広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

相変わらずなキャッシュレス還元

2019-12-19 00:57:33 | その他もろもろ
10月の消費税増税と同時に始まった「キャッシュレス・消費者還元事業」。
対象店舗を検索するサイトの使い勝手の悪さや、それに登録されているデータの誤りの多さや統一性のなさを、以前指摘した。その続き。

実際に始まってみれば、それなりに回っているものの、キャッシュレス決済を使わない人は蚊帳の外に置かれているという感じ。
コンビニ各チェーンでキャッシュレス決済する人は、わずかに増えたそうだが、それでも半分にも満たないそうで、高齢者に限ったことでもなさそう。


以前の記事に追記しているように、その後、多少改善されている。
まず、12月初め頃までに、検索地図において、文字を入力して場所を検索できるようになった。画面左上の「MAP移動」という検索窓を使う。そこには「郵便番号・住所を入力」と表示されているが、通常のGoogleマップと同じく、駅名とか店・施設の名前とかでもかなり正しく検索・移動できる。これが普通で、どうして最初からなかったのか…
改善されたと言えるのは、はっきり言ってこの点程度。あとは相変わらず。
同じ店で複数の項目になっているのは、修正しているらしいが、後述のようにまだまだまだまだある。佐藤養助湯沢店が秋田市にあるのも直っていない。

経済産業省では、月1回ほど、対象店舗数などキャッシュレス還元事業の状況を公表している。
6000ページ超の1つのPDFファイルになった全国の対象店舗の一覧表は、都道府県ごとのファイルに分割して更新されるようになった。
11月1日現在のファイルは、秋田県が77ページ3846件、青森県が95ページ4720件。12月11日現在では秋田県106ページ5251件、青森県128ページ6359件。
いくぶんマシになったが、どうしてPDFにこだわるのか。

以下、マップや一覧表で見つけたおかしな点。
※以下、掲載する一覧表は11月分の画像もありますが、12月も通し番号以外の内容は変わっていないことを確認しています。
(再掲)紀伊國屋書店 弘前店
事業開始以前の今年5月6日で閉店した店が対象店舗になっている。不思議。
青森県の一覧表にも出ている。3つも
紀伊國屋書店の本社で一括申請して間違えたのだろうか。

紀伊國屋書店弘前店の上にあるのは、
弘前パークホテル
これは正しい。ただ所在地の「土手町126」の後の「kjm」が謎。「三味線ダイニング響」にも「kjm」がある。
紀伊國屋書店の「126-1」の「-1」は、「1階」ということか。

さらに同じ場所には、
湯の川グランドホテル?!
湯の川って、函館の???
所在地はこの場所で、電話番号は弘前パークホテルのもの。

湯の川グランドホテルは、函館の湯の川温泉にあったが、2012年に経営が変わってリニューアルされ「イマジン ホテル&リゾート函館」になった。
7年前になくなった、津軽海峡の向こうの宿がなぜ弘前に?

実は、イマジン ホテル&リゾート函館も、弘前パークホテルも(ついでに弘前プラザホテルも)、経営は同じ企業。「イマジン株式会社」で、本社はパークホテルのビルにあるようだ。

また、上の画像のように、パークホテルではJCBなど一部クレジットカードしか使えないことになっていて、湯の川グランドホテルではそれ以外のクレジットや電子マネー類が使えることになっている。
それに、函館のほうを検索すると、「イマジン ホテル&リゾート函館」としては登録されていた。
というわけで、運営会社がパークホテルで登録すべき項目を、誤って湯の川グランドホテルにして申請して通ってしまったのではないだろうか。にしても、「ホテル&リゾート函館」ならまだしも、譲受前の昔の名前なのか分からない。

ほかにも、少し離れた中三がここにマークされているなど、弘前パークホテル周辺は間違い情報が集結している。さらに、
弘前市役所なのにファミリーマート弘前城南三丁目店
弘前公園向かいの市役所にも、やたらとマークが集まっている。
市役所内のローソンはいいが、弘前公園前店のほうもここになっているし、上の画像のように城南三丁目のファミリーマートがここに来ている(元サークルKかな。場所的に20年前にあったらお世話になっていたことだろう)。
なぜかと思えば、所在地が「弘前市南三丁目」と「城」が抜けてしまっている。うっかりだ。
マッピングに困ると市役所に表示するような設定でもされているのか?【19日補足・市役所の所在地は下白銀町だから、「南三丁目」と誤認識したとは考えにくいので。】
【19日追記】全国各地で見られる、住所の誤りについては、申請時に郵便番号も登録させ、それも参考にしてマッピングすることでだいぶ改善される(城南三丁目の件や湯沢市大町が秋田市大町にマークされる件など)と思うのだが、それは素人考えでしょうか…

