広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

バカヤローカーブ

2009-05-06 13:49:00 | 津軽のいろいろ
弘前にある「バカヤローカーブ」をご存知だろうか?
弘前大学文京町キャンパス裏手にある細道(大学を挟んで富田大通りと並行)にある4連続カーブの俗称で、今は分からないが、1990年代の弘大生には抜群の知名度があった。
goo地図を貼付けてみます。
大学周辺の地図は以前の記事も参考にしてください。

城下町弘前では、細い道や鍵型の道は珍しくないが、S字カーブが“2文字分”あるここは特別。見通しが悪く狭いのに車が結構通るので、あまり通りたくない道だった。

実際に画像で紹介すると、
文京町キャンパスを横断する1番地と3番地の境目の道との交点(教育学部や第1体育館の裏、大学生協本部前)から100メートルほど南へ進むとカーブが始まる。
一般住宅と学生向けアパートが多い

左の電柱があるのが第2カーブ
2番目のカーブがいちばん急角度のようだ。
電柱付近から

振り返ると岩木山
約100メートルで連続カーブは終わり、ほぼ直線の約200メートル先に弘南鉄道大鰐線の西弘前駅改め「弘前学院大前」駅周辺の学生向け飲食店街、サンクス(昔はサークルKだった)の交差点がある。
振り返って西弘側のカーブ入口
第2カーブも岩木山ももう見えない。
「午砲台跡」昔、ここに軍隊があり、時報の大砲があったらしい
※1912年の地形図にはここが「号砲台」として記載されていた。この記事後半。
【2018年9月11日追記】西弘側の最初のカーブの右方向には、砂利道があり、途中から舗装されて農学生命科学部1号館(昔からの校舎)正面につながる。そのカーブと砂利道の角には、夏の間だけ花火を販売する、民家のような店が20年前は存在した。店名は不明で、通称「花火屋」。2017年頃でも、建物は変わらず存在するようだが、今も花火を売っているのだろうか。

昔は歩くのがもっと怖かった気がしたが、今回はそれほどでなかった。一般車、タクシー、商用車、通る車がことごとくかなり減速していたのと、昼間で積雪・凍結時、交通量の多い時間帯でなかったからかもしれない。
ともかく、歩くのなら、大学内の理工学部から農学生命科学部前を通り、小路を抜けた方が、より安全ではあるだろう。特に暗い時間帯や冬は。


ところで、「バカヤローカーブ」の由来はなんだろう。
僕は「ここで転倒したバイクの人(弘大生?)が、ヤケクソになって『(こんなカーブの)バカヤロー』と叫んだから」という説を信じて(?)いた。

弘前大学に「学園だより」という、学内向け広報紙がある。現在は分からないが、昔は各学部から教官(先生)が1名ずつ編集委員として選出され、執筆していた。
我ながら物持ちがいいけど、保存していた1994年12月22日発行「学園だより第106号」の大学周辺の風物を紹介する「連載・弘大かいわい」に「第2回『学生のつけた新地名バカヤローカ~ブ』」というのがあり参考になる。
学生から聞き取った内容を対話風にした記事なので、その内容を以下にまとめさせてもらう。( )は僕の補足やコメント。
・文京町4~5番地にある
・弘大に入ってバカヤローカーブを知らないなんて、モグリって言われる
・2段カーブ(?っていうのだろうか。カーブが4回あるのだけど)
・弘大生の間では「このやろうカーブ」とか「こんにゃろカーブ」とか「バカヤローカーブ」と5~6年前(つまり平成初期)ごろから言われていたらしい
・最近('94年当時のこと)、生協の「Apple Coop」新入生歓迎号(入試合格者に送付されていた、大学生協の情報誌)で紹介されて、「バカヤローカーブ」に定着したらしい【2019年6月7日補足】少なくとも1995年と1996年の入学者向けApple Coopには、バカヤローカーブが掲載されているのを確認。
・由来は、4回続けてカギ型に曲がるので車を運転する人が「なんだこのカーブは、バカヤロー!」と言いながら通るからという説と、すれ違うときにぶつかりそうになって、思わず「バカヤロー」と叫ぶからという説もあるが、本当のところはわからない
・子供の頃から文京町に住んでいる地元出身学生でも、大学に入るまでこの名称は知らなかった
・学生以外の地元住民、タクシー運転手は「S字カーブ」「S字クランク」などと呼んでいる
・(管轄の弘前警察署の)枡形交番によればスピードを出せないので直線道路より交通事故は少ない。「バカヤローカーブ」の名称は聞いたことがない
・(付近住民の話では)雪道でバイクがカーブを曲がりきれずに転倒するような小さな事故が結構ある
・1898(明治31)年に設置された陸軍第8師団の跡地が弘前大学(文京町キャンパス)の敷地だが、この場所も軍用地で、その頃の道がそのまま公道となって残ったと考えられる
以上

