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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

東京駅で国技館の焼き鳥

2014-03-02 00:22:10 | 各地お土産・食べ物
昨年のいつだったか、どこかのテレビ番組で「(東京両国の)国技館の地下には『焼き鳥工場』があり、観客に販売されている」というのを見た。人気商品だそうで、映像で見た限りではたしかにおいしそうではあった。相撲茶屋経由で買った枡席のお土産にもセットされているとか。
でも、僕はこの先、国技館に観覧に行くことはまずないだろうし、だからこの焼き鳥を食べることはないと思っていた。

先日、東京方面に行った際、全国各地から150種類だか170種類だかの駅弁を集めた東京駅の「駅弁屋『祭』」を覗いてみた。
2012年8月に、従来の「駅弁屋『旨囲門』」を発展させてできた店で、「祭」になってから行くのは初めてのはず。
中央通路丸の内口寄りの京浜東北線などのホームのすぐ下というのが、ちょっと意外な立地。【2016年11月5日追記】この後2016年11月9日に、中央通路の反対側に移転して「駅弁屋 祭 グランスタ店」となった。

「大きい店だ」という話をあちこちから聞いていたので、ものすごく広い店舗をイメージしていたが、思ったほどではなかった。駅弁屋としてはたしかに大きいし、実演販売までやっているのはすごいことではあるけれど。
昨今はキャリーバッグを使う人が多いこともあり、むしろ通路は狭いくらいに感じた。
レジ代わりに、車内販売の人が持っているハンディ端末も使っているのは、旨囲門時代と同じ。※レシートにはNRE「東京弁当営業支店」と記載。Suica決済対応。

駅弁は、基本的には「牛肉」「海鮮」みたいに素材ごとに分類して陳列されている。「鶏肉」コーナーには、大館駅の花善と秋田駅の関根屋の鶏めし弁当が仲良く並んでいた。他にも関根屋からは「釣りキチ三平弁当」のキノコと牛の入ったのとキングサーモンのが売られていた(素材別なので離れた場所で)はず。
米沢や仙台の牛肉系、三陸や北陸方面などの海鮮系、おぎのやのかまめしなどは旨囲門時代からの定番。驚いたのは、かなり遠方から来たものがあったこと。以前は遠くてせいぜい北陸だったけれど、鹿児島中央、小倉といった九州から来たものもあった。北海道もあったかな?

個人的には、幕の内系があまりないことと、甲信越北陸方面のラインナップがやや手薄にも感じたのが残念。(例えば新潟の鮭の焼漬弁当はなかったと思う)
肉や魚介より幕の内を選びたい・食べたいという時もあるだろうし、幕の内こそ駅弁の王道だと思うのだが… 消費者の好みというか要求に応じたということなんでしょうけど。
それと、個別紹介のPOPなどはあまりないため、予備知識のない人は花善の鶏めしが、比内地鶏の本場の有名駅弁だとは分かりにくいし、隣に並ぶ関根屋のと同列に捉えられてしまいそう(関根屋さんのもおいしいですが、鶏めしとしての「格」は違うでしょう)。客はわずかなPOPとパッケージを頼りに選択するしかないのも、一考の余地があるかもしれない。※花善は2018年で首都圏での販売を終了
大宮の旨囲門では、名物の女性店員さんがいて、お客にうまく情報提供してセールスしているそうだが、こちらでは人の多さと店の広さからしてそうもいかないだろうし。


話が逸れましたが、駅弁の中に混ざって(正確には別に台を設けて)少し小さい箱が山積みされていて、それがなんと「国技館やきとり」!
まさかこんな所(というか国技館の外で)で売っているとは!
台は独立していて多少は目につくものの、やはり大きなPOPなどはなかったはずで、華やかな他の駅弁に埋もれるように、こんなものが売られているのにびっくり。

国技館の焼き鳥は場所中に館内の売店でしか購入(もしくは枡席の土産としてもらうか)できず、相撲がない期間は工場も稼働していないと聞いていた。この時は場所中ではなかったのに、工場は稼働しているということか。
※現在(ここ数年?)は本場所期間中以外でも、東京、上野、新宿、大宮各駅のNREの駅弁店、歌舞伎座、東京スカイツリータウンソラマチ、明治座で販売しているとのこと。

