9月もあと1週間。
10月には消費税率の引き上げとキャッシュレス決済時のポイント還元が始まる。※バス運賃などの記事
今回の増税は、軽減税率の導入と、キャッシュレス決済ポイント還元が特徴。中小事業者では、機材の準備や手続きが遅れて、10月1日に間に合わないところも確実に出る。消費者も分かりづらいことばかり。混乱するに違いない。
この記事は、そのうちキャッシュレス還元について。正式には「キャッシュレス・消費者還元事業」で、経済産業省から委託された「キャッシュレス推進協議会」が、事業を行っているらしい。
各小売店がポイント還元の対象になるには、申請して審査が通らないとならないし、キャッシュレス決済といってもクレジットカード、電子マネー、コード決済等々ある。
どの店で、どれで支払えば還元されるのか、とても分かりづらい。
店で聞くのが確実(店の人も分からなかったりして!)だけど、出かける前に知りたい。
今のネットの時代、当然、そこは考えてくれている。当初は、審査が通った事業者の一覧表を掲載してくれていた。
ただ、それが、PDF形式のファイルで、(北から順に都道府県順のリストではあるが)全国の全事業者分を1つのファイルにしたもので、上記、バス運賃の記事作成時点で6360ページもあった。
PDF閲覧ソフトで文字列検索もできるが、6360ページを検索するだけに、フリーズしたのではないかと思うほど時間がかかることもあった。こんなのPDFじゃなくてHTMLで充分だし、PDFだとしてもエリアや県別に分けるという発想ができないのだろうか…
そもそも、その時点で未審査の店も多かったようで、見つからないことも多かった。また、コンビニはチェーン一括でなく、フランチャイズの経営者ごとに申請・掲載がされるようで、リストに載っているほうが少なかった。
さらに、例えばガソリンスタンドがブランド名や給油所名でなく「○○商事」、「マルマル電機」が「株式会社丸丸電機」みたいに、店の屋号でなく運営企業名で掲載されることもあり、分かりにくかった。
9月中下旬には、アプリや地図で見られるようにするとのことだったが、中旬は過ぎた。
そして、9月20日、満を持して地図アプリ、ホームページでの地図検索が公表された。同時にPDFファイルは削除された。リストはリストで残してもいいのでは?
※以下、2019年9月23日時点において、パソコンからホームページで地図検索【24日補足・正式名称「対象店舗検索のためのホームページ上の地図機能」】した場合の内容です。ブログの性格上、秋田市と青森県弘前市を例としています。【その後、変更された点については、可能な範囲で末尾に追記しています。】
Googleマップ上に、「このエリアを検索」ボタンがあり、クリックすると対応事業者の印(ピン、マーカー)が示され、印をクリックすると詳細が表示されるというもの。これは予想の範囲内で妥当なところ。
検索に若干時間がかかったり、広範囲で検索を実行すると、結果はその中央部だけに狭められてしまうのは、データの多さからしてやむを得ないだろう。「データが多すぎるので、一部のみ表示しています」とか表示してくれれば親切だけど。
使い慣れたGoogleマップだけど、ここでは使いやすいとは言い難い。拡大縮小、ドラッグは同じだけど、検索窓がない(表示されないよう設定されている)のだ。
「○○市」とか「○○駅」とか、もしくは「セブンイレブン○○店」とか文字で検索して絞り込めるのが、地図サイトの便利さなのに、それができない。
一方、地図の左側で、業種(カテゴリー)や決済手段を指定できる部分が表示されるのだが、その最上部に「現在地から探す」があって、そこをクリックすると、各種位置情報を基に、今いる場所付近へ地図がズームする。
だから、秋田市にいて、秋田市内の対象店を探すのは、そこそこ使える。だけど、秋田にいて弘前を調べたい時は、一度縮小して表示範囲を広げ、ドラッグして弘前まで移動して、ズームインしないといけない。
以上、使い勝手のまずさ。せめて検索窓を使えるようにして!