学生の間で発生したいくつかの類似名称があったが、その中から、「バカヤロー」が大学生協の冊子で採用されて定着したようだ。
この冊子は、生協に関与する学生が編集したもので、僕の入学時にもらったものにも記載があったが、現在はそのオンライン板があり、バカヤローカーブのページもある(http://www.hirosaki.u-coop.or.jp/schop/apple_coop/ac07w_kyosai.html)。それによれば「由来は迷惑な歩行者に対してトラックの運ちゃんが『バカヤロー!』と叫んだことが始まりらしい」とあり、由来に関しては微妙に違っている。

諸説に共通するのは、尋常でない道で事故が起きる危険性を「バカヤロー」の言葉に託していること。学生には免許取り立ての者も多いので、車両も人も気をつけて安全に通行してくれることを願って名付けられた地名なのかもしれない。と言っては強引でしょうか…
近くに“スキー場”もあるので後で紹介します

※積雪時の様子はこの記事後半
※2014年のJR東日本「駅からハイキング」のコースにここが「三連続カーブ」として登場。「3」連続でなく「4」連続だと思うのだけど…
コメント (10)
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西部市民サービスセンター

2009-05-05 20:58:44 | 秋田のいろいろ
連休明けの5月7日、秋田市新屋に秋田市役所の「西部市民サービスセンター“ウェスター”」がオープンする(秋田市では新屋を中心とした沿岸南部を「西部地区」と呼んでいる【追記】センターの公式サイトによれば新屋、勝平、下浜、豊岩、浜田地区)。すぐ近く(同じ新屋扇町)にある「新屋支所」と1キロ弱離れた新屋元町にある教育委員会管轄の「西部公民館」を統合したものらしい。
業務の一部を地元住民団体に委託する“市民恊働”と、軽微な道路補修のようなものは本庁の決裁なしにセンター独自で行えるようにする“都市内地域分権”を進めるために、西部を皮切りに今後市内6か所に地域センターを設置するようだ。

ところでこの施設の名称。僕は今日まで「西部市民センター」だと思っていた。今日の新聞記事にも「西部市民センター」とあった。
ところが、秋田市役所のサイトでは「西部市民サービスセンター」で統一されているので、「サービス」が付くのが正式なんだろう。
そして秋田市役所の組織には別に「市民センター」と「サービスセンター」がある。旧雄和町役場と河辺町役場が現在は両「市民センター」、秋田駅東口アルヴェの窓口が「駅東サービスセンター」だそうだ。それぞれで権限やできる手続きが違うから名前が違うのだろうが、ややこしい。【追記】少なくとも市民センターと市民サービスセンターは設置の根拠となる市条例がそれぞれ別なので、新聞記事の「西部市民センター」は明らかに間違い。なお、ウェスター開業を伝えた8日の新聞では正式な名称になっていた。
いずれにせよ、これら機関の窓口は年度始めとか市役所本庁が混雑する時でも空いていることが多い(転入したばかりの人は存在を知らないだろうから)ので、穴場です。

