とりあえず仙石線で本塩釜駅下車。
ここ「しおがま」は新旧漢字の使い方がいくつかあり、神社は「鹽竈神社」、自治体は「塩竈市」、JRの駅は「塩釜」が、それぞれ公式表記。
JRの駅は、東北本線に塩釜駅、仙石線に西塩釜駅、本塩釜駅、東塩釜駅と、4つの塩釜の駅がある。
JRだけで「浦和は7つの駅がある(byボキャブラ天国)」浦和にはかなわないけれど、かなり多い。
港や中心市街地、そして鹽竈神社に近いのは本塩釜駅だそうで、降りてみた次第。
※以下、雨が強くてあまり出歩かず、写真も撮影していません。
高架駅で海側と山側に出口があり、山側が神社に近い「神社参道口」。
本塩釜駅神社参道口
参道口から正面。正面に花時計。道路は左右方向
左前方が神社。駅の先で線路が海側に向かっているため、山側とはいえ参道口を出て右に行って線路をくぐれば、すぐに海。
今になって知ったのだけど、このすぐ右側に2007年までジャスコ塩釜店があったとのこと。店舗は線路の反対側に実質移転し、旧店舗跡は更地になっている。
ポストの上
マグロのオブジェ
港町でマグロというのは不思議じゃない。
モニュメントの台座正面に「塩竈市制50周年記念/塩釜郵便局'91.11」、右面に「塩釜郵便局まぐろモニュメント復活の会'92.2」と表示があった。郵便局は「塩釜」表記らしい。
1つのモニュメントで3か月ずれていて、名目が2つあるのは謎。
同じモニュメントが塩釜郵便局と塩竈市役所にもあるらしい。元は塩釜郵便局にあったものがなくなり、市制50周年を記念して復活させ、かつ駅と市役所にも追加で設置したということなんだろうか?【2018年9月28日追記】いただいたコメントによれば、設置後に盗まれて、その後再設置された経緯があったそうで、それを意味しているらしい。
線路反対側は2007年にできた新しい「アクアゲート口」。
ジャスコが移転した「イオンタウン塩釜」や「塩釜港旅客ターミナル・マリンゲート塩釜」がある。「“アクア”ゲート」という施設は存在しないようだ。
29年前の修学旅行の時は、ここで遊覧船を下船し、バスに乗りこんで(鹽竈神社をすっ飛ばされて)宮城を後にしたのでしょう。まったく記憶がないけれど。
駅からイオンタウンは、屋根付き通路でつながっている。
イオンタウンは細長い建物で、マックスバリュ南東北運営のザ・ビッグと専門店が入る。青森のイオンタウン弘前樋の口みたいな雰囲気。別棟でホーマックも。
ホームから。すぐ外がイオンタウン
本塩釜駅アクアゲート口
上の写真、右の壁に青い表示があった。東日本大震災の津波でそこまで浸水したという(地面より若干低い場所)。
塩竈市の資料によれば、本塩釜駅の両側とも「半壊エリア(床上浸水程度)」で200戸以上が全壊または大規模半壊していた。花時計やポストも新しくはなさそうだし、信号機は電球式がまだ使われていた。建物も震災以前らしきものが多く見受けられたけれど、それなりの被害を受けていた場所だった。海水による浸水だけに、苦労された人たちも多いのだろう。
この雨では、鹽竈神社はまたの機会にする踏ん切りがついた。あとは秋田を目指す。
仙石線で松島方面へ向かって、仙石東北ラインに乗り換えて東北本線へ出ようかと思ったけれど、接続が良くない。仙石線で仙台へ戻って、東北本線に乗り直すのも、時間的には同じ。
手っ取り早いのは、本塩釜駅から東北本線・塩釜駅へ行って乗車すること。
時間によってはコミュニティバスもあるが、よく分からない。
仙石線で1駅戻った西塩釜駅から歩くのが近い(900メートル弱)ようだが、上り電車もタイミングは良くない。
そこで、雨の中、本塩釜駅から歩くことに。
線路沿い山側を西塩釜駅付近まで戻り、先で右折すれば、塩釜駅に突き当たる。1.7キロほど。
地図を見ると、線路沿いから離れた道に入ればショートカットできそうに見えたので、細い道や塩竈市立病院前を通った。神社のある丘(修学旅行で鹽竈神社をカットした“口実”として先生が「階段があるだけ」とおっしゃったことからもうかがえる)の続きということか、けっこうアップダウンのある道で、近道効果はなかったかも。
まあ、なんとか、県道35号線に面した東北本線 塩釜駅到着。
塩釜駅