以下、検索結果・表示されるデータのまずさ。
相変わらず、表示可能な(=審査済みの)店舗は、実際に本事業の対象となり得る数と比較して、かなり少ないと考えられる。
コンビニが少なく秋田や弘前ではセブン-イレブンのごく一部しか出てこない感じだし、駅ビルやファッションビルのような、テナントが多い商業施設でも数店舗しか表示されない(たくさん表示されれば、それもまた見づらいけれど)といった具合。
秋田市大町の小さな交差点上に4店舗
秋田市大町は、東西の道路が丁目の境になっていて、ここは三丁目と四丁目。
ところが、表示されている4店は、五丁目に所在するものが3つ、1つはなんと一丁目。
まあ、マーカーが数十メートル程度ズレてしまうことはあるだろう。だけど1ブロック以上も違うのは、いただけない。
次は大町一丁目、通称・通町。
右下のマーカー
背景の地図の「旭川」や他のお店の名前(これらは現時点では非対応)から、間違いなく秋田市であることが分かる。
そこに表示されている店は、
「佐藤養助 湯沢店」
稲庭うどんの老舗で、秋田市内にもあるけれど、ここにはない。またズレた? でも「湯沢店」って、鈴木ビルって?? 所在地は地図と一致する「秋田市大町1丁目」??? 電話番号の市外局番は秋田市のものじゃない????
佐藤養助湯沢店の正しい所在地は「湯沢市大町1丁目2-26 鈴木ビル」。
「湯沢市」の部分が間違って「秋田市」にされてしまい、秋田市にもたまたま同じ町名番地が存在して(鈴木ビルは無視)、マーカーが立ってしまったのだった。
こういう位置の間違いは、なぜ起きてしまうのだろう。
各お店側が、間違えるとはあまり考えにくい。地図作成時のミスだとしても、コンピューターの自動処理のせいか、人の手作業でのせいか。
どっちにしても、せっかく申請してそれが通って、お客さんに来てほしくてやってるだろうに、見つけられにくい形で掲載されてしまっては…
だからこそ、文字入力での検索機能なり、リスト一覧なりもほしいのに。
弘前。
西弘こと弘前学院大前駅周辺
学生街で飲食店も多く、対応する店が多いかと思いきや、やはりまだ3つ。
上のマーカーがセブン-イレブン弘前西弘前店(これで正しい店名)、中央がコープあおもりのスーパー。
いちばん下が角の「三栄商会」。意識していなかったけれど、線路側の建物で事務所やガス器具などを扱い、向かいにあるENEOSのガソリンスタンドも同経営のようだ。【24日思い出追記・本社角の今は洗車機があるところに、昔は自販機があったはず(今は北寄りに移動)。ポカリスエット、ファンタグレープ、アクエリアスレモンなんかをよく買ったものだ。缶の。】
地図では、事務所のほうにマーカーが付いている。所在地の登録がそこになっているためだろう。しかし「小売業(ガソリンスタンド)」で登録されており、還元率も5%でなくチェーン店用の2%なのは、ガソリンスタンドとしての登録なんだろう。だけど「エネオス」の名前は出てこないのは分かりにくい。
セブンに話を戻して。
詳細情報の下「決済手段」のところに、nanacoのロゴが出ている。セブンの電子マネーがnanacoなのだから当然(セブンペイは大失敗だったし)。
だけどセブン-イレブンでは、他の電子マネーやクレジットカード、コード決済も使える。だったら、それらのロゴもないといけないのでは?