先日、周辺を回った様子を紹介しますが、おおざっぱな略地図をかきました。上が北=秋田市中心部。緑の線が羽越本線。
赤い★がウェスター
新屋駅前から新屋支所前の旧国道7号線(秋田大橋の通り、県道56号線)の交差点へ出る300メートルほどの道路のほぼ中間地点にある。後ろ(=ウェスターの向かい)はスーパーの「ナイス」やドラッグストア、ウェスターの並びには精肉店、新屋駅前郵便局、秋田銀行新屋駅前支店がある。
旧国道寄りから撮影(地図の水色▲)
黒いタイル貼りで駅東口の拠点センターアルヴェに似た外観。
ウェスター敷地内の西側はバス会社の「新屋案内所」となっていて、秋田駅方面や「豊浜ふれあい号」などの路線バス発着場と待合室があり、一足先に使われていた。
実はこの場所は、元々、旧秋田市交通局の新屋案内所の土地。交通局なき後は、所有者の秋田市から路線移管先のバス会社へ貸与されていたのだと思う。
交通局末期の2002年、上の写真の少し東寄りで撮影。
写っていないが、左に2階建ての事務所兼待合室があり、右側の郵便局などの裏手に新屋駅前まで案内所の敷地が広がっていた。
広い敷地がウェスター建設地に最適だったのだろうが、なぜこんなに広かったのかといえば、元は営業所(車庫)だったから。秋田市広報のバックナンバーで調べると、1961年に交通局南営業所としてバス21台を配置して開業、1983年に建物新築、1993年に車庫機能を廃止して新屋案内所に名称変更しているようだ。
営業所時代は三菱製のバスが多く配置され、つい最近まで塀に駐車位置を示す車両ナンバーがペンキで書かれていた記憶がある。

案内所としては狭くなったが、待合室から乗り場まで屋根が付いているのはありがたい。また、乗り場内で乗客とバスの空間が分離されて安全だ。
旧案内所時代は、乗り場に屋根がなく、バスが走行する部分を横断する必要があったので。
ただ、ちょっと疑問も。まず、なぜ西側に作ったのか。向かいのスーパーの買い物客には便利かもしれないが、新屋駅からいちばん遠い場所。JRとバスを乗り継ぐ高校生などがいるはずだから、東側裏手にバス乗り場があれば移動が少なくて済むのだけど…
あとは、バスの待機場所がなくなってしまったこと。従来は、運転士の休憩・時間調整など待機時間が長い場合は、存分にある案内所奥の敷地にバスを駐めていた。新案内所には2か所の乗り場のほかに、バス3台分の駐車枠がペイントされているが、発着のバスの邪魔になりそうな位置であまり実用的ではなさそうだし、時間帯によってはそれ以上の台数が集中する。
実際には客を降ろすと、踏切を渡った西部体育館裏にある空き地のような場所(地図参照、新屋駅ホームから見える)へ回送し、待機しているようだ。片道400メートルほどあるし、狭い道で信号のない交差点を曲がって踏切があるので渋滞の原因になりかねないし、環境面とバス会社の燃料費においてはいいことだとは思えない。何とかならなかったのだろうか。
東へ進んで丁字路から(地図の緑色▲)右奥が新屋駅、右後ろが踏切
狭い道だが、車はたくさん通る。若干カーブしていて、駐車場から出てくる車もあるので危ない。
赤白柵の中はスーパーの副駐車場で、その先、学習塾との間がウェスターの駐車場入口。
道路を渡って線路を背に(地図のピンク色▲)
奥がウェスター。こちら側から見ると外壁の一部はグレー。手前の低い茶色の建物は銀行。
余裕のある縦長の駐車場が昔はバスの駐車場だったのだが、この辺をバス乗り場にしてくれれば、駅から道路を渡ってすぐだったのに…
ほぼ同じ位置から2002年撮影
交通局からの路線移管の関係で、民間会社の貸切バスが避難してきていた。

再びウェスターへ。
定礎は新市長名。新屋出身の方だから、タイムリー

旧国道方向。わずかに上り坂
右のオレンジ色の建物が新屋支所の裏側。こんなに狭いけど大型バスが対面通行する。
向いに渡って支所脇からウェスター方向

新屋支所の表札?
支所は旧国道に面して駐車場と玄関がある。
右側のクロマツは保存樹

ライオンズクラブ寄贈の塔?
ついでなので、ちょっと歩いて西部公民館も
旧・旧国道(雄物新橋の通り、県道65号線)に面しており、こちらも狭い道

両施設の跡地や保存樹はどうなるんだろう?

