広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

2度目のE6系

2014-02-08 22:12:50 | 旅行記
旅行してきました。

秋田新幹線「こまち」のE3系からE6系への完全置き換えまであと1月ちょっと。
現在E3系で運行されるのは、28号(秋田発8時56分)、36号(秋田発13時03分)、45号(東京発17時56分)、47号(東京発18時56分)の2往復だけ。
2月14日から36号、15日から47号がそれぞれE6系に置き換わり、E3系のままダイヤ改正を迎えるのは、わずか1往復だけになる。
E3系に惜別乗車したいと思いながらも、気が付けばそんな状況になってしまっていた。

今回は旅程を無理に調整しないとE3系には乗車できなかったので、仕方なくE6系の列車を秋田-上野で予約。秋にE6系に初めて乗った時は、あまりいい印象を受けなかったこともあって、あまり気が進まないながらも。
さらに帰りは都合のいい時間の「こまち」の「えきねっとトクだ値」が売り切れ(指定席自体は空いている)で、1つ前の「スーパーこまち」を予約。割増料金を取られるスーパーこまちに乗るのは不本意だったけれど、トクだ値の割引額を考慮すればそのほうが安いし、この機会に300km/h運転も体感しておこうということで…

前回は、座席数がいちばん少ない(32席)17号車に乗ったので、今回は一般的な(60席)の16号車の後ろのほうを往復とも予約。(トクだ値でも、号車・座席位置を指定できるようになってうれしい)


それでは、E6系のセカンドインプレッション。E6系での長時間移動は初めてであり、盛岡以遠のフル規格区間で乗るのも初めて。
結論から述べると、前回のような悪い印象はほとんど受けなかった。前回は体調が万全ではなかったせいなのかもしれない。
一方で、多くの人が言っているような「E3系よりも乗り心地(もしくは座り心地)が良くなった」ということは、別段感じなかった。
我ながら、繊細なのか鈍感なのか…

前回は感じた新車のにおいは、今回は感じなかった(前回はこれが良くなったのか?)。座席の黄色もうるさくは感じなかった。
改めて座席に座ってみると、以前ほどスカスカ感は感じず、悪くないと思ってしまった。E3系より「良い」とも感じないけど。
可動式枕(ヘッドレスト)はクッション性は足りないけれど、ないよりはいいと居眠りして感じた。枕がない時は首が痛くなっていたので。
頭の左右がせり出しているのは、並びの席との視界を遮る効果がある程度あり、これによってE3系よりも落ち着ける気がした。

盛岡から先の新幹線区間も、快適で安定した乗り心地(=座席の座り心地ではなく、車両の揺れなどに対する印象)。E5系とよく似ている。車体傾斜装置とやらが作動しているおかげなのかもしれないが、よく分からない。
ただ、E3系やE2系でも、それほど乗り心地が悪いとは感じなかったのではあるが…(印象に残っていないだけかも)
昔、初めて200系(初代東北新幹線)に乗った時は、車内での走行音がけっこううるさかった記憶がある。それを思えば、かなり静かになったなあとも感じた。

スーパーこまちの300km/h運転でも、275km/hとの差を感じず快適。300km/h運転は宇都宮以北なので、宇都宮駅通過前後に意識していても、加速していることは感じられなかった(E3系では加速しているのが分かった)。減速も滑らか。これが来月からの320km/hではどう変わるのか、楽しみ。

以上、4時間座りっぱなしでも苦痛には感じず、これならこれからも乗っても大丈夫だと思った。
ただ、この程度の乗り心地改善・速度アップ・時間短縮に対して、割増料金を選択の余地なく適用するのは、個人的にはやはり納得できない。実質的には「単純な値上げ」に思えてしまう。


出発は、冷え込んでうっすらと新たに雪が積もった朝。E6系「Z7」編成の長い鼻にも雪が積もって(付着して)いた。
大曲まで最後尾の11号車

大曲まで先頭の17号車
比べてみると、17号車側のほうが着雪量が少ない。これは、秋田車両センターにおいて11号車側が北西向きに留置されているからかもしれない。北西向きの信号機に雪が多く着くように。
秋田駅東口から。太平山のすそだけ見えた
平年よりも気温が下がった日ではあったが、秋田の冬としては穏やかな天候で、時刻通りの運行。大曲、角館と雪が増えるものの、極端に驚くほどの多さでもない(地元の皆さんは例年通り、除雪に苦労されているわけではありますが)。
角館駅ホームには、サザエさん?