本塩釜に対して、周りに何にもない小さい駅を想像していたが、それほどでもなかった。いい勝負ってところかな。
数百メートルのところにヨークベニマル、斜め向かいに「ふれあいエスプ塩竈」という市の生涯学習施設兼「長井勝一漫画美術館(塩竈市出身で「ガロ」創刊者)」、郵便局もあって、途中下車したとしても時間はつぶせる。
駅自体も規模は本塩釜駅と同じくらいか。本塩釜駅にはなかったNEWDAYSあり。
上の写真でも分かるように、駅舎より建物1フロア分くらい高い位置にホームがある。
崖の上にホームがある形で、階段を上るわけだが、改札口と階段の間には微妙な空間があった。
改札を入った光景
突き当たりの階段まで、屋根付き通路があって、その両側にいろいろと。「塩釜駅OB会寄贈」の植木鉢(?)とか、お宮など。
上り電車が入線
ホームは1面2線。歩いてきた海のほうを見下ろせるが、海そのものは見えなそう。
ホームから海方向
十数分待ちで、小牛田行き普通電車に乗車。以前の通り、運良く719系電車。集団見合い配置の2人掛けシートは、たしかに前後は少々きゅうくつだけど、座り心地はいい。701系の(ボックスでなく)ロングシートと同じくらいの硬さ(柔らかさ)で、それの背もたれが高くなった感じで好き。
塩釜の次の松島駅までは、東北本線最長の駅間距離10.0キロだそうで、車窓に松島も見える(仙石東北ラインの分岐線もある)けれど、反対側に座ったのと雨で見られず。だけど、進行方向向きで横に窓がある普通列車の旅って、とてもいいものだと実感できた。
小牛田からは、701系を乗り継いで一ノ関、盛岡、さらに田沢湖線で大曲。大雨で遅れたものの秋田帰着。
という夏の東北小回りでした。今度こそ鹽竈神社参拝を!→翌年に念願を果たせた
旅行記は、別カテゴリーで食べ物の話題が続きます。
ここ「しおがま」は新旧漢字の使い方がいくつかあり、神社は「鹽竈神社」、自治体は「塩竈市」、JRの駅は「塩釜」が、それぞれ公式表記。
JRの駅は、東北本線に塩釜駅、仙石線に西塩釜駅、本塩釜駅、東塩釜駅と、4つの塩釜の駅がある。
JRだけで「浦和は7つの駅がある(byボキャブラ天国)」浦和にはかなわないけれど、かなり多い。
港や中心市街地、そして鹽竈神社に近いのは本塩釜駅だそうで、降りてみた次第。
※以下、雨が強くてあまり出歩かず、写真も撮影していません。
高架駅で海側と山側に出口があり、山側が神社に近い「神社参道口」。
本塩釜駅神社参道口
参道口から正面。正面に花時計。道路は左右方向
左前方が神社。駅の先で線路が海側に向かっているため、山側とはいえ参道口を出て右に行って線路をくぐれば、すぐに海。
今になって知ったのだけど、このすぐ右側に2007年までジャスコ塩釜店があったとのこと。店舗は線路の反対側に実質移転し、旧店舗跡は更地になっている。
ポストの上
マグロのオブジェ
港町でマグロというのは不思議じゃない。
モニュメントの台座正面に「塩竈市制50周年記念/塩釜郵便局'91.11」、右面に「塩釜郵便局まぐろモニュメント復活の会'92.2」と表示があった。郵便局は「塩釜」表記らしい。
1つのモニュメントで3か月ずれていて、名目が2つあるのは謎。
同じモニュメントが塩釜郵便局と塩竈市役所にもあるらしい。元は塩釜郵便局にあったものがなくなり、市制50周年を記念して復活させ、かつ駅と市役所にも追加で設置したということなんだろうか?【2018年9月28日追記】いただいたコメントによれば、設置後に盗まれて、その後再設置された経緯があったそうで、それを意味しているらしい。
線路反対側は2007年にできた新しい「アクアゲート口」。
ジャスコが移転した「イオンタウン塩釜」や「塩釜港旅客ターミナル・マリンゲート塩釜」がある。「“アクア”ゲート」という施設は存在しないようだ。
29年前の修学旅行の時は、ここで遊覧船を下船し、バスに乗りこんで(鹽竈神社をすっ飛ばされて)宮城を後にしたのでしょう。まったく記憶がないけれど。
駅からイオンタウンは、屋根付き通路でつながっている。
イオンタウンは細長い建物で、マックスバリュ南東北運営のザ・ビッグと専門店が入る。青森のイオンタウン弘前樋の口みたいな雰囲気。別棟でホーマックも。