次に指摘したいのは、決済手段の表示方法のおかしさ。
1駅北隣に、同時期にオープンしたセブン-イレブン(どちらも元サンクスで、経営者が同じなのか)があり、掲載されていた。
セブン-イレブン弘前弘高下店
こちらはnanacoのロゴがなく、楽天Edyのロゴだけ。
セブンでnanacoが対象外ということはあり得ないから、明らかに間違い。
セブン-イレブン以外の店でも、ここにロゴが1つしか表示されないことが多い(クレジットや交通系電子マネーの時だけはズラッと並ぶようだけど)ので、何らかの不具合が生じている。
弘前市桔梗野
4つのマーカー。いちばん下のはセブン-イレブン(nanacoが表示)。
右側のマーカーの箇所には、Googleマップの元々の表示で「佐藤長 本社事務所」とある。地元スーパーマーケットである。そこをクリックすると、
「スーパーさとちょう桔梗野店」
ひとまず置いて。
いちばん左のマーカーはTSUTAYAの上。
左から2つめのマーカーは、地図に「スーパー佐藤長 樹木店」とある?
佐藤長樹木店やTSUTAYAがあるところは、2017年にできたショッピングモール。
すぐ近くにあった佐藤長桔梗野店を閉店・移転して、佐藤長樹木店を新規開店させた形。やめた桔梗野店の跡に、本社が移転してきたようだ。
となると、2019年に始まったこの事業で、2017年になくなった店を申請するということ自体があり得ない。これは佐藤長側の手続きミス?
佐藤長樹木店のマーカーをクリックすると。
「佐藤長樹木店」表記揺れは別として予想通り
電話番号が旧桔梗野店と樹木店で同じなのは、経緯を踏まえれば納得。
決済手段は、桔梗野店がJ-Debitだったのに、これは各種クレジット/デビット。
では左のマーカーはTSUTAYAかと思いきや、
またもや佐藤長樹木店?!
こちらは決済手段がiD。決済手段ごとに複数登録して(されて)しまったのか?【24日追記】どうもこれが正しい挙動らしく、複数の決済手段に対応した店では、1つの店にたくさんのマーカーが立つらしい。決済手段で絞り込んで使えということかもしれないが、なんだかなあ…
さらに別の場所の佐藤長松森町店は、
決済手段WAON?????
イオングループとは一切関係がなく、どこのチェーンとも無関係の独立したスーパーであるはずの佐藤長で、同業他社であるWAONが使えるの?
昨年の時点では、佐藤長でクレジットは使えたけれど、電子マネーは何も使えなかったはず。その後、対応したにしてもWAONまでは…
【25日追記】コメント欄でも教えていただいたように、店舗の系列に関わらず、多用な電子マネーを一括で使えるようにするシステムがあるらしい。秋田市のスーパー「マルダイ」でも、WAONとnanacoを含む多くの電子マネーが使えるとの張り紙が出ていた。衝撃的なような複雑な心境のような… ということで、佐藤長にWAONロゴが表示されること自体はおかしくはないのかもしれない。でも、WAON1種だけ、チェーン内の他店舗と統一されていない点では、おかしいし理解しにくい、というか理解できない。
あと、佐藤長でも弘前駅東西の城東店とヒロロ店は、地図上に表示されない。
コンビニとは違って、本社で全店舗一括申請しているだろうに。位置が大きくズレているのかもしれないけれど。
以上、ともかく分かりづらい、使いづらい、間違いもある、キャッシュレス還元検索地図である。
ネット上では6000ページのPDFという強烈なものが解消されたとして、地図を歓迎する向きもあるようだが、こんな状況では、むしろ6000ページのほうがマシかもしれない。探し出しさえすれば、その1行にすべての情報があるのだから。
本事業の問い合わせは、事業者、消費者それぞれ向けにコールセンターがあるが、平日のみ対応。メール等はなさそう(経産省に送ればいいか)。
20日に公開して、翌日から3連休だったから、明日はどうなるだろう。ひとごとながら気が重くなる。
個人的には東北観光博の自動翻訳による誤訳騒動の二の舞になりそうな予感がしてしまう。
