広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋大ブロック塀 その後

2019-08-23 00:00:00 | 秋田の季節・風景

※この記事は、都合により2019年8月23日0時00分付でアップさせてもらいますが、実際には22日23時03分にアップしています。
昨2018年6月の大阪の地震がきっかけとなって、長らく放置されている危険なブロック塀が注目された。この1年ほどで、公的機関のブロック塀については、撤去や安全な高さへの改造がかなり進んだ。

昨年、秋田市内の塀を紹介した時、対応に疑問を感じたのが、国立大学法人秋田大学。
保戸野の教育文化学部附属各学校・園の道路に面した塀には、地震より後に不思議な掲示が貼られた。
(再掲)
「ブロック塀の改修工事を予定しております。工事計画については、決まり次第お知らせします。国立大学法人 秋田大学/問合せ先 施設企画課」
文面を素直に読めば、塀の工事の事前予告。
でも、これまではこのようなことはしていただろうか。
地震の後ということを念頭におけば「この塀は危険だから工事をします」、さらに深読みすれば「今、地震が起きたら塀が崩れるかもしれないけど、こうして掲示しているんだから、通行人がどうなっても知らないよ」ということではないかと勘ぐってしまった。

だって、いずれも危険なブロック塀を所有していた秋田市教育委員会、秋田県立各学校(の一部)、秋田県警察本部、そして国立大学法人弘前大学では、「地震があれば崩れるかも」もしくは「地震があったら塀から離れて」という内容の掲示を出していたのだから。
どっちみち責任逃れではあろうが、「危険であること」「万一の時は離れてほしいこと」ははっきりと伝えてくれていた。
秋大附属校園【26日補足・もしくは施設企画課など大学本部事務局】では、それらを隠して「工事します」だけで済ませようとしているように感じられてならなかった。

その後、掲示はそのまま、「工事計画」の「お知らせ」もされないまま、2019年度になったと思ったら、
「この先 工事中 通行注意」
例の道路の秋大附属校園の区間をはさむように、5月13日から7月31日まで工事する旨の看板が設置された。
ただ、「誰が」「何を」工事するのか分からない。だから、注意しろと言われても、上か下か横かどこに注意を向ければいいのかも伝わらない。
道路や各ライフラインの工事なら、こんなおかしな看板は設置しないはずだし、位置的に秋大発注の工事の可能性が高い。やっと塀が何とかされるのだろうか。でも「工事計画については、決まり次第お知らせします。」と言っていたお知らせはない。

その後、工期が進むと、
例のブロック塀が全撤去!

中央の白い一直線がブロック塀の跡
↑塀の代替として、生け垣より内側に網状の囲いが仮設された。
やっぱり塀の工事じゃないか!
秋田大学当局は、あの看板をもって「工事計画を知らせた」つもりなのだろうか。看板は「計画」ではなく決定して実施されている工事の期間の周知と注意喚起でしかない。近隣世帯や町内会には説明があったかもしれないが、最初のお知らせを目にした通行人にはそれ以外の人もいる。「工事計画については、決まり次第お知らせします。」は実行されなかったと言わざるを得ない。
例の「お知らせ」が1枚だけ放置されていた

さらにその後、
金属パネルのフェンス(?)が設置
上の写真では、右の大通り側と左の曲がった小路側とで、フェンスの上辺に段差がついている。これは、地面もその分高低差があるため。ブロック塀時代は、ブロック塀の高さを調節して、上辺はそろっていた。

撤去したブロック塀の土台部分は(敷地内の地面と同じレベルまで削って)残し、それより内側にフェンスを設置している。
フェンスはベージュ色で、スリット状の穴が空いているが、向こう側はほぼ見えない。
歩行者としては、いくぶん明るく軽快になった気もするが、やはり閉塞感のある一本道というイメージは変わらないかな。

この通り沿いには、門が3つある。端の1つは現役。残りの2つは、小学校の(敷地内での)移転前に使われていたということか、現在は常に閉じられているようだ。
表札が撤去された石の門柱は残った

こちらは全金属製の門
既存の門の金属部分は、以前はサビが出ていたが、今はきれいになった。新しいフェンスと同じ色で塗り直したようだ。
どちらの門も、すき間なくギリギリまでフェンスが設置された。学校の安全管理上当然ではある。門の注意書きはペットを連れなきゃ立ち入ってもいいように受け取れてしまうけど。

一方、大学本部や学部がある手形キャンパス。
(再掲)
その裏側には、大きな地震があれば、見るからに崩壊しそうなブロック塀があったが、注意も工事予告も掲示はなかった。
そちらは今、
撤去された ※上の再掲写真とは別の場所・別のバショウの木です
こちらは金属製の網のフェンスだが、保戸野と同じくブロック塀を撤去し土台を残し、その内側に設置している。

結論としては安全になって良かったという話だけど、その途中対応は、地域住民としては心もとない(学生児童生徒、職員にしても同じかも)。たった紙1枚貼れば、見る人を安心させられるのに、どうしてやらないのだろう。
秋田市教育委員会、秋田県立各学校(の一部)、秋田県警察本部、そして国立大学法人弘前大学にできて、国立大学法人秋田大学だけできないということはないはずなのに。
(再掲)弘前大学の掲示。今はどうなっている?


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