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AkiCA1週間

2022-04-02 22:48:36 | 秋田のいろいろ
秋田市の路線バスで、AkiCAなど交通系ICカード決済ができるようになって1週間
分かったこと、やっぱりよく分からないことがあるので、ここでまとめます。

この1週間、一般路線バスに8回乗車した。いろいろあって、いつもより多い。
2回は紙の回数券、6回はAkiCAを利用。紙の買物回数券を多少買い貯めしてあるので、200円超区間の利用では、それを使おうという方針。
やはりICカードは、整理券も両替や回数券もぎりも不要で、特に荷物が多い時は楽。
乗り合わせたほかの人たちは、9割以上、非ICカード決済(対応カード未発売の高齢者も多いし)であった。開始日の秋田朝日放送の報道によれば、中央交通としては利用率50%を目指しているらしいが。
若い人に限れば、IC使用も少なくない。2~3人連れで乗ってきて、みんなIC(他のカードやモバイルSuicaの可能性あり)というのも2組いた。


●券売機での履歴表示
前回、スマートフォンのアプリ「みるCa」で、秋田中央交通分の履歴を表示させてみると、コード番号と事業者名(秋田中央交通)の紐づけがまだできていないようで、「3-090E」と表示されていた。
では、それ以外で気軽に履歴が見られる数少ない場所、JR東日本の近距離券売機(現時点では、秋田市周辺では秋田駅のみ)での履歴表示/印字では?
紙がもったいないので画面表示を撮影
「バス等」「秋田中央」と表示。利用額は表示されないのか。
みるCaでは「新規」だった初期チャージの500円は空欄。駅ATMでのクレジットカードチャージは「VIEW」。


●ポイント残高確認
以前の記事でも触れたが、AkiCAで乗車した際に3%付く、交通ポイントの残高確認方法。ご利用ガイドには触れられていない。
システム的には、Suica共通の領域でない、AkiCA(地域連携ICカード)用の領域にデータが書き込まれているはずで、駅の券売機とかスマホアプリとかでは、容易には見られないような気がする。

同様のポイント制度がある(ただし付与率は違う)他県でも、やはり説明不足、と思いこんでいたが、違った。ちゃんと書いていた。
青森市「AOPASS」利用ガイドより
青森市では、市営バスの営業所・案内所等で確認できると明示していた。八戸市「ハチカ」でも、同様の対応。
したがって、AkiCAの場合は、中央交通管轄のチャージができる場所、すなわち営業所・案内所ではポイント残高が確認できる可能性がある。

【AkiCAのポイントについては、下↓にも別の話あり】


●ピピッ、ピンポーン
AkiCA利用ガイドより
AkiCAの利用ガイドによれば、乗車時にタッチしても、降車時にタッチしても、正常ならば「ピッ」と音がすることになっている。

しかし、実際に使ってみると、乗車時はたしかに「ピッ」。
でも、降車時は「ピピッ」、さらに遅れて、柔らかい音で「ピンポーン」と鳴る場合もある。


「ピピッ」は、PASMOなど他地域のバスでも聞いたような覚えがあるし、乗/降で違うのだろうなと、理解できる。
ちなみに、AOPASSの案内では、
そっくり同じ言い回し
正常だと「音がなります。」、異常だと「ブザーがなります。」。ピーだとピッが長く鳴るだけだと思われるのに「ブザー」とか、「鳴り」でなくひらがな表記である点まで、完全に一致している。八戸市も同じ。
ガイドブックの体裁は異なるが、元の文面は共通のひな形があるらしい。JR東日本が作ったのだろうか。
なお、ほぼ同内容である秋田市役所サイト、ページ番号1033265では、「「ピッ」と音が鳴り」「「ピー」と音が鳴った時」と、違和感ない表記に改めている。こういう点はさすが秋田市。でもピピッやピンポーンの説明はなし。
PASMOなどの大手バス会社でも、ピッとピピッの違いまで言及しているところは少ないようなので、仕方ないかもしれないが、せっかくなら忠実に詳しく説明してほしい。
→7月に公表された高齢者用シニアアキカのリーフレットでは、表記が改善された。この記事後半。


そして、「ピンポーン」。
鉄道の自動改札機で「ピンポーン」といえば、「扉が閉まる時の音」。すなわち、きっぷやICカードを読み取れなかった、または運賃や残高の不足といった、トラブル時に鳴る音。
バスでは大きい音ではないし、降りかけて背中を向けた頃に聞こえる(そしてそのままバスは行ってしまう)ので、びっくりはしないが、ちょっと戸惑う。

観察していると、法則があるようだ。
・モバイルSuicaをタッチした時には、鳴らない。
・一般路線バスでAkiCAだと、鳴る。
推測。3%の交通ポイントが付与された時、ピンポーンが鳴るのではないか。
※AkiCAで降車する時、画面下に、小さいオレンジ色の文字で「ポイントがつきました」みたいなのは出る。

【2023年8月3日追記】その後、ぐるるでもピンポーンが鳴るようになったようだし、弘南バスでは整理券バーコード読み取り・自動計数機能付き運賃箱で、現金で支払っても鳴る。カードのポイントは関係なく、運賃箱が正しく運賃が支払われたと認識した時に鳴るということかもしれない。


