3月16日のダイヤ改正で、大幅に縮小されたJR東日本の車内販売。※車内販売を行うのは、JR東日本関連会社の日本レストランエンタプライズ(NRE)。
最終日の模様は、秋田のローカルニュースで大きめに取り上げられた。
見た限り、そのすべてが、秋田駅11時07分発「こまち18号」に乗務した、20年のベテラン社員(39歳女性)を取り上げていた。車内での光景も取材されていたので、JRもしくはNREがマスコミ向けにセッティングしたのだろう。
前回述べたように、公式発表や報道を見ても、3月16日以降、観光快速列車の車内販売はどうなるのか、NRE秋田列車営業支店の存廃とその従業員はどうなるのかが分からなかった。今回の報道でも、それは変わらず。
観光列車については、JR東日本へ問い合わせて、今回の改正で廃止など変更はないとの回答を得た。
【20日追記】↑ところが20日付で秋田支社が「リゾートしらかみ号の販売サービスを見直します ~「ふれあい販売」を拡充して、ワゴン販売を終了します~ 」を発表。3本のうち「ブナ編成」でのカウンター販売は継続するものの、「青池」「くまげら」編成でのワゴン販売は3月31日で終了。代わりに、現在もNREのワゴン販売とは別に、区間を区切って沿線の地元の団体等が行っている「ふれあい販売」という名の車内販売の実施日を増やし、今後もさらに拡充していくという。わずか2週間差でこうなるとは、なんとも…
それにしても、ブナ編成の運用は時期によって違うので説明しにくいし、実施日が増えると言ってもふれあい販売がない日もある。そもそもふれあい販売の販売品目は限られている(スジャータのアイスはないだろうし、コーヒーとか緑茶とかコーラとかも?)し、リゾしらは乗車時間が長く、ホームに自販機がないような途中駅もある。空腹で乗り通すならまだしも、熱中症やエコノミークラス症候群になる客が出ないだろうか。
これで、ほんとうに秋田県内のJRの列車からワゴン販売はなくなってしまう(秋田内陸縦貫鉄道ではやっている)。
【21日さらに追記】リゾしらのカウンターがない2編成のうち、「くまげら」はいずれ新車に更新される可能性が高いので、カウンターが設置される可能性もある。カウンターなしで更新済みの「青池」には、改造してカウンターを設置して、3編成で統一することもできよう。最終的にはカウンターの有無を統一したほうが、客にしてもJRにしても分かりやすい。最悪、ブナのカウンターもやめてしまう可能性もあるけれど。(以上追記)
NRE秋田支店の存廃については、聞くようなことではないから不明。ただ、取材されたベテラン社員について「こまち号での最後の乗務」という言い回しをするマスコミがあったかと思う。これは「こまち号以外では、この後も乗務がある」とも受け取れる。リゾしらは担当するってこと???
※この後、2019年7月で、JR東日本管内すべての車内販売業務がNREから「JR東日本サービスクリエーション」という企業へ移管されていた。ただし、NRE秋田列車営業支店では、サービスクリエーションではなくJR東日本東北総合サービスへ移管され、ブナのカウンターを担当している。この記事末尾参照。
また、本件に合わせてJR東日本秋田支社では、秋田駅での乗車前に駅弁を買ってもらいやすくするための「販売強化」を実施。
具体的には、待合室(改札外)の中の土産物店「おみやげ処こまち苑」でも、新たに駅弁を取り扱うことと、中央改札口横(改札外)のNEWDAYS秋田中央口店のリニューアルを行いレイアウトや看板を変更する。
NEWDAYSは、外から見る限りでは、弁当ケースなどは従来のままで「秋田の駅弁コーナー」「秋田のお土産ショップ」という看板が付いただけ。
この点については、報道で新たなことが分かった。
朝日新聞秋田版によれば、15日以前の「「こまち」は、車内販売用に1日平均100個の駅弁を積んでいた。」。16日以降は、新店舗も含めて「駅全体でこれまでより120個多い440個を並べる」とのこと。
秋田魁新報によれば、「「橋上弁当売店」は、利用者の減少を理由に31日で営業を終了する」。中央改札口の在来線側を入ってすぐ左側の小さいスタンド形式の店。
