い
 *過剰な長生きを肯定し自分もそうありたいと思っている人いない
 *医療者も最後まで病院で医療を受けたいと思っている人は少ない
 *自分が死ぬときは、医療の手を離れ
 *自宅や施設で自然な最期を迎えたいと思っている人が大半だ

胃ろうとCVポートの悩み
 ☆胃ろうとは日から食事ができなくなった人に
 *流動食を胃に直接送りこむようにしたもの
 ☆CVポートというのは、高カロリーの点滴を入れるため
 *心臓の近くの静脈(中心静脈)に通したカテーテルに
 *点滴の針を刺せるように前胸部の皮下に埋め込むシリコン製の小容器
 *これがあると、絶食でも必要なカロリーを補うことができる
 ☆胃ろうやCVポートが必要になるのは
 *嚥下機能が低下して、誤飲性肺炎の危険性が高まったときや
 *老衰で極度の食欲不振に陥ったときなど
 ☆患者さんの93歳の母親、転倒して大腿骨を骨折した
 *手術はうまくいったが、その後食事もほとんど摂らなくなった
 *医者から胃ろうかCVポートを勧められたというのだ
 *それに関して、筆者は、意見を求められたのでそれでも
 *「何もしないで見守るのがいちばんだと伝えた」
 *弟さんの意向もあって、最終的にCVポートを受け入れた
 ☆超高齢になれば食欲がなくなり
 *人生の最終ステージに近づく 
 *それは自然な経過ですが、医療が発達した現代では
 *そう簡単に自然のままにはさせてくれません
 *「わかりました。それでけっこうです」とは
 *よほどふだんから心の準備ができていないと言えない
 ☆胃ろうやCVポートで引き延ばされる命
 *当人にとっても家族にとっても過酷なもの
 *下の世話から床ずれ予防、喀痰の吸引、あちこちの疼痛ケア
 *関節拘縮の予防に清拭、口腔ケア、唾液の誤飲防止
 *胃ろうから入れた流動食の逆流予防等
 *する側もされる側もつらいフルの介護が必要となります
 ☆医者が無益で望ましくない方策を提案する理由
 *それをしないと怠慢だとか、高齢者は死ねと言うのかなどの
 *批判が渦巻きかねないから
 ☆死を容認することは本能に反することですし
 *少しでも命を延ばす手立てがあるなら
 *すべて試すべきだというのが一般的な感覚かもしれませんが
 *そのことで死にゆく人によけいな苦しみを与えてもいいのか

⛳臨終間際の人工透析
 ☆老衰の人は食欲を失って亡くなるとはかぎらない
 *消化機能はまだ残っているが
 *腎機能が先に寿命を迎える場合もある
 *この場合は、人工透析をすれば生きながらえることができる
 ☆心機能や呼吸機能などに余力がある場合
 *人工透析で余命を延ばす意味はあるでしょうが
 *老衰に近づいている場合は
 *人工透析すべきかどうか、悩ましい状況になる
 ☆高齢者の腎機能が低下してきたら
 *医者は家族に「人工透析をしないと亡くなる危険性が高い」と話す
 *家族は「それならお願いします」と答える
 ☆人工透析は決して楽なものではなく
 *長時間、身動きできず、吐き気や疲労感
 *筋肉のけいれんなどもあり、苦痛の多い処置です
 *家族はわずかでも命を延ばしたいと思うでしょうが
 *人工透析をされる本人は徒につらい時間をすごすことになる
 ☆老衰で腎機能が低下した場合
 *もう身体全体の寿命だと受け入れ
 *穏やかに見送ってあげるのが死にゆく本人のためで
 *人工透析という延命手段があるため、無用な未練が生じる
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』



『死ぬ心構え』『胃ろう・CVポート』『透析』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『メディアの功罪』『医療への幻想』『医療と宗教』

2025年08月20日 | 医療
🌸 医療幻想は不幸のもと3

迷える子羊をさらに迷わせるメディア
 ☆老人デイケアのクリニックの外来診察の患者さんによく言われるのが
 *「テレビでこう言うてましたけど」というセリフ
 *週刊誌にこの薬は使ってはいけない
 *この手術は受けてはいけないとか書いてましたがともよく言われた
 ☆ネットや新聞を含め、世の中には
 *健康食品、がん予防、認知症予防、先進医療の紹介、名医の紹介
 *病院ランキングなど、医療と健康に関する情報があふれている
 ☆これらはまったくのウソではありませんが
 *我田引水、羊頭狗肉がまかり通っている

