2022年3月26日、ついに秋田市の路線バスで、ICカードが利用できるようになった。
秋田で発売されるカードは「AkiCA」。JR東日本のSuicaをベースに、ポイント機能などを付加した「地域連携ICカード」であり、独自規格のカードではない。Suicaエリアで使える他のICカードを、秋田で使うこともできる。
※AkiCAの詳細は以前の記事参照。
※AkiCAでないとできないことは、バス乗車にポイントが付いて使えることと、バス定期券(2023【4月5日訂正】2022年度中開始予定【2023年4月25日追記・結局2023年5月開始となった】)を載せられること。デメリットを強いて挙げるなら、再発行や払い戻し手続きが秋田中央交通の窓口でしかできない(JR東日本駅窓口ではできない)こと程度。【4月1日補足・ポイントは1年間増減がないと失効するので、帰省などでたまに秋田に来るような、年に1回使うかどうか微妙な人は、AkiCAを持つメリットはほぼなく、手持ちのSuica/PASMO等を使ったほうが無難。】
AkiCAのカードと「ご利用ガイド」
26日は、午前はぱらぱら、午後はしとしと雨模様。午後から、秋田駅西口案内所(無記名式カードのみ販売)へ、AkiCAを買いに行った。
案内所の前では、雨の中、傘を差して中央交通の社員らしき人が立っていて、誘導。行列なんかできていないのに、ご苦労なことです。
千円札を出して、カード1枚(デポジット500円+チャージ500円)を求めると、窓口の人はカードとレシートのような感熱紙を出して、説明を少々。
別にいらないけど、袋とか説明書とかはくれなかった。なお、パンフレット「ご利用ガイド(上の写真)」は開始前から、窓口や車内に置いてあるし、公式サイトでも見られる。
レシートは「西口窓口端末」発行、中央交通名義の「領収書」。
時刻は1時間ほど前になっていて、事前に印刷していたようだ。「取扱内容:新規媒体 発売」「カード番号:E0320 …」といった欄もある。
カード番号はカード裏面のAkiCAとしてのID番号(別にJE~のSuicaとしてのID番号も振られている)で、下3桁が一致していることを確認しながら、デポジットなど説明。
最後は「チャージもここ(西口案内所)でできます」と言ってくださったが、僕はもう西口案内所へ足を踏み入れることはないだろう。回数券購入で何百回と来たものだったが。
なぜなら、今後のチャージは秋田駅のATM「ビューアルッテ」で、ビューカードから行なうつもりなので。
カードのSuicaは、ビューカードに限りクレジットカードでチャージできる(クレジットカードに0.5%ポイント付与)。AkiCAはSuicaでできることはすべてできるので、もちろんビューカードチャージ可能(実はやってみるまで少々不安だったが、本家Suicaとまったく変わらずできた)。
初のAkiCA乗車は、秋田市中心市街地循環バス・ぐるる。
雨の土曜日のせいか、多めの10人ほど乗車。そのうち3人(自分を含む)が、IC乗車券で乗車した。ただ、僕以外は若い人(別々の男女各1)で、スマホやスマートウォッチをタッチしていたので、AkiCAでなくモバイルSuicaのようだ。
タッチする時のピの音が思ったより大きいと感じたほかは、特に感想なし。残高など降車時の画面の見方(レイアウト)を覚えておかないといけない(公式サイトなどで説明してほしい)。
券面デザインのせいか、本家Suicaと比べると、AkiCAはなんだか小さく感じた。
当然、同サイズ。下は約15年もののSuica=最初はAkiCAと同じ銀色だったのに黄ばんで金色になった
【28日追記】上の写真では分からないが、AkiCAのロゴ右下に、ICチップが埋め込まれているのが透けて分かる。しかし、古いSuicaではどうやっても見えないので、15年の間で、カードの内部構造が変わったのか、薄くなったのかもしれない。
AkiCA裏面
裏面は本家の「Suicaご利用案内」が「AkiCAご利用案内」になり、中央交通の名と「SF発行元」として東日本旅客鉄道株式会社。JRロゴはないし、「金矢」でない普通の「鉄」。
案内の文中では「AKICA」と全部大文字。内容は、Suicaと共通のところもあるが、違うところもある。例えば↓
●持参人式定期券
