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メローイエロー復刻?

2024-06-03 23:49:06 | 昔のこと
ロッテのキャンディ「小梅」を初めて食べた(食べさせられた)のは、1984年・小学校2年生の時に学校でだった。
6年生になった昭和最後の1988年度には、学校で2つの食品を初めて食べたり飲んだりした。

1つは、ブルーベリージャム。
当時は今ほど普及していなかったと思う。学校給食のパンに付くジャムは、イチゴジャムかマーマレード(リンゴジャムも?)だけで、一般家庭でもその辺りが一般的だったはず。イチゴは甘くて酸っぱくて複雑な味(?)で、マーマレードは苦くて、どちらもさほど好きではなかった。

元号が平成になって、卒業も間近になった3学期(当時の秋田市立学校は3学期制)。
家庭科の調理実習の授業参観を兼ねて、保護者を呼んで茶話会みたいなのが開かれた。メニューはサンドイッチ。そのサンドイッチの具材の1つとして、ブルーベリージャムがあった。名前は聞いたことがあったと思うが、青いジャムを初めて食べて、これはおいしいと思った。【4日補足・この時の食材は学校から支給され、ジャムは市販品だった。ということは、当時でもブルーベリージャムはそれなりに流通していたことになろう。我が家ではなじみがないだけだったのかも。】
その後、1990年代後半辺りだろうか、ブルーベリーアントシアニンが目にいいという話が広まったこともあり、ジャムの中ではブルーベリーをわりと選ぶようになった。


もう1つが本題で、メローイエロー。
コカ・コーラが製造販売していた炭酸飲料。
Wikipediaによれば、1979年にアメリカで発売され、1983年に日本で発売。松居直美がテレビCMで「とっても訳せない味」と言っていたのはなんとなく覚えている。「いっきに飲める 新カンキツ系」のフレーズもあったそうだ。
容器は黄色ベースで、丸ゴシック体のような書体で右上がりに「mellow Yellow/メロー イエロー」と表記。300mlのややころんとした緑色の瓶、250ml缶、1.5l緑色PETボトルのラインナップだったようだ。当時は一般に小容量ペットボトルはなく、350ml缶も少なかった。後に瓶がなくなり、350ml缶も出たと思われる。

CMを見て、メローイエローの名前と容器デザインは頭に入ったが、飲むことはなかった。飲みたいとは思わなかったかもしれない。
当時、炭酸飲料は飲んでいたが、新商品に“冒険”するほうではなかったし、ばあさんが冷蔵庫にファンタのオレンジやグレープ、三ツ矢サイダーなんかを入れてくれていたので、それで満足していた。

それを初めて飲むことになったのが、発売から5年経った、学校であった。それも理科の授業中に。以下、記憶の美化や脚色もあるかもしれません。
理科室に移動して授業をした終わり近く、担任の先生が、4人ずつの机(実験台)ごとに、紙コップと1.5lPETボトル(中身の入った)を数本ずつ配った【4日訂正・4人に1.5l×数本だと多い。数卓ごとに数本ずつか】。PETボトルはいずれも炭酸飲料で、ほかは忘れたがその1つがメローイエローだった。
そして「これからみんなで飲みましょう」とおっしゃった。
事前予告はなかったはずで、突然の授業中の“飲み会”に、戸惑いながらうれしく飲んだと思う。中でも、初めてのメローイエローが、訳せなくてもとってもおいしかった。

どうして理科の授業中に、炭酸飲料を飲むのかについては、先生が説明してくれた。
6年生の理科の単元(リトマス試験紙なども使う「水溶液の性質」かな?)の一環として、二酸化炭素が溶けている飲み物を飲もうということで、学年のお金(集金袋で納める学年会計、学年費)から購入したとのこと。学級担任の独断ではなく、学年3クラス共通で行ったことになり、後に渡された会計報告にも該当する支出が記されていた。
時期的には、少なくとも冬ではなく、夏だったような気がする。年度末ならば余剰金処理で、ということもあるだろうけれど、そうでないのなら、純粋に飲ませるために購入したのだろうか。当時、学校の近くにあったスーパーででも買ったのか、メローイエローを選んでくれた先生に感謝。