【2012年3月2日追記】1968年8月までは、西部公民館の場所に新屋町役場→新屋支所があったそうだ。1968年に支所が移転し、跡地に公民館が建った。
2012年時点では、西部公民館は解体されて更地になっている。
【2012年4月3日追記】新屋町役場の前は、1879(明治12)年から1925(大正14)年まで日新小学校の校舎があったことが分かった。こちらの記事
日新小学校→新屋町役場~秋田市新屋支所→西部公民館→更地 と変遷していることになる。
※その後の公民館跡地についてはこの記事中ほど


西部市民サービスセンター開業に伴い気になるのは、これまでも何度も取り上げた、案内や表示が心もとない、秋田県と某バス会社の対応。
でも本件は、両者にはまったく責任がない、100%秋田市が原因のものなので、出費を強いられてかわいそうではある(市が変更費用を出したりはしないのかな)が、どうなるか楽しみ。
まずは、新屋支所前交差点の地点名表示。
おそらく信号機よりも古そうな看板

拡大。剥がれていて判読も怪しい。ちょうど替え時か?

なぜか県が設置した道標
中心部では市が設置しているはずだが。「桜並木通り」っていう表現も気になる。排水路跡の帯状公園のことだと思うが、あまり聞かない呼び名。

新屋支所前のバス停
ここは羽後交通の本荘線も停まる。どっちが早く変更するかな?

上りの西部公民館前のバス停。実際には隣の秋田銀行新屋支店前にある
車内放送などは「西部公民館前」と言うが、表示は「公民館前」とアバウト。市内には「南部公民館前」というバス停もある。ただしこれは旧交通局の設備・表示を転用したもの(事業者名だけ書き換えている)。
独特の手書き文字と次の停留所名の表示が懐かしい。
薄れて読めないが、下の枠に「新潟通信機株式会社」とプレートが付いている。
これこそ、旧秋田市交通局が1981年に無線を使用した物としては世界で初めて実用化したという「バスロケーションシステム(バス接近表示)」対応のバス停。
当初は65か所に設置されていたようだが、老朽化で1994年に機器を全面更新した際、設置箇所を絞り込んで41か所に減った。西部公民館前は更新対象とならず、接近表示部分を塞いでただの照明付きバス停になってしまって今日に至るわけ。(バスロケは民間移管されなかったので、更新された方も同じ結末だけど)

新しい交差点やバス停の名前を勝手に予想(妄想)してみると、
 新屋支所前交差点:日吉神社前、新屋駅入口、西部市民サービスセンター前(長い!)、いっそのこと撤去
 新屋支所前バス停(新屋駅入口停留所は既にある):日吉神社前、新屋扇町
 西部公民館前バス停(所在地の元町停留所は既にある):秋田銀行新屋支店前(同じ路線に割山支店前停留所があるからややこしそう)、新屋郵便局前(ちと遠い)、日新小学校入口
どうなるでしょうか??(以下に状況を随時追記していきます)
5月13日 支所前交差点、支所前バス停(2社とも)とも表示に変化なし。車内放送や公民館は未確認。
6月13日 支所前交差点、羽後交通バス停は変化なし。もう1社のバス車内には名称変更の掲示があった。詳細はこちら
6月27日 支所前交差点、羽後交通バス停は変化なし。もう1社のバス停は新しい名称表示した上に旧名称の紙を貼っていた。また、旧新屋支所が解体されていた。詳細はこちら
7月1日 支所前交差点、羽後交通バス停は変化なし。もう1社のバス停は車内放送、バス停表示が新しくなった。こちら
8月7日、15日 7月1日と変化なし。なお、「豊浜ふれあい号」専用車両の車内放送は更新されていなかった。
9月15日 支所前交差点変化なし。羽後交通バス停は未確認。
11月8日 支所前交差点変化なし。羽後交通バス停はしばらく見ぬ間に「日吉神社前」に改称。英語と担当案内所も併記された、画期的な表示になっていた。後日記事にします。これで残すは交差点名のみ。
2010年1月18日 またしばらく見ていない間に、ついに交差点名表示が「日吉神社前」に変わっているのを確認。支所の跡地利用と併せて後日記事にします
 これで関連する表示類の整理が付いたので、本記事への追記を終わります。
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津軽、吉、スタミナ源