一覧表の並び順。
青森県の冒頭
市町村ごとまとまっていて、その中では五十音順のようだ。
美容室なんかに多そうな、アルファベットや数字の店は、全角半角問わず、「あ」より前に来るようだ。調べる時に、その店がカタカナかアルファベットか迷いそうだが、まあ、そこまでは分かる。
上の青森市では、数字よりさらに前に8店がある。
1番は「?橋鈑金」という斬新なお名前。
ではなく、おそらく「はしご高」の高橋さん。機種依存文字だから化けてトップになったのか。
2~5番は記号、各種カッコで始まる店。
「[HC]」は、「日立チェーンストール」つまり「日立のお店」の略のようで、他地域でもこう登録されている店がある。
また、道の駅を「「道の駅」○○」とカギカッコで囲う例は、青森県内では散見される(秋田にはなし)。

6~8番は、漢数字なのにアラビア数字と解釈してしまったのか。
「三八五」は青森市外でも同様に処理されているが、いくらなんでも自社で読みを「385」とは登録はしないだろう。
もしかしたら、読みがな(並び順)は自動生成なんだろうか。

以前から散見されるのが、
他にも多数
「事業所名(屋号)」が「秋田イオン店」や「秋田営業所」だけで、何の店なのか分からない。登録時の配慮もしくは、登録させる側の説明が不足している。

弘前大がずらり
これも説明不足。
「弘前大 ○○○」では、あたかも大学自体の店かと思わせるが、「弘前大学生協」の店【22日補足・いわゆる学食や購買部に当たる店】のこと。いちばん下の保健学科の店だけは、なぜかそう示している。
あと「パン」が「バン」になってしまっている。
秋田大学生協でも、同様に「秋田大 ○○○」で登録。

宮脇書店
コンビニ以外のチェーン店は、基本的に対象外かと思っていたら、上記、紀伊國屋書店や宮脇書店は、資本金額から対象になるのだった。スマイルホテルも対象【下の追記参照】。
上の11月画像の秋田市では宮脇書店が4つ。12月では増えて5つになっている。
下の「イオン秋田店」とはイオンモール秋田ではなく、イオン秋田中央店の店。
「秋田本店」はフォンテの店だが、3つ(現在は4つ)もあり、そのうち1つだけが5%でなく2%還元。同じ店で5%と2%が混在するということは、あり得ないのでは?
マップで調べると、VISA、マスター、WAONで決済すると2%になってしまうようだが、5%でVISA、マスターの項目が、2つもある。
あとJCB決済ではまたもや所在地の後に「kjm」があった。
【22日補足】紀伊國屋や宮脇が5%の還元なのもちょっと意外に感じる。書店としては大きくても、企業としては中小に分類され、その直営店だから5%という理屈なのだろう。続編記事で触れるが、ミスタードーナツは直営店は還元なし・フランチャイズ店は2%還元。
【22日訂正】スマイルホテルについては、直営店は対象外のようだ。運営会社の資本金は1000万円のようだが。
青森県内ではフランチャイズのスマイルホテル弘前(旧・弘前国際ホテル)だけが、5%の還元対象。フランチャイズなのに5%なのが分からないが…
なお、宿泊予約サイトで対象の宿を予約した時は、事前オンライン決済をしてしまうと、還元は受けられない。それにポイントを使うと、その分は値引き扱いだから還元されない。したがって、極力ポイントは使わず、現地決済にしないといけない。(追記)

ほかにもセブン-イレブンは「セブン・イレブン」と「セブン-イレブン」が混在しているのが気になる。秋田市内では前者が30店、後者が12店。正式には半角で「-」かと思っていたけれど。

とまあ、相変わらずツッコミどころ満載なキャッシュレス還元事業のデータでした。文句をつけながら、還元してくれるのなら、ありがたく恩恵にあずかっているのですが…
各店舗ごとの対応の違いについて

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