【10月5日追記】税率が上がった直後では、マップ以前に軽減税率そのもの、あるいはキャッシュレス決済そのものが、慣れなくて分かりづらいということが取り沙汰された。一方、増税直後1週間の時点で、この記事に常にアクセスが多く、マップについて気になる人が多いことを意味するだろう。
4日には経済産業省キャッシュレス推進室から「キャッシュレス・ポイント還元事業に関する今後の対応について」が出され、マスコミでも多少取り上げられた。この記事で指摘したことのいくつかは、経産省側もおかしいと認識はしているようで、「(位置など)店舗情報が誤って表示 ・登録される例」は10月中旬、「同一店舗であるにもかかわらず 複数のピンが表示 される例」は11月中旬をそれぞれめどに修正するとのこと。位置の誤りは「決済事業者による入力ミスにより」だそうで、各決済手段の運営会社(カード会社等)の間違いということらしい。
【10月23日追記・画像追加】その後、基本的には変化なし。佐藤養助湯沢店は、まだ秋田市大町にある。弘前市では、
紀伊國屋書店弘前店(ピン・支払手段としては2つ表示される)
今年5月6日で閉店したのに、なぜかキャッシュレス還元対象。(紀伊國屋書店は資本金3600万円なので対象ではある。)
佐藤長の閉鎖店舗と同じく、申請時点で既にない店が、どうして対象となってしまうのだろう。まったく理解できないし、さらに分かりづらくさせている。
【12月4日追記】久々に12月4日に地図を見ると、ついに画面左上に「MAP移動」という検索窓が装備された。「郵便番号・住所を入力」と表示されるが、通常のGoogleマップ検索と同じく、ランドマークや店舗名を入れても、おおむね正確に検索する。この点はどうしてこんなに時間がかかったのか理解し難いが、やっと普通並みになったと言える。
佐藤養助湯沢店や紀伊國屋書店弘前店は相変わらずそのままだし、1つの店に複数のピンが立つ問題もまだまだ多い。続きはこちら。
10月には消費税率の引き上げとキャッシュレス決済時のポイント還元が始まる。※バス運賃などの記事
今回の増税は、軽減税率の導入と、キャッシュレス決済ポイント還元が特徴。中小事業者では、機材の準備や手続きが遅れて、10月1日に間に合わないところも確実に出る。消費者も分かりづらいことばかり。混乱するに違いない。
この記事は、そのうちキャッシュレス還元について。正式には「キャッシュレス・消費者還元事業」で、経済産業省から委託された「キャッシュレス推進協議会」が、事業を行っているらしい。
各小売店がポイント還元の対象になるには、申請して審査が通らないとならないし、キャッシュレス決済といってもクレジットカード、電子マネー、コード決済等々ある。
どの店で、どれで支払えば還元されるのか、とても分かりづらい。
店で聞くのが確実(店の人も分からなかったりして!)だけど、出かける前に知りたい。
今のネットの時代、当然、そこは考えてくれている。当初は、審査が通った事業者の一覧表を掲載してくれていた。
ただ、それが、PDF形式のファイルで、(北から順に都道府県順のリストではあるが)全国の全事業者分を1つのファイルにしたもので、上記、バス運賃の記事作成時点で6360ページもあった。
PDF閲覧ソフトで文字列検索もできるが、6360ページを検索するだけに、フリーズしたのではないかと思うほど時間がかかることもあった。こんなのPDFじゃなくてHTMLで充分だし、PDFだとしてもエリアや県別に分けるという発想ができないのだろうか…
そもそも、その時点で未審査の店も多かったようで、見つからないことも多かった。また、コンビニはチェーン一括でなく、フランチャイズの経営者ごとに申請・掲載がされるようで、リストに載っているほうが少なかった。
さらに、例えばガソリンスタンドがブランド名や給油所名でなく「○○商事」、「マルマル電機」が「株式会社丸丸電機」みたいに、店の屋号でなく運営企業名で掲載されることもあり、分かりにくかった。
9月中下旬には、アプリや地図で見られるようにするとのことだったが、中旬は過ぎた。
そして、9月20日、満を持して地図アプリ、ホームページでの地図検索が公表された。同時にPDFファイルは削除された。リストはリストで残してもいいのでは?