(再掲)工事途中だけどこの店
NREの経営のようで、年中無休で7時50分から17時00分までの営業。大館の花善の鶏めしも、コンビニタイプのおにぎりも少々扱っていたが、たしかにそんなに売れてはいなそうだった。
なお、駅ビルトピコの関根屋の店は、改札内外両方から買えるが、品揃えはおそらく関根屋のみのはず。
さて、15日のNHK秋田のテレビでは、この話題を6分48秒も伝えた。
3月15日更新のNHKニュースサイトより
そのタイトルは「秋田新幹線一部の車内販売終了へ」。「開業から22年続いた秋田新幹線の一部の区間の車内販売の営業が15日で終わり」と始まる。これには違和感。
最初のほうで、秋田県外や「いなほ」でも縮小されることに触れてはいる。現在の列車本数からすれば、秋田新幹線に重点を置くのはまあ分かる。
でも「開業から22年続いた秋田新幹線の一部の区間の車内販売」が気になる。これでは、22年前に初めて車内販売が始まったかのような言い回し。事実を過小というか矮小化している。
実際には、前身の特急「たざわ」でもあったし、その他&それ以前の列車の多くでも車内販売が実施されていた。
調べてもよく分からないが、おそらく、秋田県内では昭和36(1961)年運行開始の特急「つばさ」「白鳥」までは確実にさかのぼることができるはず。
22年どころか60年近い歴史はあり、それがなくなってしまうのだ。NHKは40年分は無関係だと言いたいのだろうか。
NHKでは続けて「駅弁業者からも惜しむ声が上がっています」として、大館駅の鶏めしの製造元「花善」の状況と社長のコメントを紹介。
花善の「先月までの1年間の車内販売の売り上げは、寝台列車などが走っていたピーク時の昭和50年代よりおよそ95%減っている」「会社の駅弁の売り上げ全体に占める車内販売の割合は小さくなっていて、今回、弁当の車内販売が終わることに伴う売り上げへの影響は、それほど大きくないということです。」。
車内販売よりも、秋田駅や盛岡駅のような大きな駅、秋田県内と津軽のスーパーなどでの販売のほうが量・売り上げは多いのは、想像がつく。
そして、「この会社では、もともと大館駅で駅弁の販売を始め、その後、車内販売を続けてきた歴史があることから、車内販売への思い入れは強いということです。」「社長は、「私たちは弁当屋ではなく駅弁屋だという思いがあるが、車内販売までなくなると、駅弁屋と名乗ってよいものか、悩ましく思っている」と話し、車内販売の終了を惜しんでいました。」。
うーん。よく分からない。
駅売りの後で車内販売を初めて続けたから、車販への思い入れが強いそうだけど、たいていの駅弁業者はその流れで車販に関わったのでは?
なお、以前述べたように、10年くらい前までは、花善自身が鶏めしの車内販売を行っていた区間もある。それは自らやめたことになる。それとは別に、新幹線でNREに委託というか納品して、車内販売してもらっていたのが、今回で終わった。
あと、駅弁屋としてのアイデンティティーに悩んでおられるそうだけど、ホームでの立ち売りをしなくなった今だって、大館駅向かいの店舗とNEWDAYSで買えるのだから、それをもって立派な大館駅弁であると認識する人が多いだろう。悩む必要はない。
それに、そんなことで悩むのなら、自ら決めたであろう津軽や秋田市まで運んでスーパーで売ったり、さらにパリで売るようなことは、駅弁屋としてはどうなのか…ということになるのでは。車販をやめたごときで悩むことではないですよ。
個人的には、車販といえば、駅弁よりもコーヒーよりも、スジャータのアイスクリーム。
NHK秋田のレポートでも、ベテラン販売員が発車前にアイスクリームを勧めて、後で乗車した記者が買う場面があった。
基本的に車内販売以外では流通しない商品らしく、これからはJR東日本エリアでは入手は難しくなる。※観光快速列車では継続。
ネット上には、首都圏の駅の弁当売店だかNewDaysだかで取り扱うようになったとの情報があった。秋田駅では?【23日追記】23日時点のNewDays秋田ぽぽろーど店では、なさそうだった。
実は、15日に特急「いなほ」に乗る機会を得た。絶好のチャンス!