値札には「2本だか3本入りで600円」とか書いていて、ずいぶん高く感じたが、テレビを見た後にこんな場所で偶然出会えたのも縁。話のタネに買ってみた。

実際には、普通の焼き鳥(正肉)3本、つくね2本が入っていた。これなら妥当な金額だ。
「相撲みやげ」と書かれたおしぼり(おてふき)付き。

「国技館サービス株式会社」という会社の製品だが、東京の相撲茶屋を経営(20店すべて)している会社。
焼き鳥が国技館名物なのは、2本足で立つ鶏は手を付かないので、負けないことに通ずる縁起物とされるから。

見た感じ、表面にはタレとか油は目立たないが、少し茶色く見える。
冷めた焼き鳥って、あまり食べたことがない気がするけれど…

食べると、これがおいしい。一見すると「塩」味かと思いそうだが、「タレ」味。
冷めてもこんなにおいしい焼き鳥は他にはないかも。
見た目どおりぎとぎとはせず、かといってぱさぱさもしない。

6回タレを染み込ませて焼いているそうだ。
これなら国技館名物と言われるのにも納得。これが東京駅などで購入できるのなら、また買いたい。
ちょうどいい車内でのおつまみ、お土産(消費期限に注意)になりそう。

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3 コメント

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Unknown (たむたむ)
2014-03-02 09:36:31
駅中って、あまり見たことなくて・・・
ついこの前行ったのに、この「駅弁屋『祭』」に
たどり着けていませんでした。(汗)
駅弁などは、高い感じがしますが、
この鶏肉は良いですね~!
おいしそうだし!
で・・・相棒にその話をしたら、すでに食済み!
「おいしいよ~!」と、言われました(汗)
知らぬは、私だけ?
取り残されています。私・・・。
返信する
ご無沙汰してます (あどれ)
2014-03-02 17:21:23
とても久しぶりにコメントを入れさせてもらいます。

バスの記事をよく取り上げてくれるtaicさんにお知らせしたい事が。
1月に京都へ行って来た時、バスの素晴らしさに感動してきました。
それぞれの路線が分かりやすいのと、バスのステップが低くて乗りやすいのと、バス停の無線機が分かりやすかったこと。
500円の券を買うと、一日乗り放題,という観光客には実に有り難いカードも発行してました。
やっぱり観光都市は違うねー。秋田も見習って欲しいと感じました。

この鶏肉、あどれも好きそうね。
今日、お餅を食べさせたら、上あごにくっついてもがき苦しんでました。何でも食べたがるから~。

我が家の蒸しパンはおっきいのよ!お鍋のサイズで膨らむので。
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コメントありがとうございます (taic02)
2014-03-03 00:14:12
>たむたむさん
実は、僕も迷いました。他の店舗(グランスタでしたっけ?)とはちょっと離れている場所なんでしょうかね。
いやいや、国技館のやきとりそのものも、それが駅で売られていることも、あまり知られていないんじゃないでしょうか。価格は手頃、味はいいと思いますので、お試しを!
駅弁もかなり豊富なので、見るだけでも楽しめる、かな?

>あどれさん
こちらでは、ご無沙汰でしたね。
京都に行かれたんですか。無線って「2つ前の停留所を出ました」ってヤツでしょうか。実は、それを世界で初めて実用化したのは、30年ほど前の秋田市交通局なんですよ!(自称ですが)
それが今は、吹きさらしの停留所で、いつ来るか分からない状態になってしまっているわけで… いくら高齢者が100円で乗車できても、これでは。
世界的観光都市・政令市と同一の設備を秋田で整備するのは無理にしても、細かいことに少し気配りしてもらえると、また違う印象になることもあると思うのですけどねー

あどれさん。餅食べて大丈夫ですか!
さっきのサザエさんでは、カツオくんが菱餅をそのまま口に入れたため、ほっぺが菱型になってしまい、つまみ食いがバレるという話がありました。
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