※以下、2019年9月23日時点において、パソコンからホームページで地図検索【24日補足・正式名称「対象店舗検索のためのホームページ上の地図機能」】した場合の内容です。ブログの性格上、秋田市と青森県弘前市を例としています。【その後、変更された点については、可能な範囲で末尾に追記しています。】
Googleマップ上に、「このエリアを検索」ボタンがあり、クリックすると対応事業者の印(ピン、マーカー)が示され、印をクリックすると詳細が表示されるというもの。これは予想の範囲内で妥当なところ。
検索に若干時間がかかったり、広範囲で検索を実行すると、結果はその中央部だけに狭められてしまうのは、データの多さからしてやむを得ないだろう。「データが多すぎるので、一部のみ表示しています」とか表示してくれれば親切だけど。
使い慣れたGoogleマップだけど、ここでは使いやすいとは言い難い。拡大縮小、ドラッグは同じだけど、検索窓がない(表示されないよう設定されている)のだ。
「○○市」とか「○○駅」とか、もしくは「セブンイレブン○○店」とか文字で検索して絞り込めるのが、地図サイトの便利さなのに、それができない。
一方、地図の左側で、業種(カテゴリー)や決済手段を指定できる部分が表示されるのだが、その最上部に「現在地から探す」があって、そこをクリックすると、各種位置情報を基に、今いる場所付近へ地図がズームする。
だから、秋田市にいて、秋田市内の対象店を探すのは、そこそこ使える。だけど、秋田にいて弘前を調べたい時は、一度縮小して表示範囲を広げ、ドラッグして弘前まで移動して、ズームインしないといけない。
以上、使い勝手のまずさ。せめて検索窓を使えるようにして!
以下、検索結果・表示されるデータのまずさ。
相変わらず、表示可能な(=審査済みの)店舗は、実際に本事業の対象となり得る数と比較して、かなり少ないと考えられる。
コンビニが少なく秋田や弘前ではセブン-イレブンのごく一部しか出てこない感じだし、駅ビルやファッションビルのような、テナントが多い商業施設でも数店舗しか表示されない(たくさん表示されれば、それもまた見づらいけれど)といった具合。
秋田市大町の小さな交差点上に4店舗
秋田市大町は、東西の道路が丁目の境になっていて、ここは三丁目と四丁目。
ところが、表示されている4店は、五丁目に所在するものが3つ、1つはなんと一丁目。
まあ、マーカーが数十メートル程度ズレてしまうことはあるだろう。だけど1ブロック以上も違うのは、いただけない。
次は大町一丁目、通称・通町。
右下のマーカー
背景の地図の「旭川」や他のお店の名前(これらは現時点では非対応)から、間違いなく秋田市であることが分かる。
そこに表示されている店は、
「佐藤養助 湯沢店」
稲庭うどんの老舗で、秋田市内にもあるけれど、ここにはない。またズレた? でも「湯沢店」って、鈴木ビルって?? 所在地は地図と一致する「秋田市大町1丁目」??? 電話番号の市外局番は秋田市のものじゃない????
佐藤養助湯沢店の正しい所在地は「湯沢市大町1丁目2-26 鈴木ビル」。
「湯沢市」の部分が間違って「秋田市」にされてしまい、秋田市にもたまたま同じ町名番地が存在して(鈴木ビルは無視)、マーカーが立ってしまったのだった。
こういう位置の間違いは、なぜ起きてしまうのだろう。
各お店側が、間違えるとはあまり考えにくい。地図作成時のミスだとしても、コンピューターの自動処理のせいか、人の手作業でのせいか。
どっちにしても、せっかく申請してそれが通って、お客さんに来てほしくてやってるだろうに、見つけられにくい形で掲載されてしまっては…
だからこそ、文字入力での検索機能なり、リスト一覧なりもほしいのに。
弘前。
西弘こと弘前学院大前駅周辺
学生街で飲食店も多く、対応する店が多いかと思いきや、やはりまだ3つ。
上のマーカーがセブン-イレブン弘前西弘前店(これで正しい店名)、中央がコープあおもりのスーパー。
いちばん下が角の「三栄商会」。意識していなかったけれど、線路側の建物で事務所やガス器具などを扱い、向かいにあるENEOSのガソリンスタンドも同経営のようだ。【24日思い出追記・本社角の今は洗車機があるところに、昔は自販機があったはず(今は北寄りに移動)。ポカリスエット、ファンタグレープ、アクエリアスレモンなんかをよく買ったものだ。缶の。】
地図では、事務所のほうにマーカーが付いている。所在地の登録がそこになっているためだろう。しかし「小売業(ガソリンスタンド)」で登録されており、還元率も5%でなくチェーン店用の2%なのは、ガソリンスタンドとしての登録なんだろう。だけど「エネオス」の名前は出てこないのは分かりにくい。
セブンに話を戻して。
詳細情報の下「決済手段」のところに、nanacoのロゴが出ている。セブンの電子マネーがnanacoなのだから当然(セブンペイは大失敗だったし)。
だけどセブン-イレブンでは、他の電子マネーやクレジットカード、コード決済も使える。だったら、それらのロゴもないといけないのでは?