乗ったのは、酒田以北では上り1便の8号。秋田列車営業支店の担当。【20日補足】いなほは1往復だけが秋田担当で、残りは新潟担当。少なくとも新潟担当の下りいなほの車内販売では、土産用の箱入りの笹だんごを扱っていた。この時は秋田の金萬は扱っていたが、笹だんごは不明。ある程度日持ちするので、前日の残りを扱っていたかもしれないが、逆方向の秋田発では土産として買う人はあまりいないでしょう。
以前は、各座席前の網袋に、車内販売メニューが差しこまれていた。今年1月末時点でもあった。それが15日には、既になくなってしまっていた。
スジャータのアイスはバニラのほか、近年は路線・期間限定のフレーバーもあった。
昨年11月22日付の発表では、昨年12月1日から今年3月31日まで、東日本エリアで「キャラメル ヘーゼルナッツプラリネ」があることになっていた。その後で発表された車販縮小と合わせると、3月16日から31日までは北陸新幹線だけで販売されるということなんだろうか。
個人的には、特にこういうプレミアムアイスクリームは、味付きよりもバニラがいちばんと思っているから、あまり興味はないのですが。
ワゴンが来たので「アイスクリームください」というと、「バニラでよろしいですか?」と問われた。キャラメルヘーゼルナッツは、もう在庫がなくなって入荷しないということなんだろうか。もちろんバニラでけっこう。「硬いので溶けるまでお待ちください」的な決まり文句もいただいた。
ちなみに、NHK秋田の映像では、味の確認はせずにすぐにバニラを渡していた。放送上のヤラセというか演出というかなのか、でなければ対応としてはいなほの販売員のほうが親切で適切なのでは?
最後かもしれないスジャータのアイスクリーム 120ml 8%税込み290円
レシートは「めいらくバニラ」。

商品名は「High Quality ICE CREAM」で「北海道産生クリーム使用」。フタは紙製で、アルミシールの中ブタ。
無脂乳固形分10.0%、乳脂肪分15.5%、卵脂肪分1.5%。原材料 生乳、乳製品、砂糖、卵黄/バニラ香料。1カップ279kcal。
参考として、ハーゲンダッツのミニカップバニラは、フタもシールフタもプラスチック製で、110ml、272円+税。
無脂乳固形分10.0%、乳脂肪分15.5%、卵脂肪分0.8%。原材料 クリーム、脱脂濃縮乳、砂糖、卵黄/バニラ香料。244kcal。
思っていたよりも黄色っぽくなくて白い
最近は、ツイッターで「#シンカンセンスゴクカタイアイス」というハッシュタグで、スジャータのアイスクリームの写真を投稿するのが流行っていた。
容器にも「アイスが固い場合は、しばらく待ってからお召し上がりください」と書いてあった。10分やそこらじゃ、まだまだ硬かった。
同時に食べ比べたわけではないけれど、ハーゲンダッツよりもスジャータのほうが濃厚に感じられたし、なんていうか素直なアイスの味がして、さすがにおいしい。改めて実感。【20日補足】両者で卵脂肪分の差が大きく、スジャータのほうが多いからそれに起因するのか。あとバニラ香料の使い方も違って、味の差になっていそう。
JR東日本エリアの優等列車(特急や新幹線)の車内でアイスクリームを食べるのは、これが最後だろう。だけど、スジャータのアイスクリームはこれで食べ納めにはしたくない。と言っても、次に食べられるのはいつになるだろう…
最後に車販アイスの思い出。
初めて車内販売でアイスクリームを売っているのに遭遇したのは、昭和の東北新幹線「やまびこ」。
大宮発着だった開業直後かもしれないし、少し経った上野開業後の1986年頃だったかもしれない。同時期の秋田の在来線では売っていなかった。
ワゴン販売とは別に、男性がダンボール箱を抱えて売りに来ていた。宇都宮辺りで1回しか来なかったか。食べたいとは言い出せずに眺めていたが、次々に買い求める人がいてなかなか売れ行きが良かった。夏休み中だったのか。
買わなかったのでどんなアイスクリームだったかは分からないが、ネット上ではスジャータのアイスクリームは1991年発売開始との情報があるので、別商品だったのか。
何度も書くけれど、2000年代でも「あずさ」では小岩井のアイスクリームが売られていた(この時も箱で売りに来ていた)。これはこれでおいしかったし、かなりのレア商品かも。今もどこかで買えるのかな?