⛳「先生のおかげです」のウソ
 ☆医療の結果が思わしくない人の嘆きや苦しみには、深いものがある
 *そこには、だいたい″医療ミス″の疑いがあり
 *患者さんは泣き寝入りの状態になっている
 ☆しかし、医療者の肩を持つわけではありませんが
 *実際、気の毒ではあるものの
 *致し方ないと思える場合がほとんどです
 ☆患者さんには「医療ミスのせいで」という根強い思いがあり
 *よくならないイコール正しくない医療という疑いを呼び覚ます
 *これも医療幻想がもたらすよけいな苦しみ
 ☆正しい医療を施してもよくならないことがあると
 *現実を受け入れていれば
 *結果が悪くても「なぜだ」と感情的にならずにすむ
 ☆逆に病気が治ったときに
 *医者を救い主のように思う人もいますが
 *これも幻想で、医者が治したように見えても
 *実際は患者さん自身の力で治った場合が多い

医療と宗教
 ☆科学が未発達の時代に、世の中で幅を利かせていたのは宗教
 *多くの宗教が人々の信仰を集め、相応の力を保持していた
 *それが科学の進歩で天地創造や極楽往生などが説得力を失い
 ☆現代は科学万能の時代になったように感じられる
 *科学も信じて頼るという意味では
 *宗教と同じだと言えなくもない
 ☆現代医療と宗教はほんとうによく似ていると思う
 *現代医療には科学的な裏付けがあるという反論も聞こえてきますが
 *科学的な裏付けも、時代とともに変化する
 ☆立派な教会や寺院の代わりに
 *今は立派な病院や医療センターが建てられ、威厳に満ちている
 *医療機器が据えられ、ともに多くの信者を集めている
 ☆正当な宗教が多くの人を救ったのと同じく
 *現代医療も多くの患者さんを救っている
 ☆医療も医学も必ずしも万能ではない
 *当てにしすぎると裏切られることもあるのを、忘れないほうがいい
                         (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』



『メディアの功罪』『医療への幻想』『医療と宗教』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『認知症の早期発見?』『リハビリの幻想』『おむつはずし運動』

2025年08月19日 | 医療
🌸 医療幻想は不幸のもと2

認知症の早期発見、早期治療への疑問
 ☆厚労省や医師会の発表を見ていると
 *認知症には早期発見と早期治療が重要であると強調されている
 *独り暮らしの高齢者の場合などは、認知症を放置しおくと
 *本人だけでなく周囲にもさまざまな危険が及びますから
 *早期に対処したほうがいい
 ☆家族と同居している場合や近くに見守る身内がいる場合
 *早期発見。早期治療は大事に決まっていると言う人は
 *医療幻想にとらわれていると思う
 *現段階では認知症を早く見つけても
 *治療法も悪化の予防法もわかっていないのです
 ☆逆に、早期発見してしまうと、本人も周囲も
 *認知症を強く意識するようになって、
 *ストレスから疑心暗鬼に陥る危険が生じる
 *逆に進行を早める危険もある
 ☆現在ある治療薬
 *認知症を治すでもなく、進行を止めるでもなく
 *単に進行を遅くするという生半可なもの
 *もともとの進行のスピードが人によってちがうのに
 *その人の進行が遅くなったかどうかなど
 *だれにもわかりません

⛳リハビリの幻想
 ☆Gさんは大学病院ならどんな病気もわかる思い込みがあった
 *大学病院でもわからないことはいくらでもある
 ☆多くの高齢者は障害が起こると、その原因を知りたがる
 *病名を知りたいのです
 *病名がわかると少し安心します
 *治る希望が持てるからです
 ☆「病気ではありません、年のせいです」と言われるとがっかりします
 *老化は治らないと思っているから
 ☆Gさんの歩行困難は神経性のもので
 *広い意味では老化による神経機能の低下が背景にある
 *いつ転倒するかわからないので
 *車椅子を勧めますが、頑として受け付けません
 *リハビリによる、機能回復の幻想を抱いている