次に指摘したいのは、決済手段の表示方法のおかしさ。
1駅北隣に、同時期にオープンしたセブン-イレブン(どちらも元サンクスで、経営者が同じなのか)があり、掲載されていた。
セブン-イレブン弘前弘高下店
こちらはnanacoのロゴがなく、楽天Edyのロゴだけ。
セブンでnanacoが対象外ということはあり得ないから、明らかに間違い。
セブン-イレブン以外の店でも、ここにロゴが1つしか表示されないことが多い(クレジットや交通系電子マネーの時だけはズラッと並ぶようだけど)ので、何らかの不具合が生じている。
弘前市桔梗野
4つのマーカー。いちばん下のはセブン-イレブン(nanacoが表示)。
右側のマーカーの箇所には、Googleマップの元々の表示で「佐藤長 本社事務所」とある。地元スーパーマーケットである。そこをクリックすると、
「スーパーさとちょう桔梗野店」
ひとまず置いて。
いちばん左のマーカーはTSUTAYAの上。
左から2つめのマーカーは、地図に「スーパー佐藤長 樹木店」とある?
佐藤長樹木店やTSUTAYAがあるところは、2017年にできたショッピングモール。
すぐ近くにあった佐藤長桔梗野店を閉店・移転して、佐藤長樹木店を新規開店させた形。やめた桔梗野店の跡に、本社が移転してきたようだ。
となると、2019年に始まったこの事業で、2017年になくなった店を申請するということ自体があり得ない。これは佐藤長側の手続きミス?
佐藤長樹木店のマーカーをクリックすると。
「佐藤長樹木店」表記揺れは別として予想通り
電話番号が旧桔梗野店と樹木店で同じなのは、経緯を踏まえれば納得。
決済手段は、桔梗野店がJ-Debitだったのに、これは各種クレジット/デビット。
では左のマーカーはTSUTAYAかと思いきや、
またもや佐藤長樹木店?!
こちらは決済手段がiD。決済手段ごとに複数登録して(されて)しまったのか?【24日追記】どうもこれが正しい挙動らしく、複数の決済手段に対応した店では、1つの店にたくさんのマーカーが立つらしい。決済手段で絞り込んで使えということかもしれないが、なんだかなあ…
さらに別の場所の佐藤長松森町店は、
決済手段WAON?????
イオングループとは一切関係がなく、どこのチェーンとも無関係の独立したスーパーであるはずの佐藤長で、同業他社であるWAONが使えるの?