ご案内の中に、「記名カードは、カードに登録および記載された記名人以外は利用できません。ただし、持参人式定期券として利用する場合は、この限りではありません。」というのがあった。
忘れていた。秋田中央交通の(現行の紙の)通勤定期券は「持参人式」で、1枚の定期券を、使い回して誰でも利用できる。※購入時に購入者の氏名等の記入は必要。
今後導入予定である、AkiCA定期券では、必ず記名式AkiCAでないと搭載できないとされている。
そして、記名式AkiCA(My Suica)は、通常の乗車であっても、登録した人以外が使うことはできない。ということは、AkiCA定期券は、持参人式ではなくなるという理屈になるはずだった。
しかし、この文言があるということは、引き続き持参人式とする可能性があるのだろうか。
以下、AkiCA開始に関連していろいろ。
●利用履歴
帰ってから、スマートフォンでICカードの利用履歴が見られるアプリ「みるCa」で、AkiCAを読んでみた。
下から上の時系列
「新規」が初々しい。
「バス等SF」がぐるる乗車。ほかのバス会社でも、鉄道と違って乗降した駅/停留所名までは表示されないが、バス会社名は表示される。ここでは、そこが「3-090E」となっている。おそらく、それが秋田中央交通に割り当てられた番号であり、アプリ側で未対応なのだろう。
駅の券売機で履歴表示または印字するとどうなるか。また今度。【末尾リンクの続き記事参照】
●車体表示 写真がなくて恐縮です
ICカードが使えるバスでは、車体にその旨のシールが貼ってあるのが普通。
中央交通の一般路線バスでは、26日の時点で、過半数の車にシールが貼ってあった。
それが、大きい割に目立たない。
横長の大きな白いシールで、左に「icロゴ」、右は3行で「Suica/モバイルSuica/ご利用いただけます」。余白が多い。大きすぎて、入口表示などと干渉し、貼る位置に悩む車があるようで、入口ドアの右か左の車体またはガラスと、位置はまちまち。
たしか、ネットで見たよそのバスでも同じシールが貼ってあったので、JR東日本が作ったのかもしれない。もう少しコンパクトにして、目立つようにして、AkiCAのロゴなど入れられなかったのか。
AkiCA開始に際し、中央交通も秋田市も、宣伝とかプロモーションがどうもうまくできていないように思えてならなかった。
●掲示
例えば、車内や乗り場などに、「AkiCAいよいよスタート」みたいなポスターが貼られるかと予想した。ところが、
秋田駅西口の乗り場には事務的な掲示
車内には別のAkiCAロゴが入った掲示ではあったが、パソコンで作ったもので、あまり訴求力がない。
今後二度とない、記念すべきことなのだから、多少費用がかかっても、デザイナーや印刷屋に頼んでちゃんとした掲示物を作って、店舗や公共施設にも掲示するなどしたほうがよかったのでは。
「AkiCA 始まる」
3月25日の秋田魁新報 県央地域面には、広告が載った。これが唯一のカネをかけたプロモーションかも。これをポスターにすればいいのでは…
●キャンペーン
AkiCA開始に当たって、利用促進やPRのキャンペーンは、実施された。
だけど、その主催者は、中央交通でも秋田市でもなく、JR東日本秋田支社。
秋田地区のJRでSuicaが使えるようになったのではと誤解しかねない力の入れよう。※秋田市周辺の在来線では、2023年春開始予定。
「AkiCA デビュー記念!!秋田でSuica を使ってみようキャンペーン」なるもので、AkiCAのほかモバイルSuicaも使わせたい意図。
26日には、ぽぽろーどの期日前投票所になるスペースで、「えきねっと・モバイルSuica・JRE POINT 相談会」と「モバイルSuica・AkiCA ユーザー向け大抽選会」を開催。
AkiCAを持っていって、アンケートに回答すれば、ガラガラくじでホテル「和のゐ角館」の湯呑、扇子、クッキーが当たるとのこと(当選総数たった9本)。
もう1つ。4月2日から17日まで、JRE POINTに登録したSuicaやAkiCAを対象箇所で決済した人に、ポイントが当たる(500~2000ポイント、当選総数120)キャンペーンも。