おむつはずし運動・美談の弊害
 ☆以前、新聞におむつはずし運動を推進している施設が紹介された
 *高齢者施設で、職員が「生活リハビリ」をはじめると
 *やがて一人ひとりの尿意が戻り、おむつが外れ
 *ベッドから離れて、笑顔が戻るようになったと
 *『そのたびに楽しかったぁ』と職員は振り返る内容の記事
 ☆別の記事には安易なおむつ使用の例として
 *夜間にはおむつを6枚重ねて使用している施設もあると書かれていた
 *おむつを交換するのは手間なので、汚れた分だけ抜き取るためです
 ☆安易なおむつ使用は感染やかぶれを起こすだけでなく
 *動ける高齢者まで寝たきりになる危険があるので
 *介護側の都合でおむつに頼ってはいけないという指摘はもっともです
 ☆筆者はつい「美談のその後」を考えてしまいます
 *″美談報道″が世間に与える悪影響を懸念するのです
 *このような記事を読んだ多くの人は
 *安易なおむつや寝たきりは介護の手抜きで
 *高齢になってもおむつをつけずに排泄できるし
 *頑張れば寝たきりにもならないと思うのは幻想です
 ☆長生きをすれば、確実にやってくる状況から目を逸らしている
 *″美談報道″はクライマックスで終わり
 *その後またおむつをつけたとか
 *寝たきりになったとは書きません
 *しかし、現場では明らかなことです

「医は仁術」と言えない医療システム
 ☆研修医やヒラの医員だったころは、筆者もずいぶんと気楽でした
 *医学的に正しい治療をしていればよかったのです
 ☆多くの医者は年次が進み、部長とか副院長とか院長になる
 *病院の経営ということを考えなくてはならなくなります
 *筆者はそんな肩書とは無縁でしたが
 *老人デイケアのクリニックに勤務したときは
 *実質的にある医療法人の雇われ長の立場でした
 *はじめは、医学的な判断だけで診察をしていました
 ☆月末になると医療法人から派遣された事務長がきて
 *超音波診断をもう少し増やしてもらえませんか
 *血液検査も倍ほどしてもらいたいと言う
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』



 『認知症の早期発見?』『リハビリの幻想』『おむつはずし運動』
(ネットより画像引用)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『 医療の幻想』『医者に求める幻想』『コロナ禍対策の疑問』

2025年08月18日 | 医療
🌸 医療幻想は不幸のもと1

医療の幻想とは
 ☆何事にもいい面と悪い面があり、医療も同じである
 *医療者が医療のいい面ばかりしか語らないので
 *世間は医療幻想ともいうべき状態に陥っている
 *医療の進歩はすばらしい、これまで治らなかった病気も治る
 *医療にかかれば安心、健診や検診を受けておけば大文夫と思う
 ☆医療の悪い面を知っている筆者としては
 *この状況に不健全なものを感じざるを得えない
 *医療の限界や不備、不条理や不確実性などに目を向けず
 *漫然と安心していていいのか疑問に思う
 ☆医療の悪い面も知ることが
 *患者さんと医療者の健全な関係に、つながるのではないかと思う
 *ネガティブな話には耳を傾けたくないという人も多い
 *医療者もまた、医療のネガテイブな話は語りたがりません
 *それを語ることは自己否定につながるから
 ☆認知症は治らない、予防もできない
 *しかし、この様に説明すると言うと患者さんが来なくなるので言わない
 *医療者も人間ですから、能力や体力には限界があり
 *人柄もよい人ばかりではないし
 *精神状態もいつも安定しているわけではありません
 *今は、自分の専門以外のことはわからない医者もたくさんいる
 ☆世間は医療者にスーパーマンのような能力と
 *キリストや釈迦のょうな人格を求めます

⛳医者に求める幻想
 ☆ある全国紙の社説に、医者は、患者の病気を治すのは当然として
 *ひとりひとりの悩みや苦しみにも共感し
 *身体以外でも精神面でのきめの細かい対応をしてほしいと書いてあった
 ☆筆者は愕然としました
 *性格も人生経験も手持ちの情報も異なる個々の人に
 *そんな対応ができるわけがない
 *それができると思うならそれこそ幻想です
 ☆天下の大新聞が臆面もなく書いているので
 *世間はそれが当然だと思い込むでしょう
 *こうして世間と医療者の意識に大きなギャップが生じ
 *現場でよけいな軋蝶や失望やもめ事が頻発する