メローイエローのおいしさを知った後も、あまりメローイエローを飲む機会はなかったと思う。そもそも炭酸をあまり飲まくなったのと、平成に入って、はちみつレモンやカルピスウォーターなども出てきたから?
そして、気が付けば、メローイエローを店頭で見なくなった。
ネットで調べると、平成に入って間もなく1995年頃には、缶やロゴのデザインが変更されてポップなものになっていた(画像を見たらなんとく見覚えが)。その後、2000年に製造終了。再発売の声は根強いようで、2004年以降、断続的に(店舗や地域限定も含む)復刻発売が繰り返されている。

蛍光色のような黄色い液体だが、レモン味などではなく甘め。カフェインを含有し、発売当初は「みかん果汁」、後に「バレンシアオレンジ果汁」が1%入っていたが、2011年の復刻時に無果汁に変更。
復刻発売は、直近では2021年頃が最後だったそうだ。

ところで、メローイエローに先行し、かつ現存する競合商品に、ペプシコ「マウンテンデュー」がある。現在の日本では、サントリーから350ml缶が発売中。
大々的宣伝はされていないし、売られているのもあまり見ることが少なく、個人的には存在感が薄い。15年くらい前に、緑色の缶を自販機で買って飲んで、メローイエローっぽいかなと思いながら飲んだことはあった【末尾追記に続き】。


2004年5月21日。ローソン限定で、メローイエローが復刻発売された。
「ローソン研究所(https://www.lawson.co.jp/lab/tsuushin/art/1486879_4659.html)」サイトでも「復刻発売!」としているのだが…
ファンタシトラス&メローイエロー 490ml 税込み162円 1本255kcal
形状や容量は違うが、最初と同じ、黄色いラベルと文字が懐かしい。裏表とも英字で、カタカナ表記はなし。「無果汁」は片面のみ表示 なので、上写真の面にはなし。

だけど、なぜか「Fantaシトラス」が上半分を占める。
ローソン研究所では「爽やかなファンタシトラスを、なめらかな味わいでほどよい炭酸の「メローイエロー」でシュワっと仕上げました。」としている。
なんだかよく分からない。「ファンタシトラス」に「メローイエロー」を混ぜたってこと???

「黄色4号」による色は、往時と変わっていないそう。
強くなく弱くもない炭酸の刺激は、こんなもんか。カフェインも入っている。
味は…昔の味の記憶がおぼろげで確証はないけれど、昔のメローイエローとは違うのでは。果汁1%でないことを加味しても。昔はもっと、甘いというか濃いというか、もっとはっきりした味だったかな。
【4日追記】まずいというわけではなく、メローイエローじゃない炭酸飲料と思えば悪くない。

昨今の国際情勢、経済状況、オレンジの不作により、天然果汁を使うのは難しそうだけど、純粋なメローイエローの復刻品を飲んでみたい。
あと、今、調べて知ったのだけど、1987年から短期間、姉妹品が存在した。ピンク色ベースの容器の「メローレッド(mello Redd)」で、クランベリー果汁1%。クランベリーはコケモモの仲間(イコールではない)で、ジュースとして珍しい。飲んでみたかった。


【11日追記・マウンテンデューを飲んでみた】本件を受けて、マウンテンデューが飲みたくなって、自販機を探してみた。サントリーの自販機さえ見つかれば、扱っている確率は高そうで、2台中2台に、2枠入っていた。140円。
100mlあたり50kcalなので、52kcalのメローイエローより若干ローカロリー。黄色4号ではなく「カロチン色素」使用。ホームページにはカフェイン量が掲載されていて、100mlあたり「約20mg」。ペプシコーラの倍で、缶コーヒーよりは少ない。
そうそうこれと思わせる味。後味にほのかなオレンジっぽい風味が残るのが特徴的で、これが“肝”かも。ファンタシトラス&メローイエローとは違う。マウンテンデューのほうが好き。何度でも飲みたくなった。【14日追記】ドン・キホーテでは96円。その他のスーパーでは見かけない。
コメント (2)
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