ピンポーンでさらにもう1点。【検証不十分。後日追記します】
・秋田市中心市街地循環バス・ぐるるでは、AkiCAであっても鳴らない(ような気がする)。
となると、以前の記事で「ぐるるでも3%ポイントが付く」としてしまったのは、間違いか?
ガイドでは
「秋田中央交通の一般路線バス・秋田市マイタウン・バスをご利用いただくと」貯まる。
文章を素直に読めば、ぐるるや空港リムジンバスでは、ポイントが付かない。拡大解釈してしまっていたのか?
ぐるるは、100円均一の運賃自体が、特殊な割り引き運賃であるので、ポイントは付けないというのならば、それはそれで筋が通っていて納得できる。
空港リムジンは、AkiCAで乗る人は多くないだろうし、紙回数券が使えていたのだから、28ポイントぐらい付けてやってもと思ってしまう。
どっちにしても、ぐるる・リムジンが対象外だとすれば、付きませんと明示するのもまた、親切というものだと思いますが。

これが事実だとすると、AkiCAでぐるるに乗るメリットは低下してしまうとも言える。でも、小銭の手間、個人的にはビューカードチャージで0.5%のポイントは付くから、やはりぐるるでもICカードを使うべきだろう(普通のSuicaでもいいか)。
もう少し検証して、追記することにします。
【5月30日追記・ぐるるでのポイント充当について】100ポイント以上貯まったAkiCaでぐるるの支払いをしても、ポイントは充当されなかった。貯まらないし使えないのか。


ぐるるで別件↓
●ぐるる車両交換
ぐるるは、2~3周するごとに、買物広場でもう1台の車両と交代(車両交換)する。
その際、買物広場以前から乗車し、買物広場より先で降車する客への対応。

ちなみに、弘南バスの土手町循環100円バスでは弘前バスターミナルで車両交換する場合がある。先に乗った車両を降りる時に運賃を支払わせ、先まで乗りたい客には「乗継券」を手渡し。後で乗った車両の降車時に、それを運賃箱へ入れる方式。

ぐるるの現金払いでは、先に乗った車両降車時には支払わずに、後の車両降車時に支払う方式。

ICカードではどうなるか。車内放送では説明されていると思うが、遭遇していないし、秋田市のサイトにも説明がないので不明。
システム的には、先の車両も後の車両も、乗降それぞれでタッチさせ(計4度)、引き落とし額は100円にすることは可能だと思う。他地域では、30分以内に乗り継げば、運賃を割り引くみたいなのができているので。
でも、今の段階の秋田で、そこまでできるだろうか。かといって、どこかでタッチしないと、カードがエラーになって面倒になりそう。
【5月9日追記】5月初めには車内に掲示が出ていた。 最初の車の降車時にはタッチせず → 乗り換え先の車で乗車時にタッチ → 降車時にタッチ 、とのこと。ということは、最初の乗車時の整理券番号のデータは、次にタッチすることで自動的に消去というか上書きされるのか。



●運賃箱画面
降車時にタッチすると、運賃箱の液晶ディスプレイに、決済額・残額のほか、上記ポイントが付与されたことなど、情報が表示される。
だけど、表示時間がとても短く(3秒に満たないのでは?)、把握できない。
利用ガイドなどに、画面の表示例を載せてくれればいいものだが、正式稼働前の作成だったせいかない。
秋田朝日放送より
数字は、左の小さい2段が、引き落とし額と引き落とし前残高、右の大きいのが引き落とし後のカード残高らしい。右上の白い四角は? ポイント残高は?


●「ご乗車の際は」
秋田中央交通の車内放送で、独特のフレーズとしては、「これより運賃が変わります」と「ご乗車の際は必ず整理券をお取りください」が挙げられよう。
ただし、これらは中央交通発祥ではなく、秋田市交通局(秋田市営バス)が使い始めたもの(どちらも平成初期で、運賃のほうが先だったと思う)。中央交通への路線移管に際して、文言も移管して残っていることになる。

「ご乗車の際は~」は、長らく、始発バス停発車直後の放送でのみ流れていた。「ご乗車の際は、必ず整理券をお取りください。お待たせいたしました。ご乗車ありがとうございます。このバスは○○経由××行きです。…」などと。
その後、始発でドアを開けた時も言っていたかもしれないが、途中のバス停では一切流れなかった。
これは、市営バスでは、始発の整理券が0番であったため、それを口実に整理券を取らない客がいたこと、交通局としては乗車人員把握のために必ず整理券を取ってほしかったことが理由だと思っていた。

中央交通移管後もそれが続いたが、2017年秋頃から、すべてのバス停でドアを開けた時に流れるように変わった。
「○○経由××行きです。ご乗車の際は、必ず整理券をお取りください。」と。少人数が素早く乗り終えてしまうと、そこまで達しないうちにドアが閉まるけど。