コロナ禍に見る医療幻想
 ☆筆者は医療者がもっと正直になればいいと思うが
 *プライドが高いので
 *世間の期待には応えられませんなどと言えない
 ☆日本中を席巻したコロナ禍で、世間は専門家の意見を強く求めた
 *どうすれば予防できるのか、感染したらどうすればいいのか
 ☆しかし「新しいウイルスなので、確かなことは言えません」と
 *発言する専門家は皆無でした
 *そんなことを言うと、信頼を失い、だれも見向きしなくなるから
 *時間をかけてデータを集め、検証しなければわからない
 ☆しかし、世間および政府は専門家の発表を信じて
 *やれ会話をするな、密室に入るな、密着するな、密集するな
 *不織布マスクをつけろ、アルコール消毒をしろ、アクリル板を立てろ
 *店を開めろ、営業するな、県外には行くな
 *飲むな、騒ぐな、歌うな、パチンコをするな等
 *生活に厳しい制限を課した
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』



『 医療の幻想』『医者に求める幻想』『コロナ禍対策の疑問』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『認知症は自然の恵み』『認知症介護の留意点』

2025年08月17日 | 医療
🌸認知症にだけはなりたくない人へ2

⛳認知症は自然の恵み
 ☆在宅医療で診ていたRさん(89歳・男性)
 *診察をはじめた当初は頭がはっきりしていましたが
 *そのせいか死ぬのが怖くて仕方のない人でした
 *風邪を引いたら肺炎を心配し、動悸がすると心不全を疑い
 *手足がしびれると脳卒中の発作を恐れて、あれこれと薬を求めた
 ☆Rさん脳血管性の認知症が急速に進んだ
 *その後、病気の心配をいっさいしなくなった
 *死の恐怖も口せず、死という概念が消え去ってしまった
 *病気と死を恐れていたときには
 *不機嫌で不安そうだったのが
 *認知症になったあとは悟りを開いたように穏やかな表情になった
 ☆いつまでも明晰だと
 *老いのつらさ、惨めさが如実に意識され
 *不快な過去と不安な未来に苦しめられるのに対し
 *認知症になるといっさいが消えて、”今”だけの存在になる
 *認知症になると、″今″しかなくなるので、煩いも消える
 *ある意味、認知症は自然の恵みでもあると思う

⛳認知症介護の失敗パターン
 ☆Aさん(女性)の場合
 *はじめは布団の上で排尿するなんてあり得ないと思っていた
 *排尿した奥さんに激怒した
 *認知症ならそれくらいのことはあると思っていれば
 *排泄を失敗しても虐待につながるほど腹は立たないでしょう
 *あらかじめ予防策を講じることもできる
 ☆認知症の介護をはじめるなら
 *認知症の人が起こすトラブルをできるだけたくさん
 *できるだけ最悪なものを想定内にして
 *心の準備をすることが肝要
 ☆認知症の当人には、認知症の認識はない
 *自分がおかしなことをしているという自覚もない
 *それなのに、トラブルの原因のように見られたり
 *怒られたり、怒鳴られたりすると、とてもイヤな気分になる
 ☆つらさが本人を混乱させ
 *認知機能をさらに悪化させて
 *いっそうトラブルを増やしてしまい
 *家族はそれでまた怒り、困り果てるという悪循環に陥る
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』




『認知症は自然の恵み』『認知症介護の留意点』
(ネットより画像引用)
はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『認知症の予防』『認知症治療薬』『明晰の悲劇』

2025年08月16日 | 医療
🌸認知症にだけはなりたくない人へ(1)

認知症予防で有効な決定打は無い
 ☆認知症の予防法あるのか
 *巷に流布する認知症の予防法は玉石混滑で
 *厚労省や専門家のお墨付きがあるものもありますが
 *あやしげなサプリメントや民間療法、お呪いのようなものもある
 ☆医者が推奨するものにも、驚くような予防法がある
 *厚労省の「認知症予防・支援マニュアル」(平成21年)
 ☆「認知症予防・支援の対象とアプローチ」として
 *「生きがい型のポピュレーション・アプローチ」が挙げられている
 *内容は、囲碁、麻雀、園芸、料理、パソコン、筋カトレーニングなど
 * 一般の地域高齢者が自立的にそうした生活習慣を増やしていき
 *認知症の危険因子を低減しようとするものであるとある

 *とても認知症の発症を防げるとは思えません
 ☆認知症予防の決定打が無いのは
 *認知症予防の知識や技術を持った人材が不十分なこと
 *効果評価の方法が確立されていないことなどの理由がる
 ☆認知症という病気の本態は、未だ不明
 *脳内の異常タンパクは見つかっていますし
 *認知症のタイプ分けはできていますが
 ☆結核という病気は、結核菌が発見されてはじめて
 *正しい予防と治療が可能になった
 *認知症は未だその結核菌に当たるものがわかっていない
 *認知症の予防として確実に有効なものはない