2009-05-04 17:52:40 | 各地お土産・食べ物
リンゴ関連のお土産は何でもあるのではないかと思われる、弘前市りんご公園の売店。今回は「津軽フリーパス」を提示して特典の5%引きで購入した(訪問時の記事)。
限定品表示の青森産100%りんごジュース
280gでPETボトルという容量と容器は珍しいが、100円と安め。弘前市内の「ニチロサンパック青森工場」という缶詰のニチロ系列の企業の製品で、昨年のひょう害、雨によるつる割れ被害果実が原料。青森県産りんごジュースに外れは少ないが、もちろんおいしかった。ややあっさり目かな。

地元紙では記事になったようだが、弘前市の「ラグノオささき」が新製品(3月15日発売)を出した。(ラグノオ関連の以前の記事
太宰治生誕100年を記念して

太宰の小説「津軽」の本をイメージした箱

林檎ファイバー入りクッキー「津軽」 18枚入り1000円
原料のアップルファイバー(ジュースの搾りかす?)、小麦、卵はすべて青森県内産とのこと。
薄く柔らかいクッキー
リンゴの味がちゃんとしておいしい。なぜか紅茶味みたいにも感じた。歯触りなどの系統としては北海道のトラピストクッキーに通ずる気もしなくはない。これはなかなかいい。紅茶によく合う。
箱の裏にはラグノオのリンゴ菓子の歴史を記載
ラグノオさんのリンゴ製品は、生のリンゴが入っていたり、切り分けたりする必要があるものが多く、日持ちや分配方法にやや難があるものがあったが、この「津軽」は、職場などで分配しやすいタイプのお菓子だ。ネーミングも味も青森らしさをしっかり主張しているし。
箱が浅く、フタがパタパタする構造のため、開封後は箱を傾けると中味が落ちやすい点は注意。引っ掛けるストッパーがほしかった。

もう一つ。顔見知りだという、旧金木町(現五所川原市)出身の吉幾三氏と弘前市内製菓店のコラボ菓子を発見。
米粉サブレー「りんご吉(よし)」「さくら吉」 各1枚150円

厚手のサブレ
青森県産「つがるロマン」の米粉だけで小麦粉は無使用らしいが、言われなければ気づかない。しっかりリンゴと桜の味がし、こちらもおいしいがちょっと高いか。桜味は桜の塩漬けの味なのでもう少し塩味が薄くてもいいかと思う。それとリンゴ味の表面のゴマはいらないんじゃないだろうか。

実は、今年1月の新聞記事で同じコラボでリンゴのダックワースがりんご公園で発売開始というのを見た。訪れた時もダックワースがあったのだが、こちらに目移りして買わないでしまった。今度はダックワースを食べてみよう。

最後にリンゴ以外のお菓子。イトーヨーカドー弘前店では、1階の入口付近に、連休やお盆などにお土産特設売場を設けることが多い。そこで買ったもの。
スタミナ源たれチップス 100g 525円

青森産の焼き肉のタレ使用。タレはたまに秋田県内でも売っている
「スタミナ源たれ」という青森県の各家庭に1本はあるという、焼き肉のタレで味付けしたチップス。
ジャガイモの澱粉チップスで、エビなどは入っていない
バーベキュー味のポテトチップのような味で、食べやすい。多少ニンニクが入っているが、食べ過ぎてもニンニクチップスのようなことにはならない。
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スミレ王国

2009-05-03 14:59:10 | 秋田の季節・風景
前回の秋田市浜田森林総合公園(主に梅林園を中心としたエリア)で見つけた植物を紹介します。
トゲがある低木。葉っぱや花からして木いちごの類?
林道沿いは帰化植物のセイヨウタンポポが多かったけど、
園内には在来種のニホンタンポポ。