ホームから。すぐ外がイオンタウン
本塩釜駅アクアゲート口
上の写真、右の壁に青い表示があった。東日本大震災の津波でそこまで浸水したという(地面より若干低い場所)。
塩竈市の資料によれば、本塩釜駅の両側とも「半壊エリア(床上浸水程度)」で200戸以上が全壊または大規模半壊していた。花時計やポストも新しくはなさそうだし、信号機は電球式がまだ使われていた。建物も震災以前らしきものが多く見受けられたけれど、それなりの被害を受けていた場所だった。海水による浸水だけに、苦労された人たちも多いのだろう。
この雨では、鹽竈神社はまたの機会にする踏ん切りがついた。あとは秋田を目指す。
仙石線で松島方面へ向かって、仙石東北ラインに乗り換えて東北本線へ出ようかと思ったけれど、接続が良くない。仙石線で仙台へ戻って、東北本線に乗り直すのも、時間的には同じ。
手っ取り早いのは、本塩釜駅から東北本線・塩釜駅へ行って乗車すること。
時間によってはコミュニティバスもあるが、よく分からない。
仙石線で1駅戻った西塩釜駅から歩くのが近い(900メートル弱)ようだが、上り電車もタイミングは良くない。
そこで、雨の中、本塩釜駅から歩くことに。
線路沿い山側を西塩釜駅付近まで戻り、先で右折すれば、塩釜駅に突き当たる。1.7キロほど。
地図を見ると、線路沿いから離れた道に入ればショートカットできそうに見えたので、細い道や塩竈市立病院前を通った。神社のある丘(修学旅行で鹽竈神社をカットした“口実”として先生が「階段があるだけ」とおっしゃったことからもうかがえる)の続きということか、けっこうアップダウンのある道で、近道効果はなかったかも。
まあ、なんとか、県道35号線に面した東北本線 塩釜駅到着。
塩釜駅
本塩釜に対して、周りに何にもない小さい駅を想像していたが、それほどでもなかった。いい勝負ってところかな。
数百メートルのところにヨークベニマル、斜め向かいに「ふれあいエスプ塩竈」という市の生涯学習施設兼「長井勝一漫画美術館(塩竈市出身で「ガロ」創刊者)」、郵便局もあって、途中下車したとしても時間はつぶせる。
駅自体も規模は本塩釜駅と同じくらいか。本塩釜駅にはなかったNEWDAYSあり。
上の写真でも分かるように、駅舎より建物1フロア分くらい高い位置にホームがある。
崖の上にホームがある形で、階段を上るわけだが、改札口と階段の間には微妙な空間があった。
改札を入った光景
突き当たりの階段まで、屋根付き通路があって、その両側にいろいろと。「塩釜駅OB会寄贈」の植木鉢(?)とか、お宮など。
上り電車が入線
ホームは1面2線。歩いてきた海のほうを見下ろせるが、海そのものは見えなそう。
ホームから海方向
十数分待ちで、小牛田行き普通電車に乗車。以前の通り、運良く719系電車。集団見合い配置の2人掛けシートは、たしかに前後は少々きゅうくつだけど、座り心地はいい。701系の(ボックスでなく)ロングシートと同じくらいの硬さ(柔らかさ)で、それの背もたれが高くなった感じで好き。
塩釜の次の松島駅までは、東北本線最長の駅間距離10.0キロだそうで、車窓に松島も見える(仙石東北ラインの分岐線もある)けれど、反対側に座ったのと雨で見られず。だけど、進行方向向きで横に窓がある普通列車の旅って、とてもいいものだと実感できた。
小牛田からは、701系を乗り継いで一ノ関、盛岡、さらに田沢湖線で大曲。大雨で遅れたものの秋田帰着。
という夏の東北小回りでした。今度こそ鹽竈神社参拝を!→翌年に念願を果たせた
旅行記は、別カテゴリーで食べ物の話題が続きます。
日付からすれば、設置→盗難→復活が3か月で終わったのはスピーディーではあります。
行けそうでなかなか行けないのが残念です。
たしかにマグロが錆びていますね。
程度の差はあれ、着実に復旧・復興している一方、よその人には被災したことが忘れられてしまってもいるのでしょう。
復興のJR東日本、仙台支社の本気度と被害のすさまじさが見て取れて何とも言えない気分になりました。
此処は東北に住む人間なら一度はみるべきだと思いました。
本塩釜のマグロのオブジェは赤錆が出ていますが多分震災の際に海水を被ったのでしょうね。