昨年の時点では、佐藤長でクレジットは使えたけれど、電子マネーは何も使えなかったはず。その後、対応したにしてもWAONまでは…
【25日追記】コメント欄でも教えていただいたように、店舗の系列に関わらず、多用な電子マネーを一括で使えるようにするシステムがあるらしい。秋田市のスーパー「マルダイ」でも、WAONとnanacoを含む多くの電子マネーが使えるとの張り紙が出ていた。衝撃的なような複雑な心境のような… ということで、佐藤長にWAONロゴが表示されること自体はおかしくはないのかもしれない。でも、WAON1種だけ、チェーン内の他店舗と統一されていない点では、おかしいし理解しにくい、というか理解できない。
あと、佐藤長でも弘前駅東西の城東店とヒロロ店は、地図上に表示されない。
コンビニとは違って、本社で全店舗一括申請しているだろうに。位置が大きくズレているのかもしれないけれど。
以上、ともかく分かりづらい、使いづらい、間違いもある、キャッシュレス還元検索地図である。
ネット上では6000ページのPDFという強烈なものが解消されたとして、地図を歓迎する向きもあるようだが、こんな状況では、むしろ6000ページのほうがマシかもしれない。探し出しさえすれば、その1行にすべての情報があるのだから。
本事業の問い合わせは、事業者、消費者それぞれ向けにコールセンターがあるが、平日のみ対応。メール等はなさそう(経産省に送ればいいか)。
20日に公開して、翌日から3連休だったから、明日はどうなるだろう。ひとごとながら気が重くなる。
個人的には東北観光博の自動翻訳による誤訳騒動の二の舞になりそうな予感がしてしまう。
【10月5日追記】税率が上がった直後では、マップ以前に軽減税率そのもの、あるいはキャッシュレス決済そのものが、慣れなくて分かりづらいということが取り沙汰された。一方、増税直後1週間の時点で、この記事に常にアクセスが多く、マップについて気になる人が多いことを意味するだろう。
4日には経済産業省キャッシュレス推進室から「キャッシュレス・ポイント還元事業に関する今後の対応について」が出され、マスコミでも多少取り上げられた。この記事で指摘したことのいくつかは、経産省側もおかしいと認識はしているようで、「(位置など)店舗情報が誤って表示 ・登録される例」は10月中旬、「同一店舗であるにもかかわらず 複数のピンが表示 される例」は11月中旬をそれぞれめどに修正するとのこと。位置の誤りは「決済事業者による入力ミスにより」だそうで、各決済手段の運営会社(カード会社等)の間違いということらしい。
【10月23日追記・画像追加】その後、基本的には変化なし。佐藤養助湯沢店は、まだ秋田市大町にある。弘前市では、
紀伊國屋書店弘前店(ピン・支払手段としては2つ表示される)
今年5月6日で閉店したのに、なぜかキャッシュレス還元対象。(紀伊國屋書店は資本金3600万円なので対象ではある。)
佐藤長の閉鎖店舗と同じく、申請時点で既にない店が、どうして対象となってしまうのだろう。まったく理解できないし、さらに分かりづらくさせている。
【12月4日追記】久々に12月4日に地図を見ると、ついに画面左上に「MAP移動」という検索窓が装備された。「郵便番号・住所を入力」と表示されるが、通常のGoogleマップ検索と同じく、ランドマークや店舗名を入れても、おおむね正確に検索する。この点はどうしてこんなに時間がかかったのか理解し難いが、やっと普通並みになったと言える。
佐藤養助湯沢店や紀伊國屋書店弘前店は相変わらずそのままだし、1つの店に複数のピンが立つ問題もまだまだ多い。続きはこちら。
秋田市大町1丁目2ー26だと薬局の入っているビルになりますね。
加えて大町1丁目にある、うどん屋さんは『佐藤養助』では無く『無限堂』なのでライバル店(?)になりますね。
聞いた話ですが薬局の隣の『登美屋』さんと同じ『登美屋』さんが湯沢市にあって同じ大町1丁目の同じ番地だとか。
登美屋さんの話は余談でしたが、軽減税率の導入やキャッシュレス決済に関しては先が思いやられる感じがするのは自分だけでは無いと思いますが・・・。
さとちょうでWAON使えるかどうか真偽はともかく、使えるようになっていてもおかしくはないですね。