対象箇所は、1会計1000円以上で対象となるのが、駅ビルテナントやNewDays、秋田生鮮市場保戸野店といったJR系。さらに、中通四丁目の「イタリア食堂ビランチャ」、「薪林舎」という飯島の薪ストーブのお店も対象。
ほかに利用額を定めないところもあって、「秋田市役所の施設・窓口」での「各種手数料のお支払いまたは物品購入時のご利用」。
そのうち、「新屋ガラス工房」は、作品購入や飲食の利用だろうから、分かる。
それ以外は、市民課、市民税課、各市民サービスセンターなど。ということは、住民票の写しの手数料や粗大ごみ証紙の購入で、ポイントが当たる対象になるのか(秋田市サイトページ番号1031110によれば、18項目でキャッシュレス決済可能)。
なんかヘンな感じ。
【31日補足・盛岡、八戸、青森市でも地域連携ICカードが導入されたわけだが、JR東日本盛岡支社では、同種のキャンペーンは実施しない模様。】
●記念式典
この春、地域連携ICカードが導入された各地域ではたいてい、開始日に記念セレモニーが挙行されたようだ。市長なども来て、カードをタッチするデモンストレーションをして。
盛岡行き高速バス限定でこじんまりと始まった、秋北バス「Shuhoku Orange Pass」でさえ、大館市長も出席して行っていた。
当然、秋田でもやるんだろうと思いつつ、秋田市長の週間予定を見ると、
3月18日更新 秋田市サイトページ番号1034061 より
未掲載。式典をやらないのか? やるけど市長は出ないのか?
ところが実際には、「記念セレモニー」が行われ、市長も出ていた。秋田市発表で漏れがあることは珍しいが、どういういきさつか。
26日9時から、ぽぽろーど(JRイベント会場の前付近)で行われたそうで、テレビや新聞で報道された。その後、下の待機場所にデモンストレーションのバス【28日追記・秋田営業所1160号車】を置いて、恒例の市長のタッチも実施。
セレモニーの主催者は不明【下の追記参照】だが、テープカットを行った主賓的人物は3名。
秋田市長、JR東日本秋田支社長、秋田中央交通取締役営業部長【28日訂正】取締役営業本部長。
市長、支社長(執行役員)とくれば、中央交通の代表取締役社長が出てもよさそう、いや出るべきな気もするが…
中央交通としては、本件で市とJRにはひとかたならぬ世話になっているはずだが、実はイヤイヤなのか、などと邪推したくなる。
【28日コメントいただき追記】セレモニーの主催は中央交通、中央交通社長は「所用により欠席」で、主催者あいさつとテープカットは、営業本部長が代読・代行したとのこと。
中央交通の前社長(後の会長)は、商工会議所会頭も務め、新聞のインタビューを受けるなど、露出が多かった。
その子息である後任の社長は、顔も知らないし、魁の正月の経営者インタビュー特集みたいなのにも出ない。まだ若いから、会社経営に専念したいから、などの理由かもしれない。
あと、中央交通の取締役営業部長【28日訂正】取締役営業本部長は、昨年、秋田県バス協会がクリスマスバスを運行させた時、運転士とともにサンタクロース姿になって、西口乗り場に現れていたので、人前に出るのが好きな人なのかもしれない。
だけど、今後二度とないAkiCA導入というタイミングでテープカットするくらい、社長が出てきても良かった気もする。
【10月2日追記・高齢者向け「シニアアキカ」運用開始の10月1日にも、同様の記念式典が開催。今回は、市長(市長予定にも掲載)、JR支社長、そして中央交通社長本人が現れ、テープカットした。ただ、シニアアキカの申し込みが予想以上に多いとかいう理由で、10月1日になってもカードが手元に届かない人も多い(紙証明書+現金払いは2023年3月まで存置)。】
【28日追記・25日付 秋田魁新報 1面コラム「北斗星」でAkiCAが取り上げられた】●北斗星
筆者の利用経験を交えて、報道済みのメリットを並べたのが大部分だが、1つの段落は、
他地域でも事前販売はしていないし、それはやむを得ないと思う。
一方、AkiCAと比べて、なくなる回数券の割引率が高かったことは、これまで(おそらく)すべてのマスコミで触れていなかった。ここが唯一ではないだろうか。文章が簡潔すぎて、意味が伝わらない人もいるかもしれないが。(にしても、ほんとに「ひっきりなし」に買いに来るほどいたのだろうか?)