認知症治療薬のズルさ
 ☆アルツハイマー病の新薬がアメリカで承認された
 *承認の根拠は、症状の進行を7ケ月半遅らせるというもの
 *筆者は、データーを見て首を傾げざるを得ませんでした
 *評価の対象となるスコア自体が実にあいまいなのだ
 ☆薬は認知症の症状を治すものではなく
 *進行を止めるものでもなく、進行を遅くするというもの
 *日本で何年も前から使われているアリセプトという薬も同様だ
 ☆筆者も多くの患者さんに処方しました薬剤
 *家族の方から「この薬は効きません」といわれることがあった
 ☆筆者は、そんなときには家族に以下の様に答える
 *「効いてますよ、のんでなかったら、もっと悪くなってました」
 *こう言われると、家族は納得せざるを得ない

 *ここに認知症治療薬のズルさがあり
 *服用しても薬が効いたという実感はなかなか得られない

⛳明晰であり続けることの悲劇
 ☆認知症にならずに長生きをしたらどうなるのか
 *長生きをするというのは年を取るということですから
 *どんどん老化が進み、あちこちに不具合が生じます
 ☆筆者が在宅医療で診ていたOさん(88歳・女性)
 *脳梗塞とフレイルで、完全に寝たきりとなり
 *介護施設に入っていて、ふだんから頭はしっかりしていた
 ☆診察のとき「お加減はいかがですか」と訊ねると
 *それだけで悲しみがこみ上げてくるのか、何度も大泣きされた
 *何がそんなに悲しいのですかと聞くとかすれた声で
 *「みなさんに、迷惑ばかりをおかけして」悔し涙をながす
 ☆Oさんが嘆くことは
 *したいこと、しなければならないことがたくさんあるのに、
 *身体が言うことを聞いてくれないということでした
 *高齢で身体が思うように動かないのは仕方がないし
 *気を遣う必要はないと言っても、「それでも」とすまながる
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』






『認知症の予防』『認知症治療薬』『明晰の悲劇』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『徘徊高齢者は風だ』『怒り型認知症の介護』

2025年08月15日 | 医療
🌸手強い認知症高齢者たち3

徘徊高齢者はまるで風
 ☆徘徊の症状のある高齢者の危険
 *転倒ばかりではなく、行方不明もある
 ☆帰りのバスに利用者を誘導するとき、ロビーで順番を待ってもらう
 *「ここで待っててね」と大声で言い、相手もしっかりうなずくのに
 *右を見て左を見るともうどこかに消えている
 *目の届かないところに行かれると危ないので
 *職員たちは緊急配備で行方不明者をさがさなければなりません
 ☆ようやく見つける
 *「オシッコに行きたくなったから」「鞄を忘れたから」等理由を言う
 *さっきの強いうなずきハ、何よと泣きたくなる
 ☆Hさんは、認知症としては重度だが
 *脚だけは若者以上に元気なのだ
 *Hさんが本格的に行方不明になったこともある

⛳怒り型認知症まるで″暴君″
 ☆怒り型認知症”で強度の徘徊高齢者でもあるUさん
 *実に手強い利用者さんだった
 ☆Uさんが「いただきます」を言う前に、弁当のふたを開けて
 *箸をつけかけたので、それを見た若い看護師が
 *「あ、Uさんがもう食べてる」と声をあげた
 ☆Uさんの箸がピタリと止まり
 *その看護師をにらみつけました。
 *「だれも食べてませんで。だれが何を食べたか言いなさい」
 *たしかにUさんはまだ食べていません
 *食べかけただけです
 ☆看護師が言葉に詰まると
 *さらに追い打ちをかける
 *こういうことははっきりしとかないといけない
 *ワシが何を食べたというんだと抗議する