萼の下の「総苞」という部分が反り返らないのが在来種

ショウジョウバカマ
以下は全てスミレです。先日の千秋公園でも触れたように、日本に自生するスミレは多く「スミレ王国」と呼ぶ人もいるほど。変異が多く数え方も定まらないが200種以上あるとも言われる。
僕は山歩きをしないので、日本の山はどこもこうなのかもしれないが、梅林園内をちょっと歩けば何種類ものスミレに出会えた。そういうわけで種名を特定するのはとても難しいので、基本的に種名は表記しません。
日当りのいい林道沿い
手前に白い小さなスミレ。奥にはタチツボスミレ系と思われる薄紫のスミレ。
白花の種は、下向きの花びらに紫色の筋が入ることが多く、アクセントになっていて好き。
林内に入って、やや日当りのいい場所
大きめの花で紫色が美しいし、中央部が白いのも珍しい。花弁が丸みを帯びて形もきれい。
花色は同種でも変異が多いので、花色だけで種の特定をするのは難しい

やや日陰。薄く色が付いて大きめの白花

背が高く花も縦長っぽい?

花の後方の「距」という部分が長い
さらに日当りが悪い場所。今回見た中で特に美しいと思った2種があった。
花はタチツボスミレに似た形で薄めの色が美しい。葉の縁がギザギザで葉脈が深い。
そしてこちら。(以下2枚は同種)
花色は透き通るようなブルー
花茎がすらりと長く、花弁が角ばっていて、気品がある。
これも距が長い

園内でもっとも暗い場所。
500mlのPETボトルと
葉っぱが大きく葉脈が深くて、花が黄色いので別の植物のようだが、これもスミレ。
花だけ見れば黄色のパンジーみたい
主に日本海側の積雪地の林下に群生する(まさにその通りの場所)「オオバキスミレ」だと思う。
群落も

梅はさっぱりの梅林園だったが、「スミレ王国」の一端を見ることができた。
ブログの縮小画像では分かりにくいが、一眼レフのライブビューを使い、たいへんきれいな写真が撮れた。
西洋系のパンジーやビオラのように大きくて派手ではないが、日本の気候と生育地の環境に適応して、それぞれ個性的で可憐な花を咲かせる日本のスミレが好きです。
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梅林園

2009-05-03 13:40:00 | 秋田の季節・風景
昔から秋田市に住んでいる方は「梅林園(ばいりんえん)」をご存知のはず。秋田市南西部、新屋地区のさらに南の浜田地区にあり、動物園やテレビ塔のある大森山と旧国道7号線(今は県道)を挟んだ向かいの山にある。その名の通り、梅の木がある公園だ。ネットで「梅林園」で検索すると、秋田市の梅林園を指す記事がわりと多くヒットする。あまり一般的な表現ではないのだろうか。

正式には「浜田森林総合公園」という秋田市が管理する公園の中の1つエリアを「梅林園」という。この公園は昭和44年の秋田市制80周年記念事業の1つとして開園したとのこと。
ちなみに、千秋公園やいわゆる児童公園などを管轄する「都市整備部公園課」でなく、「農林部農地森林整備課」の管轄になっている。弘前市のりんご公園も農業関係部局の管轄だが、いずれも普通の公園とは位置づけが違うようだ。

何年か前までは梅が見頃になると報道されていたが、最近は見かけない。どうなっているのだろう? 市街地より遅く、ソメイヨシノが咲いた後が見頃と記憶している。僕はもう10年以上行っていないし、行ってみた。普通は車で行く所だが、ブログのネタとして、運動のため等々で公共交通を利用した。旧国道からの山道が心配だが、バス下車後徒歩10分というから、大丈夫だろう。

乗るのはJR羽越本線新屋駅前の「新屋案内所」始発のバス。新屋と下浜・浜田・豊岩(とよいわ)の各地区を結ぶ秋田市西部地区のローカル路線バスは、かつては旧秋田市交通局が運行し、その縮小・廃止に伴い民間事業者に移管(2002年)され、秋田市中心部の路線バスと同様の形態で運行されていた。しかし、民間移管のわずか3年後の2005年には、赤字対策として、秋田市が主体となって民間会社に運行を委託する形式に変更され「豊浜ふれあい号」という愛称が付いた(“豊浜”は地名ではなく、下浜・浜田・豊岩からの造語と思われる)。