※1週間後の続き。
秋田で発売されるカードは「AkiCA」。JR東日本のSuicaをベースに、ポイント機能などを付加した「地域連携ICカード」であり、独自規格のカードではない。Suicaエリアで使える他のICカードを、秋田で使うこともできる。
※AkiCAの詳細は以前の記事参照。
※AkiCAでないとできないことは、バス乗車にポイントが付いて使えることと、バス定期券(

26日は、午前はぱらぱら、午後はしとしと雨模様。午後から、秋田駅西口案内所(無記名式カードのみ販売)へ、AkiCAを買いに行った。
案内所の前では、雨の中、傘を差して中央交通の社員らしき人が立っていて、誘導。行列なんかできていないのに、ご苦労なことです。
千円札を出して、カード1枚(デポジット500円+チャージ500円)を求めると、窓口の人はカードとレシートのような感熱紙を出して、説明を少々。
別にいらないけど、袋とか説明書とかはくれなかった。なお、パンフレット「ご利用ガイド(上の写真)」は開始前から、窓口や車内に置いてあるし、公式サイトでも見られる。
レシートは「西口窓口端末」発行、中央交通名義の「領収書」。
時刻は1時間ほど前になっていて、事前に印刷していたようだ。「取扱内容:新規媒体 発売」「カード番号:E0320 …」といった欄もある。
カード番号はカード裏面のAkiCAとしてのID番号(別にJE~のSuicaとしてのID番号も振られている)で、下3桁が一致していることを確認しながら、デポジットなど説明。
最後は「チャージもここ(西口案内所)でできます」と言ってくださったが、僕はもう西口案内所へ足を踏み入れることはないだろう。回数券購入で何百回と来たものだったが。
なぜなら、今後のチャージは秋田駅のATM「ビューアルッテ」で、ビューカードから行なうつもりなので。
カードのSuicaは、ビューカードに限りクレジットカードでチャージできる(クレジットカードに0.5%ポイント付与)。AkiCAはSuicaでできることはすべてできるので、もちろんビューカードチャージ可能(実はやってみるまで少々不安だったが、本家Suicaとまったく変わらずできた)。
初のAkiCA乗車は、秋田市中心市街地循環バス・ぐるる。
雨の土曜日のせいか、多めの10人ほど乗車。そのうち3人(自分を含む)が、IC乗車券で乗車した。ただ、僕以外は若い人(別々の男女各1)で、スマホやスマートウォッチをタッチしていたので、AkiCAでなくモバイルSuicaのようだ。
タッチする時のピの音が思ったより大きいと感じたほかは、特に感想なし。残高など降車時の画面の見方(レイアウト)を覚えておかないといけない(公式サイトなどで説明してほしい)。
券面デザインのせいか、本家Suicaと比べると、AkiCAはなんだか小さく感じた。

【28日追記】上の写真では分からないが、AkiCAのロゴ右下に、ICチップが埋め込まれているのが透けて分かる。しかし、古いSuicaではどうやっても見えないので、15年の間で、カードの内部構造が変わったのか、薄くなったのかもしれない。

裏面は本家の「Suicaご利用案内」が「AkiCAご利用案内」になり、中央交通の名と「SF発行元」として東日本旅客鉄道株式会社。JRロゴはないし、「金矢」でない普通の「鉄」。
案内の文中では「AKICA」と全部大文字。内容は、Suicaと共通のところもあるが、違うところもある。例えば↓
●持参人式定期券
ご案内の中に、「記名カードは、カードに登録および記載された記名人以外は利用できません。ただし、持参人式定期券として利用する場合は、この限りではありません。」というのがあった。
忘れていた。秋田中央交通の(現行の紙の)通勤定期券は「持参人式」で、1枚の定期券を、使い回して誰でも利用できる。※購入時に購入者の氏名等の記入は必要。
今後導入予定である、AkiCA定期券では、必ず記名式AkiCAでないと搭載できないとされている。
そして、記名式AkiCA(My Suica)は、通常の乗車であっても、登録した人以外が使うことはできない。ということは、AkiCA定期券は、持参人式ではなくなるという理屈になるはずだった。
しかし、この文言があるということは、引き続き持参人式とする可能性があるのだろうか。
以下、AkiCA開始に関連していろいろ。
●利用履歴
帰ってから、スマートフォンでICカードの利用履歴が見られるアプリ「みるCa」で、AkiCAを読んでみた。

「新規」が初々しい。