⛳怒り型認知症介護の裏ワザ
 ☆問題の多いUさんでしたがベテランの職員が対応策を発見した
 ①″天皇陛下への献上鯛作戦″
 *Uさんは若いころ、県知事から頼まれて
 *天皇陛下に献上するために鳴門で獲れた鯛を選ぶ役をしていた
 *それが生涯の自慢で、その話をするといっぺんに機嫌がよくなる
 *デイケアに出張理髪師が来てくれたときも
 *女性の利用者さんを先にしたらヘソを曲げてしまい
 *「女の頭になったら困る」と、自分の席から動かなくなった
 *そこで「散髪屋さんに鳴門の鯛の話をしてあげたら」と勧めると
 *「そうやな」と腰を上げてくれました
 ➁徘徊しそうになったときも
 *「献上鯛の話を聞かせてください」と頼むと、機嫌よく話す
 *「すごいですね。さすがはUさん」などとおだてていると
 *思わぬ反撃に遭う
 *「鯛の話でワシの気を引こうとするけど、その手に乗るか」と
 *鋭い反応を見せるのがUさんのやりにくいところ
 ☆職員たちもプロ、似たような話題をあと二つ見つけ出した
 ①十年以上故障したことがないという腕時計
 ➁馬の話で、Uさんは戦争中、軍馬の世話を担当していた
 *馬には特別な愛着があったようです
 ☆献上鯛、腕時計、軍馬
 *この三つの話題をローテーションで使うことで
 *Uさんのご機嫌をうかがう時間が大幅に短縮された
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』




『徘徊高齢者は風だ』『怒り型認知症の介護』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『笑い型・意地悪型認知症』『徘徊』

2025年08月13日 | 医療
🌸手強い認知症高齢者たち2

⛳”笑い型″認知症は楽しい
 ☆Fさんは、80歳の男性は明るい認知症
 *プログラムで歌を歌う時には、率先して盛り上げてくれる
 ☆筆者の父も″笑い型”の認知症でした
 *サービス精神の旺盛な父だったので
 *寝たきりの認知症になってからも大いに周囲を笑わせてくれた

⛳困る″意地悪型″認知症
 ☆Fさんを目の敵にする″意地悪型”の高齢女性たちがいる
 *女性達、軽い認知症であるが、弁が立ち、身体も元気でした
 ☆女性達の意地悪
 ①言語不明瞭なFさんへの意地悪
 *バカにするなというような顔で口を開けると
 *Fさんに「口は開けられるらしいで」「ハイて言うてみ」といたぶる
 *その女性は健脚でしっかり歩けますが
 ➁車椅子の人への意地悪
 *はじめから車椅子に頼ってたら、歩けんで当たり前やと言ったり
 *脊髄損傷で歩けない人に
 *「アンタは自分で歩こうという気がない」と決めつけたりもしてた
 *言われたほうは、悔し涙に顔を歪めるばかり

⛳高齢者の「徘徊」
 ☆老人デイケアでもウロウロと歩きまわる利用者には困りました
 *骨粗藤症で骨が弱くなっている高齢者
 *転倒すると簡単に大腿骨の頸部を骨折するので
 *安全確保のために職員が付ききりにならなくてはならない
 ☆高齢者の転倒は
 *段差やつまずきやすいものがあるところだけで起こるのではなく
 *ほとんど何もないところでも起こる
 *畳の縁や絨毯の継ぎ目は特に要注意
 *平坦なところでも、つま先が上がらず、自分でつまずいて転倒する
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』






『笑い型・意地悪型認知症』『徘徊』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『多幸型・不機嫌型』『怒り型』『泣き型』『情緒不安定型』

2025年08月12日 | 医療
🌸手強い認知症高齢者たち1

⛳高齢者の認知症”多幸型”と”不機嫌型″
 ☆認知症のタイプ
 *″多幸型”いつもニコニコして機嫌のいい
 *″不機嫌型″イライラして怒鳴り、ときには暴力を振るったりする
 ☆傾向として
 *″多幸型”はアルツハイマー型の認知症に多く
 *″不機嫌型″は脳血管性の認知症に多いと言われている

⛳怒り型には困惑
 ☆Uさんは”怒り型認知症″
 *ほんの些細な一言にも怒り出す
 *ある高齢女性が帰り支度をはじめたUさんに「まだ早いよ」と言った
 *それが気に障ったらしく、「生意気なことを抜かすな」と怒鳴る
 *相手の高齢女性も気が強く、ひるむどころか言い返した
 *するとUさんは「何を」と拳を振り上げ、彼女に殴りかかった
 *職員が慌てて止めに入って事なきを得ました
 ☆Uさんは正常な判断が″まだら″になることが多い
 *脳血管性の認知症だったので、ふと我に返るのでしょう
 *そのときの落ち込みようには、老いの悲哀が感じられました