ICカードだと整理券は不要だし、ICカード利用者向けのフレーズは追加しないといけない。
やはり変わった。
「ご乗車の際は整理券をお取りください。ICカードご利用のかた【19日訂正】お客さまは、読み取り機にしっかりとタッチしてください。」(細部に聞き間違いがあるかも)
長くなって、「必ず」が抜けた。
【3日補足・「AkiCA」の名は出ないので、名称決定以前、例えば昨年秋の改正分収録時に、いっしょに収録したのかもしれない。】

車内放送では、降車時のタッチなどその他のICカード関連のフレーズは増えていないと思う(ただし、上記、ぐるる車両交換は追加されているはず)。
運賃表示器では、右画面にチャージ方法や使えるカードのロゴが表示されるようになった。

【6月10日追記・その後の車内放送について】おそらく6月1日から、車内放送広告の入れ替えが行われ、その他の定形車内放送も一部変わったようだ。イオン秋田中央店前などでは、「小銭がいらないICカードAkiCa」とかなんとか、AkiCaの告知放送が加わった。ここでは「アキカ」の名称をアナウンスしているが、若干取って付けたような不自然な感じもする音声。

ポイント充当などについて、2022年6月の記事

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8 コメント

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Unknown (とき)
2022-04-08 14:52:30
バス乗る用事が出来たので今日乗りました。
akiCAは用事が終わり、帰り時間が時間ぎりぎりで買いそびれましたが、まだ回数券あるから使うのはまだまだ先になりそうです。

使ってる人は若い人がメインですね。
Suicaでも乗れるからSuicaかもしれません。
今は年配者向けのakiCAがないから利用者が少なく感じるのかもしれませんね。

テレビで何回か特集してましたが、使い方が浸透するまでは定期的に㎝流した方が良さそうです。
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まだまだ (taic02)
2022-04-08 18:10:58
新年度で高校生が本格的に動き出して、多少利用が増えているかもしれません。でも、回数券消費、定期券開始、シニアアキカ開始まで進むまでは、まだまだ助走期間になると思います。

降りる時は運転士がいるからまだしも、乗車時に戸惑う人が多くなる予感がします。車両により乗車リーダーの位置が微妙に違うので。
各バス停に、宣伝や利用法案内の掲示すらないことからして、不親切だと思います。
シニアアキカをどういう形で発行するのか知りませんが、その会場にデモンストレーション用機器を設置して、1回体験してもらうとか必要かもしれません。
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Unknown (Unknown)
2022-04-09 21:38:29
羽後交通では、湯沢と秋田間の高速バスにPayPayを4月から導入していたようです。

中央交通担当便は非対応とのこと。

統一感がないのが少々心配。
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県内高速バス (taic02)
2022-04-09 21:59:06
羽後交通はじわじわとPayPayを拡大し、ICにはやる気がないのでしょうかね。
秋北バスのほうは、Shuhoku Orange Passが能代秋田線にも導入されるのは確実だと思います。
対して中央交通は、設備は整っているのに導入予定なし。ほんとうに統一感がありません。
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Unknown (Unknown)
2022-04-10 21:44:12
できれば、湯沢も能代も、各運行会社の共同発行で、2回券とか6回券とか作ったほうが無難かもしれません。

仙台山形間とか仙台盛岡間の各高速バスでよくやる手法。

ただ、ICの発行会社がネックであれば、IC専用料金の設定が無難ですけど。
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紙回数券 (taic02)
2022-04-11 19:13:39
時代の流れ逆行する気もしなくはないが、現実的かもしれません。
手軽さと割安感で、新たな需要も開拓できそうです。
返信する
AkiCA処理音 (E6_ Komachi)
2023-02-24 01:00:21
以前、AkiCA残高不足で
残りの現金支払いをしたことがあります。
処理音は通常と同じ「ピピッ、ピンポーン」でした。



また、いったん別の話で、
つい先日初めて
「IC1日乗り放題乗車券」
を利用しました。

乗車時のタッチは変わりなく「ピッ」でしたが、
降車時のタッチが「ピピッ」ではなく
「ピッ」でした。
そして、その後に「ピンポーン」。
(☆運賃箱のディスプレイには「IC乗車券」と当日の日付が表示されました)



ということで、
あくまで私の推測ですが、

「交通ポイント」は関係なく、
カードをかざした時に
チャージ残高からの支払い(引き去り・減額)が
発生すれば「ピピッ」。
(☆あ、でも、チャージした時も「ピピッ」だから、残高の変動があれば「ピピッ」かな?)

そして、形はどうあれ、
運賃支払いの処理が正常に行われれば
「ピンポーン」
なのではないでしょうか。
返信する
ピンポンの謎 (taic02)
2023-02-24 23:05:28
ピッとピピッの違いは、ご指摘の通りなのでしょう。

シニアアキカでもピンポンが鳴るようです。意識してなかったですが「ピッ」でしょうね。
シニアアキカは定期券の一種の扱いなので、いずれ導入される定期券でも鳴るのでしょう。そして、やはりポイント付与とは関係ないことになります。

(少なくとも導入当初は)Suicaでは鳴らなかったですから、AkiCAで処理したという音なのか?
空耳かもしれませんが、ぐるるの834号車で鳴ったような気もしました。
結局、何だかよく分からないです。
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