「バス等SF」がぐるる乗車。ほかのバス会社でも、鉄道と違って乗降した駅/停留所名までは表示されないが、バス会社名は表示される。ここでは、そこが「3-090E」となっている。おそらく、それが秋田中央交通に割り当てられた番号であり、アプリ側で未対応なのだろう。
駅の券売機で履歴表示または印字するとどうなるか。また今度。【末尾リンクの続き記事参照】
●車体表示 写真がなくて恐縮です
ICカードが使えるバスでは、車体にその旨のシールが貼ってあるのが普通。
中央交通の一般路線バスでは、26日の時点で、過半数の車にシールが貼ってあった。
それが、大きい割に目立たない。
横長の大きな白いシールで、左に「icロゴ」、右は3行で「Suica/モバイルSuica/ご利用いただけます」。余白が多い。大きすぎて、入口表示などと干渉し、貼る位置に悩む車があるようで、入口ドアの右か左の車体またはガラスと、位置はまちまち。
たしか、ネットで見たよそのバスでも同じシールが貼ってあったので、JR東日本が作ったのかもしれない。もう少しコンパクトにして、目立つようにして、AkiCAのロゴなど入れられなかったのか。
AkiCA開始に際し、中央交通も秋田市も、宣伝とかプロモーションがどうもうまくできていないように思えてならなかった。
●掲示
例えば、車内や乗り場などに、「AkiCAいよいよスタート」みたいなポスターが貼られるかと予想した。ところが、

車内には別のAkiCAロゴが入った掲示ではあったが、パソコンで作ったもので、あまり訴求力がない。
今後二度とない、記念すべきことなのだから、多少費用がかかっても、デザイナーや印刷屋に頼んでちゃんとした掲示物を作って、店舗や公共施設にも掲示するなどしたほうがよかったのでは。

3月25日の秋田魁新報 県央地域面には、広告が載った。これが唯一のカネをかけたプロモーションかも。これをポスターにすればいいのでは…
●キャンペーン
AkiCA開始に当たって、利用促進やPRのキャンペーンは、実施された。
だけど、その主催者は、中央交通でも秋田市でもなく、JR東日本秋田支社。
秋田地区のJRでSuicaが使えるようになったのではと誤解しかねない力の入れよう。※秋田市周辺の在来線では、2023年春開始予定。
「AkiCA デビュー記念!!秋田でSuica を使ってみようキャンペーン」なるもので、AkiCAのほかモバイルSuicaも使わせたい意図。
26日には、ぽぽろーどの期日前投票所になるスペースで、「えきねっと・モバイルSuica・JRE POINT 相談会」と「モバイルSuica・AkiCA ユーザー向け大抽選会」を開催。
AkiCAを持っていって、アンケートに回答すれば、ガラガラくじでホテル「和のゐ角館」の湯呑、扇子、クッキーが当たるとのこと(当選総数たった9本)。
もう1つ。4月2日から17日まで、JRE POINTに登録したSuicaやAkiCAを対象箇所で決済した人に、ポイントが当たる(500~2000ポイント、当選総数120)キャンペーンも。
対象箇所は、1会計1000円以上で対象となるのが、駅ビルテナントやNewDays、秋田生鮮市場保戸野店といったJR系。さらに、中通四丁目の「イタリア食堂ビランチャ」、「薪林舎」という飯島の薪ストーブのお店も対象。
ほかに利用額を定めないところもあって、「秋田市役所の施設・窓口」での「各種手数料のお支払いまたは物品購入時のご利用」。
そのうち、「新屋ガラス工房」は、作品購入や飲食の利用だろうから、分かる。
それ以外は、市民課、市民税課、各市民サービスセンターなど。ということは、住民票の写しの手数料や粗大ごみ証紙の購入で、ポイントが当たる対象になるのか(秋田市サイトページ番号1031110によれば、18項目でキャッシュレス決済可能)。
なんかヘンな感じ。
【31日補足・盛岡、八戸、青森市でも地域連携ICカードが導入されたわけだが、JR東日本盛岡支社では、同種のキャンペーンは実施しない模様。】
●記念式典
この春、地域連携ICカードが導入された各地域ではたいてい、開始日に記念セレモニーが挙行されたようだ。市長なども来て、カードをタッチするデモンストレーションをして。
盛岡行き高速バス限定でこじんまりと始まった、秋北バス「Shuhoku Orange Pass」でさえ、大館市長も出席して行っていた。
当然、秋田でもやるんだろうと思いつつ、秋田市長の週間予定を見ると、

未掲載。式典をやらないのか? やるけど市長は出ないのか?