角館-田沢湖間。下は国道46号線

再掲)秋はこんな風景の場所
盛岡で「はやて」と連結。ここで、この時期恒例の「こまち」の車体(床下)に付着した雪を落とす作業が行われる。
ホームと反対側の席だったので窓から下を見ていると、10人近い作業員(反対側にも同じだけいるのかも)が、金属製の大きなヘラみたいなのを持って歩いていた。台車周辺の雪を叩き落としているようで、「ごんごん」という音と衝撃がかすかに伝わってきた。
4分遅れて発車。

「はやて」と「こまち」が連結している時は、車内放送ははやて側から一括で行う。(こまちの車掌は放送中に既に車内を巡回することも多い)
以前は、車内販売の案内放送もはやて側からしていたが、今回は行き帰りとも、こまちではこまち側で単独で行っていた。考えてみれば、準備ができるタイミングや品揃えはそれぞれで違うだろうから、放送も別々のほうがいいのかもしれない。
だったら、車掌の放送も、特に下り列車では、はやてとこまちで行き先が違い、通り抜けできないことを明確にすれば、別々に放送したほうが分かりやすい気もする。秋田行きの列車に乗っていて、「新青森には何時に到着します」「トイレは何号車です」と聞かされるのは、余計な情報だから。
盛岡
盛岡市は青空がのぞき、車道は路面が見える程度の積雪。岩手山は見えず。
新花巻付近から吹雪になり、真っ白な中を進む。車内の文字情報では、新花巻駅で新幹線が凍結のためオーバーランしたニュースが報じられる。
古川駅手前で、ぐぐっと減速。車内放送が入り「今朝、古川駅でポイント不転換があった影響で、いったん停車する」とのこと。通常のホームのない通過線ではなく、ホームのある線路に入って15秒ほど停車。
車両基地のある宮城県利府町辺りは雪がほとんどなくなり、仙台は4分遅れのまま到着。
福島に入ると再び吹雪。大宮付近まで来ても、屋根や日陰などにはそれなりに積雪があった。大宮には定刻着。上野駅で降りると、鼻に積もっていた雪はすっかりなくなっていた。

帰りのスーパーこまちは、福島駅をかなり減速(75km/hくらい?)して通過。「つばさ」と連結する14番線に、上り「やまびこ」が到着してドアが開くタイミングだった。(連結相手のつばさは、高架手前で待たされていたのか、上ってくるところだった)
福島駅は、上り列車が14番線(つばさは14番線にしか入れない)に入るには、下り通過線を横切らないとならない構造だそうで、やまびこが遅れて通過線を塞いでしまい、スーパーこまちが減速させられたのかもしれない。


さて、今年度1年限りの愛称だった「スーパーこまち」もあとわずか。
上野駅のフルカラー発車標
「スーパーこまち」は2段の組み文字。記事欄には「スーパーこまち全車指定席」と「はやぶさ~」が交互に表示。

待合室の液晶画面
停車駅ははやぶさとスーパーこまちが2段で別々にスクロール表示される。英語表示から切り替わってすぐは「大宮・仙台・盛岡…」と頭が揃っているが、分割以降の駅は違うので、お尻は揃わない。そのため、2巡目からは、
頭がズレて表示される
上下別列車だからこれで問題ないけれど、ちょっとモヤモヤする。(英語表示も同様)

ホームの乗車位置表示

 車両の行き先表示(英語は秋田到着後に撮影。結露していた)

車内の文字案内。
停車中の2段組

発車直後の大きな文字の「スーパーこまち」

「SUPER KOMACHI」
文字案内、自動放送とも、英語では「SUPER KOMACHI Super Express」としていた。

さらに、来月からは「こまち」の連結相手が「はやぶさ」に統一される。
「はやて+こまち」の組み合わせも、見納め

帰りのスーパーこまちも、行きと同じZ7編成だった。
秋田駅にて。右が乗ってきたZ7編成
左は仙台へ向かう最終列車。この時も、車両基地にいた間に鼻に雪が積もったようだ。
【9日追記】あと1日遅ければ、関東地方・太平洋側の大雪の影響で、ひどい目に遭っていたことだろう。

旅行記は続きます

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