無限堂は一丁目の3番地ですが、遠くはないですよね。最初見た時、稲庭うどんつながりで勘違いして、無限堂の位置が間違ってしまっているのかと思いそうになりました。
とみやさんの話は初めて知りました。秋田市の登美屋は履物屋ですが、湯沢のは「とみや」。あの秋田市山王にある文具店の本社なんですね。江戸時代創業だそうです。
まったくの偶然の一致なんでしょうが、ものすごい奇遇だと思いました。
キャッシュレス決済の普及につながることは期待したいのですが、ものすごく複雑かつ無駄なことをしているとも感じます。どうなるでしょう…
>Unknownさん
ローソンやファミマでもWAONが使えるようになったような感じでしょうか。コンビニでも最初は違和感がありました。
技術的には可能で、全部開放したほうが客としては分かりやすく助かります。店側も独立系スーパーではそれほど気にしないのかもしれません。
ということで、佐藤長でも同様の可能性があります。
この10年以上、店によって電子マネーを使い分けてきた者としては、系列でないスーパーにおいて、大手スーパーの電子マネー2つが並んで表示されて、使えるというのは、とても不思議な気分にさせられます。
つまり、
セブンで楽天ポイント貯まる・使える
ファミマ・ローソンではnanacoポイントも貯まる・使える
みたいな感じです。
あと、ファミマは2019年11月1日より、既存のTカードに加え、楽天ポイントカード(CKS時代に一度対応あり)とDポイントカードにも対応される模様です。
今度はコード決済系が乱立していて、ややこしさは相変わらずという感じですが。
その中で、イオンとセブンの間では、最大のライバルの相手を受け入れることは、さすがになさそうに思います。
セブンペイ失敗後、セブンは他のコード決済を優遇していく感じですが、電子マネーは特に変わらないようだし。
あとセブンでは、セブンペイ導入の代わりということか、nanacoのポイント付与率が半減したのが不満です。今は期間限定で倍付けになっているようですが、セブンペイがなくなった以上、もとに戻すべきです。
今後のセブンの判断次第ですが、なんかセブンだけはお高く止まっているような印象がしています。
●共通
楽天Edy
●セブン-イレブン
nanaco
楽天ポイントカード
dポイントカード
●ローソン
Pontaカード
dポイントカード
Waon
●ファミリーマート
Tカード/ファミマTカード
楽天ポイントカード
dポイントカード
Waon
ユニコ
●ディリーヤマザキ
楽天ポイントカード
管理人様は、いかが思われますでしょうか?
セブンも、nanacoも、閉鎖的な感じです。nanacoは他では使いみちがなく(ツルハのほか、マルダイのような一部中小スーパーで使えますが)、今となっては残高を多くしておきたくないです。たしかに、セブンで他のポイントが付くのなら、そちらを使うかもしれません。でも、セブンの考え方として、そうはしない気がします。
名前を変更しましたので、改めてよろしくお願いします。
さとちょうの「電子マネー」についてですが、どうやらこの事業を開始する前から“WAON”や“nanaco”などのカードが使えたみたいです。自分が確認した限りでは「2017年8月ごろ」に「さとちょう板柳店」にて表記が見られました。
なお、樹木店(旧、桔梗野店)は運営会社が「エスエス商事」だそうです。
また、余談ですが、弘前地区の一部の「セブン‐イレブン」のオーナーが佐藤長なので、nanacoが使えるのも不思議ではないような気がしました。
またよろしくお願いします。
さとちょうはキャッシュレス還元事業に合わせた導入ではなく、その2年も前から対応していたのですか。先見の明があったのでしょうか。
秋田でもマルダイやナイスという地元スーパーが、同じように複数の電子マネー対応を導入していますが、おそらく還元事業ありきでの導入かと思います。
特に最近は、ドラッグストアなどでもnanacoが使えたり、またいくらか変わってきてはいますけれどね。
「有限会社ヱスヱス商事」という子会社もあって、そこ運営のさとちょう店舗もあるのですか。さとちょうがセブン-イレブンも手がけているのも、知らなかったです。奥が深いです。
今後ともよろしくお願いします。