やがて、新幹線でも在来線特急でも、定番商品としてアイスが加わる。スイーツという言葉が広まった頃(2000年代?)には「車内スイーツ」と紹介されたこともあった。
当初は、ワゴンと別にクーラーバッグで売りに来ていたこともあったが、近年はワゴンに小さなバッグをセットして、他の商品といっしょに売ることが多かった。それでも、ワゴンを止めて頼むと、「お待ちください」と準備室に取りに戻ることもあった。
最終日の模様は、秋田のローカルニュースで大きめに取り上げられた。
見た限り、そのすべてが、秋田駅11時07分発「こまち18号」に乗務した、20年のベテラン社員(39歳女性)を取り上げていた。車内での光景も取材されていたので、JRもしくはNREがマスコミ向けにセッティングしたのだろう。
前回述べたように、公式発表や報道を見ても、3月16日以降、観光快速列車の車内販売はどうなるのか、NRE秋田列車営業支店の存廃とその従業員はどうなるのかが分からなかった。今回の報道でも、それは変わらず。
観光列車については、JR東日本へ問い合わせて、今回の改正で廃止など変更はないとの回答を得た。
【20日追記】↑ところが20日付で秋田支社が「リゾートしらかみ号の販売サービスを見直します ~「ふれあい販売」を拡充して、ワゴン販売を終了します~ 」を発表。3本のうち「ブナ編成」でのカウンター販売は継続するものの、「青池」「くまげら」編成でのワゴン販売は3月31日で終了。代わりに、現在もNREのワゴン販売とは別に、区間を区切って沿線の地元の団体等が行っている「ふれあい販売」という名の車内販売の実施日を増やし、今後もさらに拡充していくという。わずか2週間差でこうなるとは、なんとも…
それにしても、ブナ編成の運用は時期によって違うので説明しにくいし、実施日が増えると言ってもふれあい販売がない日もある。そもそもふれあい販売の販売品目は限られている(スジャータのアイスはないだろうし、コーヒーとか緑茶とかコーラとかも?)し、リゾしらは乗車時間が長く、ホームに自販機がないような途中駅もある。空腹で乗り通すならまだしも、熱中症やエコノミークラス症候群になる客が出ないだろうか。
これで、ほんとうに秋田県内のJRの列車からワゴン販売はなくなってしまう(秋田内陸縦貫鉄道ではやっている)。
【21日さらに追記】リゾしらのカウンターがない2編成のうち、「くまげら」はいずれ新車に更新される可能性が高いので、カウンターが設置される可能性もある。カウンターなしで更新済みの「青池」には、改造してカウンターを設置して、3編成で統一することもできよう。最終的にはカウンターの有無を統一したほうが、客にしてもJRにしても分かりやすい。最悪、ブナのカウンターもやめてしまう可能性もあるけれど。(以上追記)
NRE秋田支店の存廃については、聞くようなことではないから不明。ただ、取材されたベテラン社員について「こまち号での最後の乗務」という言い回しをするマスコミがあったかと思う。これは「こまち号以外では、この後も乗務がある」とも受け取れる。リゾしらは担当するってこと???