梅林園へは「桂根経由下浜線」を利用する。秋田市交通政策室のサイトにPDFで時刻表、運賃表、全停留所順がアップされているのは親切(それにひきかえ某社サイトの不親切さ使いにくさといったら…)。
でも本数は少ない。新屋発の下り便は5本(早朝・夜間含む)、上り便はなぜか9本も運行され、しかも15時台前後に近接して3本もある。おそらく、下りは海側の浜田経由で運行された便の折り返しが、小学生の帰宅便にでもなっているのだろうが、この時間帯がいいだろう。

バス運行の委託先は秋田中央交通の子会社、「秋田中央トランスポート」。かつての中央タクシーの流れを汲む会社のようだ。(ちなみに弘前の弘南バスも一時「弘南サービス」という子会社がローカル路線を運行していたが、今は本社直営に戻っている)
車両は専用の中型か小型車だが、塗装や放送などは親会社と同じで、親会社路線と違和感はない。運賃体系も同じ。回数券も共通で使えて便利。でも、車両は古めでドアや座席の配置が珍しく、やはり弘南バスのローカル線に似ている。

新屋14時15分発の便は、乗客が5人ほどで思ったより多い。旧国道に出て、緩い上り坂をまっすぐ進む。
降りる「梅林園入口」バス停の車内放送は「毎度ご乗車いただきまして云々。このバスは~行きです。お降りの際は降車ブザーにて云々。次は梅林園入口です」と親会社の放送でもたまに流れる、長い講釈がある。バスは旧国道の流れに乗って走っているから、下手すると間に合わないので、早めにボタンを押しましょう。「宮田沢」の次です。新屋からわずか2分で到着【5月7日訂正】カメラの時計がずれていました。3~4分かかったようです。170円。そういえば、親会社は運賃値上げ申請中だが、こっちはどうなるんだろう。【6月27日追記】値上げはないものの、7月1日から一部乗車券の取り扱いが変更になる
この看板、昔のと違う
バス停の目の前が梅林園への分かれ道。「国見山林道」というどこかへ抜ける林道。
 
梅林園までは1キロとのことだが、上り坂。後半は緩いカーブもある
車が時折通るので注意。歩きや自転車(小学生もいた)の人に4人ほど会った。梅林園往復はいい運動になるんだろう。それより多いのは山菜採りしている人。
大森山と下には旧国道

松枯れ?
ここでもゴミを捨てる不心得者がいるが、昔来たときよりは少ないと感じた。
電話線の電柱。「梅林園線」となっている。NTTさんも浜田森林総合公園より梅林園の方がなじみがあるんだろう
バス停から徒歩6分ほどで最初の公園施設「花木園」、ちょうど10分でテニスコートや梅林園などがある公園中心の管理事務所に到着。
展望台と管理棟
飲み物の自販機もあり、前はコカコーラだけだと思ったが、ダイドーもあった(ポイントカードは非対応)。
展望台があるけど立入禁止
木の間から日本海(花木園側)や秋田市街が見えた。
 
この山の下は羽越本線のトンネルで、列車が通る音も聞こえたが、線路がはるか下に見えたのは1か所だけ。
梅林園の園内図。新しく作り直したようだ
で、肝心の梅。林道から谷へ下りて行く斜面に梅の木が植わっている。

「梅の実をとらないで」とあるけど…
実がなる以前に花がない!
時期の遅い早いでないと思う。花芽自体が少ないようで、千秋公園の桜みたいな状態。これでは報道されないのも無理もない。
一部は咲いていました
でも、梅以外にいろんな植物がある。笹竹のタケノコとかワラビとか山菜もあるようだし、
ヤマザクラが見頃。自生のものと植えられたものがあるようだ
杉木立の道もある。下の方に堤が見えたが近寄れないようだ。
クマが出ないかな?
途中に道標はないが、迷うような構造でなく、園内をぐるっと回って林道へ戻れる。アップダウンがあるのと、極度な方向音痴の方はご注意を。
1時間ほど滞在し、ちょっと待てばバスがあったが、体調が良くまだまだ歩けるので、新屋駅前まで歩くことにした。歩道もあるし帰りは下り坂。風景は大したことないが、30分かからなかった。心地よく疲れた。