ところが実際には、「記念セレモニー」が行われ、市長も出ていた。秋田市発表で漏れがあることは珍しいが、どういういきさつか。
26日9時から、ぽぽろーど(JRイベント会場の前付近)で行われたそうで、テレビや新聞で報道された。その後、下の待機場所にデモンストレーションのバス【28日追記・秋田営業所1160号車】を置いて、恒例の市長のタッチも実施。
セレモニーの主催者は不明【下の追記参照】だが、テープカットを行った主賓的人物は3名。
秋田市長、JR東日本秋田支社長、秋田中央交通
市長、支社長(執行役員)とくれば、中央交通の代表取締役社長が出てもよさそう、いや出るべきな気もするが…
中央交通としては、本件で市とJRにはひとかたならぬ世話になっているはずだが、実はイヤイヤなのか、などと邪推したくなる。
【28日コメントいただき追記】セレモニーの主催は中央交通、中央交通社長は「所用により欠席」で、主催者あいさつとテープカットは、営業本部長が代読・代行したとのこと。
中央交通の前社長(後の会長)は、商工会議所会頭も務め、新聞のインタビューを受けるなど、露出が多かった。
その子息である後任の社長は、顔も知らないし、魁の正月の経営者インタビュー特集みたいなのにも出ない。まだ若いから、会社経営に専念したいから、などの理由かもしれない。
あと、中央交通の
だけど、今後二度とないAkiCA導入というタイミングでテープカットするくらい、社長が出てきても良かった気もする。
話がそれますが、辻さんについても、同様(それ以上の)の心境になってしまう。先代も、先代の右腕も亡くなった今、若くもない現経営者は、今後どうしていきたいのか(具体的にはニューシティ跡地)、まったく見えてこないのが、地域住民として不安でならない。【28日補足・社長とは、やはりその会社を「代表」する人であるはずだから、出る時には出るのが役目だと思うし、(仮にも)地域で著名な企業の社長には、なおさらそれが求められるだろうし、そのことを自負してほしいと思う。両社現社長とも、先代社長であった父を見て知っているはずだが。】
【10月2日追記・高齢者向け「シニアアキカ」運用開始の10月1日にも、同様の記念式典が開催。今回は、市長(市長予定にも掲載)、JR支社長、そして中央交通社長本人が現れ、テープカットした。ただ、シニアアキカの申し込みが予想以上に多いとかいう理由で、10月1日になってもカードが手元に届かない人も多い(紙証明書+現金払いは2023年3月まで存置)。】
【28日追記・25日付 秋田魁新報 1面コラム「北斗星」でAkiCAが取り上げられた】●北斗星
筆者の利用経験を交えて、報道済みのメリットを並べたのが大部分だが、1つの段落は、
早速入手しようと窓口に出向いたが、発売は運用開始と同じ26日という。事前に発売すればいいのに随分悠長な対応だ。一方、従来の回数券はきょうまで販売。割安なのでまとめ買いする人がひっきりなしに窓口を訪れていた
他地域でも事前販売はしていないし、それはやむを得ないと思う。
一方、AkiCAと比べて、なくなる回数券の割引率が高かったことは、これまで(おそらく)すべてのマスコミで触れていなかった。ここが唯一ではないだろうか。文章が簡潔すぎて、意味が伝わらない人もいるかもしれないが。(にしても、ほんとに「ひっきりなし」に買いに来るほどいたのだろうか?)