※この後、2019年7月で、JR東日本管内すべての車内販売業務がNREから「JR東日本サービスクリエーション」という企業へ移管されていた。ただし、NRE秋田列車営業支店では、サービスクリエーションではなくJR東日本東北総合サービスへ移管され、ブナのカウンターを担当している。この記事末尾参照。
また、本件に合わせてJR東日本秋田支社では、秋田駅での乗車前に駅弁を買ってもらいやすくするための「販売強化」を実施。
具体的には、待合室(改札外)の中の土産物店「おみやげ処こまち苑」でも、新たに駅弁を取り扱うことと、中央改札口横(改札外)のNEWDAYS秋田中央口店のリニューアルを行いレイアウトや看板を変更する。
NEWDAYSは、外から見る限りでは、弁当ケースなどは従来のままで「秋田の駅弁コーナー」「秋田のお土産ショップ」という看板が付いただけ。
この点については、報道で新たなことが分かった。
朝日新聞秋田版によれば、15日以前の「「こまち」は、車内販売用に1日平均100個の駅弁を積んでいた。」。16日以降は、新店舗も含めて「駅全体でこれまでより120個多い440個を並べる」とのこと。
秋田魁新報によれば、「「橋上弁当売店」は、利用者の減少を理由に31日で営業を終了する」。中央改札口の在来線側を入ってすぐ左側の小さいスタンド形式の店。

NREの経営のようで、年中無休で7時50分から17時00分までの営業。大館の花善の鶏めしも、コンビニタイプのおにぎりも少々扱っていたが、たしかにそんなに売れてはいなそうだった。
なお、駅ビルトピコの関根屋の店は、改札内外両方から買えるが、品揃えはおそらく関根屋のみのはず。
さて、15日のNHK秋田のテレビでは、この話題を6分48秒も伝えた。

そのタイトルは「秋田新幹線一部の車内販売終了へ」。「開業から22年続いた秋田新幹線の一部の区間の車内販売の営業が15日で終わり」と始まる。これには違和感。
最初のほうで、秋田県外や「いなほ」でも縮小されることに触れてはいる。現在の列車本数からすれば、秋田新幹線に重点を置くのはまあ分かる。
でも「開業から22年続いた秋田新幹線の一部の区間の車内販売」が気になる。これでは、22年前に初めて車内販売が始まったかのような言い回し。事実を過小というか矮小化している。
実際には、前身の特急「たざわ」でもあったし、その他&それ以前の列車の多くでも車内販売が実施されていた。
調べてもよく分からないが、おそらく、秋田県内では昭和36(1961)年運行開始の特急「つばさ」「白鳥」までは確実にさかのぼることができるはず。
22年どころか60年近い歴史はあり、それがなくなってしまうのだ。NHKは40年分は無関係だと言いたいのだろうか。
NHKでは続けて「駅弁業者からも惜しむ声が上がっています」として、大館駅の鶏めしの製造元「花善」の状況と社長のコメントを紹介。
花善の「先月までの1年間の車内販売の売り上げは、寝台列車などが走っていたピーク時の昭和50年代よりおよそ95%減っている」「会社の駅弁の売り上げ全体に占める車内販売の割合は小さくなっていて、今回、弁当の車内販売が終わることに伴う売り上げへの影響は、それほど大きくないということです。」。
車内販売よりも、秋田駅や盛岡駅のような大きな駅、秋田県内と津軽のスーパーなどでの販売のほうが量・売り上げは多いのは、想像がつく。
そして、「この会社では、もともと大館駅で駅弁の販売を始め、その後、車内販売を続けてきた歴史があることから、車内販売への思い入れは強いということです。」「社長は、「私たちは弁当屋ではなく駅弁屋だという思いがあるが、車内販売までなくなると、駅弁屋と名乗ってよいものか、悩ましく思っている」と話し、車内販売の終了を惜しんでいました。」。
うーん。よく分からない。
駅売りの後で車内販売を初めて続けたから、車販への思い入れが強いそうだけど、たいていの駅弁業者はその流れで車販に関わったのでは?