他の自治体で無惨に荒れた果てたこの手の公園を見たことがあるが、ここはテニスコートや自販機があるから利用者はそれなりにいるのだろうし、一部の案内板がリニューアルされたり、散策に支障ない状態に手入れされていた。でも、展望塔とか梅の木とかを再整備してもいいのではないだろうか。今年は秋田市制120周年=この公園開園40周年だし。
園内の植物を次の記事で紹介します。
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新屋の菜の花

2009-05-01 19:02:07 | 秋田の季節・風景
秋田市役所のホームページに「市政記者クラブ配布資料」というページがある。他の企業や団体などのサイトの「プレスリリース」に相当するものだろう。
4月30日の画面。上から2行目に注目
「西部工業団地における菜の花畑の開花について」とある。秋田の菜の花の名所といえば、大潟村、秋田港、先日紹介した草生津川コスモスロードなどが有名だけど、新屋の工業団地で菜の花が咲いたということだろうか。それなら見に行きたい。

一般的なプレスリリースなら、マスコミに配ったのと同じ資料を閲覧できるが、秋田市の場合、項目名と連絡先のみで、詳細が分からない件が多い。本件もそう。
リリースしてもマスコミが必ず取り上げるとは限らないし、意図しない形で省略・誇張されてしまう場合だってある、ネットの利便性の1つに発表元のそのままのネタを一般人も見られることがあるのだから、ぜひ元ネタをそのまま掲載してほしい。

菜の花の担当は2部門あり、下段の西部工業団地を管轄するセクションは分かるが、もう1つは「上下水道局維持管理課」しかも「菜の花プロジェクト」とあり、上下水道局の方が主担当っぽいが工業団地と水道が何の関係があるのか分からない。
リンクしている両担当のホームページにアクセスしてみるが、菜の花の菜の字も記載されていない。サイト内検索でもgoogle検索でもヒットしない。メールや電話で問い合わせれば解決するだろうが、それも面倒だし先方にも悪い(市長選の関係で今年の秋田市は今日が人事異動日だし)。じゃあ現地に行ってみよう。

西部工業団地とは、秋田市南西部の新屋地区(新屋鳥木町)の雄物川と羽越本線に囲まれた34.28haの誘致企業などが集まる団地。最近はコールセンターも増えていて、全部で43社があるそうだ。
新屋地区は秋田市中心部から見れば「南部」とか「南西部」でもあるのだが、なぜか「西部」と呼ぶことが多い。

工業団地はJR新屋駅のすぐ裏で、僕は多少土地勘があるから、適当に歩けば見つかるだろう。新屋駅南側の踏切を渡ると左に「西部体育館」がある。
なぜか地色と文字色が逆の案内看板※11年後の検証記事
体育館のすぐ先に左折する道があるが、そうでなく、50メートルほど先の診療所がある丁字路を左折すると並木と歩道のある道路で、工業団地内に入る。
するとすぐに左に黄色いモノが!
あっさりと見つかった。新屋駅からここまで600メートルほど。
大通りから左に曲がった、旧十條製紙の排水路跡の桜並木の公園に通じる、線路をくぐる歩道とそれに並行する車道の間が帯状に菜の花畑になっていた。幅は狭いが長さ300メートルはあるだろうか。
大通り沿いはまばらだけど



奥へ進むといい感じ

傾斜していたり生長差があったりで段差があり、花が重なって見える

ヤマザクラと

大森山のテレビ塔が見えて

羽越本線も見えて(ということは車窓からも見えるのか)

新屋駅から北の美術工芸短大へ至る遊歩道から(トンネルが歩道)新屋駅からなら踏切を渡るよりこっちを通った方が近そう。
開花状況はこの程度。連休中は楽しめそう
結局、何で水道局かは分からなかったが、菜の花が途切れた部分に「雨水」と表示のあるマンホールがあったので、地下に下水管がある下水道局管轄の土地とかなんだろう。(【追記】ここも元排水路だったはず)「菜の花プロジェクト」とは何なのかは全く分からなかった。
PRしていないせいか、近所の親子連れとご老人が散歩する程度。周りが殺風景で絵にはなりにくいが、菜の花だけなら充分楽しめた。
●アクセス
・JR羽越本線新屋駅下車
・路線バス秋田駅発新屋線または新屋西線で「新屋案内所」(新屋駅のすぐそば)下車
コメント (4)
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