⛳”泣き型″″情緒不安定型”認知症にも困惑
 ☆Aさん(79歳、女性)は”持続泣き型″
 *デイケアに来ている間もずっと泣いていた
 *例として
 *落ち葉がなぜ木から落ちるのか、わたしにはわかりません
 *あんまりかわいそうです
 *植木屋さん、なんとかしてください
 *か細い声でそんな繰り言を続け、涙を流していました
 *職員がその場を離れると、フラフラと立ち上がって帰ろうとします
 *目も涙でかすんでいるのでいつ転倒するかもしれず
 *調子の悪いときは一日中、職員が横についていなければならない
 ☆Bさん(78歳・女性)”情緒不安定型″
 *朗らかに笑っていたかと思うと
 *突然、テーブルに突っ伏してワーワー泣きはじめる
 *宥めようもないほどの号泣で
 *別の部屋へ行きましょうと促しても応じない
 *もうこんなとこにはおれんと泣きはじめる
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』






『多幸型・不機嫌型』『怒り型』『泣き型』『情緒不安定型』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ネガティブ思考の女王』『排泄』『弄便』

2025年08月11日 | 医療
🌸老いの不思議4

 ☆うつ病になると、判断力や決断力が鈍り、物事を決められなくなる

⛳ネガティブ思考の女王
 ☆Yさん(81歳・女性)も、うつ病で堂々巡りをしていた
 *三日ほど前に舌の先が割れて、痛くて食事が摂れないので
 *身体が弱るのではないかと心配
 *寝たきりになったらますます息子らに世話をかけるし
 *おむつを使うようになったらお金もかかるし、
 *夜中にも何度も目が開く
 *いやな夢も見て、結婚式がはじまるのに着付けができていなくて
 *どうしようと思うと目が覚めて、またうとうとすると同じ夢を見て、
 *自分では何もできないのに、心配ばかり増えて
 *安易な慰めはできないし、状況を改善することもできず
 *筆者はただ聞き役に徹して、ため息をつくばかりでした
 ☆Bさん(79歳・女性)は、極端に悲観的な性格
 *生まれてこの方、大笑いなど一度もしたことがないという感じの人
 *身体は元気で、特に不幸というわけでもない
 *デイケアでもよくなんでわたしだけ
 *こんなつらい目に遭わんといかんのやろとぼやいていた

⛳排泄、この悩ましい必然
 ☆高齢者の世界で悩ましいのが、排泄の問題
 *排泄行為は、まず尿意、便意を感じるところからはじまる
 *高齢者は膀脱や直腸の感覚が鈍っているので、感じにくくなる
 ☆若い世代で尿や便が溜まっていてももれないのは
 *膀胱と肛門に括約筋という出口を締める筋肉があるから
 *高齢者ではこれが緩みます
 ☆高齢者医療に携わるようになって、はじめて知ったことですが
 *高齢者の便は異様に臭い
 *困るのがときならぬ排便で、デイケアでよくあったのが
 *入浴中におうなと思うと、シャワーチェアの下に盛り上げていたり
 *湯船に浮かんでいるなと見る

⛳認知症になると、便が臭いという感覚がなくなる
 ☆便は汚いものという認識が消えることがある
 *その為、便を粘土のように捏ねたり、ポケットにしまいこんだりする
 ☆「弄便(ろうべん)」で、認知症介護の最難関とも言われている
                     (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』




『ネガティブ思考の女王』『排泄』『弄便』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『死にたい願望』『死ねない意地悪』『高齢者の鬱』

2025年08月10日 | 医療
🌸老いの不思議3

デイケアに参加する高齢者の根強い死にたい願望
 ☆昼食後の時間にデイケアルームに行くと
 *利用者さんがお茶を飲みながら、よくこんな雑談をしている
 *「うまいことポックリ逝く方法はないもんかいな」
 *「朝、目が覚めんとそのまま逝けたら、こんなええことはないな」
 *「こけて頭打って、そのままあの世に行けたらええのに」
 *「道でトラックでも突っ込んできて、バーンとはねてくれへんやろか」
 ☆デイケアに参加する高齢者にとって
 *死はある種の憧れ、救いのような側面がある

⛳「死ぬ」でなく「死ねない」という意地悪
 ☆高齢者は死を肯定的に捉えている
 ☆長生きをしていない命が惜しいと思っている人には
 *理解しがたいかもしれないが
 *いつまでも死なないというのは、つらくて苦しいもの
 ☆高齢者医療やがんの終末期医療の現場で
 *過酷で悲惨な延命治療を目の当たりにすると、そのことを実感する
 ☆適当なところで上手に死ぬことが望ましいはずですが
 *いつまでも生きていたいと思っている人は
 *なかなかそちらに気持ちが向かないようだ
 ☆死ぬことの準備は不愉快かもしれませんが
 *それをせずに安穏と暮らし、いざ死が目の前に迫ってから
 *下手な選択をして、悔いの残る死に方をした人を
 *筆者としては、もったいないとしか思えない