なお、以前述べたように、10年くらい前までは、花善自身が鶏めしの車内販売を行っていた区間もある。それは自らやめたことになる。それとは別に、新幹線でNREに委託というか納品して、車内販売してもらっていたのが、今回で終わった。
あと、駅弁屋としてのアイデンティティーに悩んでおられるそうだけど、ホームでの立ち売りをしなくなった今だって、大館駅向かいの店舗とNEWDAYSで買えるのだから、それをもって立派な大館駅弁であると認識する人が多いだろう。悩む必要はない。
それに、そんなことで悩むのなら、自ら決めたであろう津軽や秋田市まで運んでスーパーで売ったり、さらにパリで売るようなことは、駅弁屋としてはどうなのか…ということになるのでは。車販をやめたごときで悩むことではないですよ。
個人的には、車販といえば、駅弁よりもコーヒーよりも、スジャータのアイスクリーム。
NHK秋田のレポートでも、ベテラン販売員が発車前にアイスクリームを勧めて、後で乗車した記者が買う場面があった。
基本的に車内販売以外では流通しない商品らしく、これからはJR東日本エリアでは入手は難しくなる。※観光快速列車では継続。
ネット上には、首都圏の駅の弁当売店だかNewDaysだかで取り扱うようになったとの情報があった。秋田駅では?【23日追記】23日時点のNewDays秋田ぽぽろーど店では、なさそうだった。
実は、15日に特急「いなほ」に乗る機会を得た。絶好のチャンス!

乗ったのは、酒田以北では上り1便の8号。秋田列車営業支店の担当。【20日補足】いなほは1往復だけが秋田担当で、残りは新潟担当。少なくとも新潟担当の下りいなほの車内販売では、土産用の箱入りの笹だんごを扱っていた。この時は秋田の金萬は扱っていたが、笹だんごは不明。ある程度日持ちするので、前日の残りを扱っていたかもしれないが、逆方向の秋田発では土産として買う人はあまりいないでしょう。
以前は、各座席前の網袋に、車内販売メニューが差しこまれていた。今年1月末時点でもあった。それが15日には、既になくなってしまっていた。
スジャータのアイスはバニラのほか、近年は路線・期間限定のフレーバーもあった。
昨年11月22日付の発表では、昨年12月1日から今年3月31日まで、東日本エリアで「キャラメル ヘーゼルナッツプラリネ」があることになっていた。その後で発表された車販縮小と合わせると、3月16日から31日までは北陸新幹線だけで販売されるということなんだろうか。
個人的には、特にこういうプレミアムアイスクリームは、味付きよりもバニラがいちばんと思っているから、あまり興味はないのですが。
ワゴンが来たので「アイスクリームください」というと、「バニラでよろしいですか?」と問われた。キャラメルヘーゼルナッツは、もう在庫がなくなって入荷しないということなんだろうか。もちろんバニラでけっこう。「硬いので溶けるまでお待ちください」的な決まり文句もいただいた。
ちなみに、NHK秋田の映像では、味の確認はせずにすぐにバニラを渡していた。放送上のヤラセというか演出というかなのか、でなければ対応としてはいなほの販売員のほうが親切で適切なのでは?

レシートは「めいらくバニラ」。

商品名は「High Quality ICE CREAM」で「北海道産生クリーム使用」。フタは紙製で、アルミシールの中ブタ。
無脂乳固形分10.0%、乳脂肪分15.5%、卵脂肪分1.5%。原材料 生乳、乳製品、砂糖、卵黄/バニラ香料。1カップ279kcal。
参考として、ハーゲンダッツのミニカップバニラは、フタもシールフタもプラスチック製で、110ml、272円+税。
無脂乳固形分10.0%、乳脂肪分15.5%、卵脂肪分0.8%。原材料 クリーム、脱脂濃縮乳、砂糖、卵黄/バニラ香料。244kcal。

最近は、ツイッターで「#シンカンセンスゴクカタイアイス」というハッシュタグで、スジャータのアイスクリームの写真を投稿するのが流行っていた。
容器にも「アイスが固い場合は、しばらく待ってからお召し上がりください」と書いてあった。10分やそこらじゃ、まだまだ硬かった。
同時に食べ比べたわけではないけれど、ハーゲンダッツよりもスジャータのほうが濃厚に感じられたし、なんていうか素直なアイスの味がして、さすがにおいしい。改めて実感。【20日補足】両者で卵脂肪分の差が大きく、スジャータのほうが多いからそれに起因するのか。あとバニラ香料の使い方も違って、味の差になっていそう。
JR東日本エリアの優等列車(特急や新幹線)の車内でアイスクリームを食べるのは、これが最後だろう。だけど、スジャータのアイスクリームはこれで食べ納めにはしたくない。と言っても、次に食べられるのはいつになるだろう…
最後に車販アイスの思い出。
初めて車内販売でアイスクリームを売っているのに遭遇したのは、昭和の東北新幹線「やまびこ」。
大宮発着だった開業直後かもしれないし、少し経った上野開業後の1986年頃だったかもしれない。同時期の秋田の在来線では売っていなかった。
ワゴン販売とは別に、男性がダンボール箱を抱えて売りに来ていた。宇都宮辺りで1回しか来なかったか。食べたいとは言い出せずに眺めていたが、次々に買い求める人がいてなかなか売れ行きが良かった。夏休み中だったのか。
買わなかったのでどんなアイスクリームだったかは分からないが、ネット上ではスジャータのアイスクリームは1991年発売開始との情報があるので、別商品だったのか。
何度も書くけれど、2000年代でも「あずさ」では小岩井のアイスクリームが売られていた(この時も箱で売りに来ていた)。これはこれでおいしかったし、かなりのレア商品かも。今もどこかで買えるのかな?