※1週間後の続き。
当面は、AkiCA定期券待ちではないかと思います。
シニアと定期が始まるまでは、慣らし運転の助走期間かもしれません。
代表取締役社長は所用により欠席とのことで主催者挨拶とテープカットは営業本部長が代読及び代行でした。
諸事情はあると思いますが自社で新サービスが始まるセレモニーを欠席するくらいの用事とは?
営業本部長は、AkiCAの詳細発表、燃料高騰のマスコミ取材、さらに西口乗り場の秋田杉木質化の頃から、この会社の対外対応を一手に引き受けているみたいですが、今回はそれら以上の大切な場だったはず。
なんだかいろいろと考えてしまいますね。
しばらくはぐるるでしか使う予定はなさそうです。私も同じく回数券を買い込んだクチです。
ポイント照会はバスの中でなければできないのでしょうね。下車時にチャージでまごつきたくないのですが、バス案内所では確認できるのでしたっけ…?
交通系IC導入前に、バス車内で決済機能を仮稼働(?)している場面を見かけました。青山上丁→青山町→赤沼入口→赤れんが郷土館前、と停留所名が進んでいて、そこでやっと五十音順か!と気付きました。
セレモニーが地味なのもコロナ過の昨今なので仕方ない面もあるのでしょうね。
障害者用ののも記入式で作れるみたいで記念に購入しようかなあと。
ケアマネさんに何気なく言ったら
「確かSuicaでもバス内は対応出来るみたいだからSuicaを持ってるなら無駄使いは止めたら?」との言葉に
そうだなあと。
でもバス内でSuicaが使えるとハッキリ書いていないのでちょっと不安です。
やはり朝は買う人が多かったようですね。
ポイント残高は、共通の仕組みのはずの青森のカードも含めて、なぜか照会方法が明らかにされていないようです。バス会社窓口なら、できる可能性はありそうですが…
事前の仮稼働、法則に気付かれるとはさすが!
ちなみに、秋田駅西口は「青葉台」、1周して買物広場では「青葉園入口能代」と未対応のはずの高速バスのバス停名でした。ただ、これはぐるる限定。
一般路線では、法則がよく分からないメチャクチャなもので、通町が「南浜町」、通町二区が「明田地下道入口」、ねぶり流し館前が「秋田地域振興局前」。そして泉南三丁目が「ねぶり流し館前」でした。
運賃表示器のデータ差し替え作業前だったでしょうから、運賃箱と同期が取れず、メチャクチャになって当然とも言えますが、そもそも仮稼働させる意味があったのでしょうか。眺めるには楽しめましたが。
>あんなかさん
ついに始まりました。
ご案内では「福祉割引用AkiCA」とされていますが、Suicaでの代用、できるんでしょうかね?
AkiCAでは他地域での割り引き対応にはならないと注記がありますが、その裏返しでAkiCAでないと適用対象にならないような気がするのですが。
できないと思われます。
手動操作対応ができる可能性は否定できませんが。
子ども用Suicaと子ども用PASMOの併用もできないはず。
変なところは共通化されている感じがします。
中央交通の代表取締役社長:渡邉綱平さん(43歳)は「あきたタウン情報」2022年5月号(2022年4月25日発売)P8~9でインタビューと顔写真掲載されていますよ。
こちらでもインタビュー受けています。
https://we-love-akita.com/magazine/2020/01/29/chuokotsu/
(取締役管理本部長の野口陽平さん同席)
どういう社内の事情なのかか分かりませんが、まだ社長が43歳と若いですし、会社内の力関係で取締役管理本部長の方が(年齢や経験的にも)上で、前に出づらいのかもしれません。
内部事情が分かりませんが。
営業とはまた違う本部長もいっしょに出てきましたが、ついに! という感想です(以前にも1度、同種のサイトか紙面でお見かけした記憶はありますが)。
たしかに、社を代表して対外的に発言するには経験も知識も充分でなく、よりふさわしい経験豊富な社員がいるということかもしれません。先代社長(会長)がご病気だったので、社長修行の半ばで、いきなり就かされたという雰囲気もあり、大変だとは拝察します。
でも、記念すべきICカード開始式典で、ちょっと出て来てあいさつするくらい、若い社長でもできると思うのですけれどね…