広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

優良観光バス/ラッセル君

2011-03-06 21:12:49 | 津軽のいろいろ
弘前の弘南バス・弘南鉄道に関する話題を。
※弘南鉄道と弘南バスは元は同じ企業ですが、現在は資本関係はなく、両者の関係は薄れています。

●プロに選ばれた
まずは弘南バス。
「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」というのがある。石川県和倉温泉の「加賀屋」が何年も連続して1位になっていたはず。
「旬刊旅行新聞」の主催で、同社関係者のほか旅行業団体や他の旅行出版社(旅行読売や交通新聞)によって審査され、最近は観光や食事の施設部門もある(ただし10位まで)。

そのほかに、同じところが選んだ「優良観光バス30選」というのもある。
順位付けは10位までで、以降は順位を付けずに20社が選ばれている。
選考結果は、昨年・今年とも、1位:はとバス、2位:名阪近鉄バス(名古屋)、3位:名鉄観光バス(名古屋)と同じ顔ぶれ。
三重交通や山交バス(山形)、新潟交通観光バスも連続ランクイン。

我が秋田県のバス会社は選ばれていないが、先日、東奥日報などで報道されたように、青森の会社が選ばれている。
まず八戸市の「三八五(みやご)バス」が昨年6位、今年5位と健闘。6年連続の上位10社入りで、5位は過去最高とのこと。
秋田ではほとんど見聞きしないバス会社だと思うが、貸切専業で68台を保有している。
「♪だいじょうぶぅ~」「♪グリーン坊やの み・や・ご」のCMでおなじみの「三八五流通」傘下、「三八五グループ」の企業。

そして今年は、弘南バスが入選(11位以下)した!
秋田駅前にいた弘南バス
旅行関係者が選んだものであり、我々一般人とは着眼点が違うかもしれないし、同じ会社とはいえ路線バスはまた違うだろう。
でも、あまたある貸切事業者の中の上位30に入るのはすごいこと。今後もがんばってほしい。

●ラッセル君
今度は弘南鉄道の方。
当ブログでは取り上げていなかったが、利用促進のため、弘前市も関わっていろいろやっているようだ。
昨年10月から「トレインキャスト」を大鰐線に乗車させているそうだ。これは最近、地方私鉄などで増えている、車内で観光案内などを行う「トレインアテンダント」のこと。
例の「東急のれん街」など東急系列のつり革も、リンゴをイメージした赤いものに交換されたらしい。
先月だったか、全国紙に全面広告を出していたのにはびっくりした。(ただし、詳しくない人には何が何だか分からなかっただろう。それが狙いかもしれないけど)

そして、このほど、弘南鉄道のマスコットキャラクターが決定したという。
公募で選ばれ、2月26日に表彰式が行われたそうだ。公式ブログには28日付(http://konantetsudo.blog115.fc2.com/blog-entry-37.html)、トレインキャストのブログ(http://konantraincast.blog136.fc2.com/blog-entry-31.html)には3月4日付で紹介されているが、ネット上のニュースサイトなどには出ていない模様。
※画像の転載の可否が分からないので、ここでは掲載しません。上記URLにアクセスしてご覧ください。

決定したキャラクターは昭和初期に製造され、現在も現役のラッセル車「ホキ800」をモチーフにした「ラッセル君」。
頭がラッセル車で、額の上に弘南鉄道の(昔の)社章。お目々はぱっちり。なんとなくキン肉マンに出てくる「ウォーズマン」をかわいくしたような顔。
そして体は裸(乳首がある)ので、オレンジ色のまわし(正面にKONAN TETSUDOのロゴ入り)を締めている。

なんと、ラッセル君は力士なのです!
ラッセル車の力強さを相撲取りに重ねたようだ。全体的に見ればかわいいのだけど、若干気持ち悪いような…
本家相撲界がかつてない危機に立たされている中、これを採用した弘南鉄道ってある意味すごい。

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6 コメント

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弘南 (とびいり)
2011-03-07 00:15:28
確かにバス100選の記事、東奥日報に載っておりました。
弘南バス…最近の運転手さんの接客姿勢や運転の丁寧さはヒシヒシと感じてはおりましたが、おっしゃる通り業者さんからの視点ですから我々には判らない点もあるでしょうね。
『プロが選ぶホテル・旅館100選』で思い出すのが、青森県三沢市にあった古牧温泉(現青森屋)。渋沢社長が健在だった頃は、確か上位を常にキープしていたんですが。
弘南電鉄…東急のつり革は色々な意味で逆に残しておくべきです、勿体ない。で、この時期でのキャラクター発表とモデルになったのがラッセルという疑問も簡単には解けなさそうですね。
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兼業なのに (taic02)
2011-03-07 20:25:20
弘南バスの貸切には乗ったことがないですが、路線バスでも以前より接客が向上した印象があります。
はとバスみたいな貸切専業ならサービスがよくて当然かもしれませんが、地方の、しかも路線貸切兼業の事業者でも、奢ることなく努力した成果なのでしょう。
古牧温泉はいつか行ってみようかと思ってはいるのですが、青森以東へはほとんど行く機会がありません。

全車両がリンゴつり革になったわけではないのでしょうが、たしかにもったいないですよね。外したのはどうしたんでしょう?
キャラクターにはリンゴや岩木山が使われないのもある意味斬新です。大鰐線からも弘南線からも見えるのに。ラッセル君は夏場もがんばるつもりなのでしょう…
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勿体ないです (あんなか)
2011-03-07 21:14:55
管理人様こんばんは。
年配の東急沿線の川崎の人を連れて乗せるともう懐かしがるんですよ。
「こんなに残してくれて。しかもていねいに使ってくれて。」って。
全部を無くすわけでは無さそうですがやっぱり勿体ないです。
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つり革 (taic02)
2011-03-07 22:42:58
こんばんは。
弘南鉄道の車両は、2両に短縮されワンマン機器が付いただけで、ほぼ東急時代のままのようですから、昔を知る人には懐かしいでしょうね。夏場に冷房がないのはキツイですが。
古臭さを消し、地域性を出すためにつり革を変えた気持ちも分かりますが、それなら秋田の由利高原鉄道の釣りキチ三平列車やおひなっこ列車みたいに、内外装にもっと凝って徹底してやってほしいと思います。
乗っていない分際で申し訳ないですが、つり革だけ新しくして、あとは東急のまんまなのは中途半端に思えます。
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貫く (とびいり)
2011-03-07 23:46:48
どうせだったら、そのままを貫き通した方がそのうち日の目を見るんですがね。
で、おっしゃる通り変えるなら徹底的に変える。全車両を変えるのではなく、1~2編成に留めて。「あっ、今日はリンゴ列車だ」みたいな感じにレア感を抱かせるようになれば、しめたものなんですが。
その点、津軽鉄道の手法には脱帽です。SMAPの香取君が手入れしてから方針を180°変えたのが正解だったと思います。
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津軽鉄道も (taic02)
2011-03-08 20:30:04
津軽鉄道を忘れてました。ストーブ列車などのイベントは昔からですし、アテンダント投入も早かったですものね。

弘南鉄道には、1世代前の車両で今はお休み状態の6000系電車がありますね。愛好家団体がチャーターしてたまに走っているようですが、それをもっと活用するとか、がんばってほしいです。
その一方、それなりの規模の弘前市周辺を走るのですから、沿線住民の足として、日常的に利用してもらう方策もした方がいいと思います。
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