やがて、新幹線でも在来線特急でも、定番商品としてアイスが加わる。スイーツという言葉が広まった頃(2000年代?)には「車内スイーツ」と紹介されたこともあった。
当初は、ワゴンと別にクーラーバッグで売りに来ていたこともあったが、近年はワゴンに小さなバッグをセットして、他の商品といっしょに売ることが多かった。それでも、ワゴンを止めて頼むと、「お待ちください」と準備室に取りに戻ることもあった。
最近、テレビではトピコのレストラン階のリニューアルについてCMを流していますが、その時に他の秋田駅周辺の開発予定についても紹介していますね。
録画して検証したわけではないので詳細は分かりませんが、駅前広場の開発はかなり大きなニュースに感じました。CMのイメージ図を見ると、全体的に平たい感じがしたのですが、バスターミナルはどうなるのでしょうね?せっかく綺麗にしたのに、と思います。
また、メトロポリタンの別館ができるようですが、個人的にはメトロではなくメッツにして、価格帯などで差を付けた方が客層を広げられるのでは?とも思いました。出張の際、メッツは候補に上がりますが、メトロは高くて検討できないです。といいますか、秋田駅前は既にホテルが飽和している感があるのですが、平日の稼働率ってどうなっているのでしょう。
観光列車や東海道・北陸の新幹線など、いつか機会はあるかもしれません。メーカーの地元である名古屋方面では、スーパーで売っていることも、まれにあるらしいです。
駅前広場は、ぽぽろーどより南側の、今平面駐車場の部分だけに手が入るはずです。あの予想図は、ヘンに透過して描いているためか、どこかおかしく見える気がします。
メトロポリタンの増築部分は、予想図ではちょっと安っぽいと言うかメッツっぽい外観に見えますが、あくまでメトロポリタンなんでしょうね。宿泊客は外国人などを想定しているようです。
秋田市の高級ホテルでは、ビューもキャッスルも、そしてメトロポリタンの既存部分も30年以上経っていますから、高級感プラス新しさというアピールポイントにはなるかもしれません。
低価格帯は国体後、ハワイや三井アーバンが消えて落ち着いているところですが、そのバランスが崩れてしまいそうな予感もします。どうなるでしょうかね。
確か、バニラとりんご味の2種類が恒常的に売られていた気がしましたが、りんご味は期間限定だったのか?
スジャータの前はハーゲンダッツが売られていたような記憶もありますが、私の中で、以前勤めていた航空会社の機内食と記憶が混ざっているだけ?かもしれません。
りんごは準レギュラーみたいな存在だったのではないでしょうか。昨年末頃の時点では扱っていなかったみたいです。数年前には「抹茶」を積んでいることもありました。
車内販売でハーゲンダッツは経験がありません。ただ、小岩井のようなスジャータ以外も散発的に取り扱っていましたから、あってもおかしくはないですね。
後日、取り上げようと思いますが、ご当地メーカーのアイスを扱う列車もあり、それがなくなってしまうのも、とても惜しいです。
また、ABSの新社屋にはラグビーワールドカップの案内が掲示されていました。
これから再開発が本格化しそうですね。
けっこう利用はあったものの、立体駐車場もあるので問題はないでしょうね。送迎は心配ですが。
来春の新たな姿に期待します。