海より深い高齢者の鬱
 ☆うつ病には特に理由もないのに気分が沈む″本態性″のうつ病
 *つらいこと悲しいことのせいで気分が沈む″反応性”のうつ病
 ☆高齢者の場合は、圧倒的に″反応性”のうつ病が多い
 *なぜなら、″老い”にはつらいこと、悲しいことが多いから
 ☆年を取ったらロクなことはない
 *嫁にも孫にも嫌われて、大にも嫌われて、何もええことはない
 *苦しいばっかり、もうどうなってもええ、早く死んでしまいたい
 *高齢になれば、自然な老化現象以外にも
 *病気という心配と恐怖が襲いかかってくる
 ☆年を取ればそれも当たり前と思っている人は
 *比較的楽に受け止められるようですが
 *病気が怖くてたまらないという人は
 *病気以前にその思いに苦しめられる
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』



『死にたい願望』『死ねない意地悪』『高齢者の鬱』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『99歳の心配事』『高齢自慢』

2025年08月09日 | 医療
🌸老いの不思議2

⛳99歳の心配事
 ☆デイケアに来ていた中で、最高齢99歳の女性・Tさん
 *Tさんはいたって健康で、歩行も杖なしで歩けるくらい
 *頭もしっかりしていましたが、年齢的な変化はあり
 *背中は丸く、顔には無数のシワがあり
 *顎が小刻みに震えて、しゃべるのも超スローテンポでした
 ☆筆者がTさんに、「利用者さんで、あなたが最高齢ですよ」と言うと
 *「わたしがいちばん年上ですか。迷惑をかけますなあ」と応えながら
 *悪い気はしないようす
 ☆筆者はTさん訊ねました
 *「今、何か気になることとか、心配なことはありませんか」
 ☆問いの答えが意表を衝くものでした
 *「強いて言えば、日本の将来ですかねぇ」
 *驚いて詳しく聞くと、日本の少子化が心配だという
 *今は子どもが減って、年寄りばかりが多く国の力が弱りますと
 *よその国に追い抜かれるのやないかと思うと、それが心配で
 ☆わたしは今、自分のことは何も心配ありません
 *2人の息子も孫たちもみんな健康で仲よく暮らしてくれています
 ☆感謝の気持ちを忘れず、高齢になっても社会への関心を失わずに
 *かくしやくとしているTさんには、ほとほと感心させられました

⛳高齢自慢
 ☆人はだれでも若く見られることを喜ぶ
 *実際の年齢より若く言うことで、相手を嬉しがらせる
 ☆90歳を超えると、急にこの状況に変化が訪れる
 *近所や親戚を見まわしても、自分ほど長生きの者はそう多くない
 *生き残った自信というか、よくぞここまで生き延びたと
 *自分をほめてやりたい気持ちになるのでしょう
 ☆それまでは、いつ死が訪れるかとビクビクしていたのが
 *ここまで生きればあとはどこまで生きられるか楽しみだと
 *気持ちの攻守が逆転する人もいるようです
 ☆齢が増えることはむしろ喜びになって
 *自分の年を言い募る”高齢自慢″の域に入る

94歳のVさん、高齢自慢の女性
 ☆背骨は曲がっていますが、杖なしで歩けるし
 *頭も比較的しっかりしていました
 ☆「お元気ですね」と声をかけると、目がキラキラ輝いているのです
 *「とても94歳には見えませんよ」などと言い添えると
 *真顔になって、「95歳です」と大声で訂正される
 ☆Vさん、高齢自慢で、デイケアに来るととなりに座った人に
 *「奥さん、なんぼにならはりました」と訊ねるのが常でした
 ☆ロピーで送りのバスを待っているときなどに
 *「もう96歳にもなりましたら、何の役にも立ちませんな」と
 *恥じるように言いながら
 *早ようお迎えがこんかと思うとりますが
 *これだけはなかなかと、元気いっぱいのようすです
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう老いるのか』



『99歳の心配事』『高齢自慢』
(ネットより画像引用)

はてなブログでもアップしています
https://taitouku19.hatenablog.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする