広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘前公園2017.9

2017-10-03 20:18:58 | 津軽のいろいろ
ちょっと時が経ったけれど、9月上旬、青春18きっぷで弘前へ行った。
その時の弘前公園の弘前城の石垣工事について。天守を移動させて、その下の石垣を解体して組み直すもので、今年正月にはすべての石垣にナンバリングされており、春から解体作業が始まっているとのこと。
「石垣修理に伴う石垣の解体をしています」
現場の工事予定表によれば、この時は「掘削・石垣撤去・調査・運搬」の作業。他の建設工事同様、日曜だけがお休み。
天守があった当時の撮影スポット・下乗橋から
足場が組まれ、クレーン車や重機も入って、石垣の上のほうが崩されていた。

外側(三の丸【8日訂正】二の丸)から下乗橋に向かって右側には、
堀の上にせり出した見学用デッキ
下乗橋以外からは、桜の枝にさえぎられて工事現場があまり見えないから、これはおもしろい。もちろん入場無料(有料区域外)。
【8日追記】これまでに、お堀対岸の本丸側の天守の移動を見るためのデッキ、お堀を埋め立てた後を開放した「内濠ウォーク」が行われているが、それらとは別物で視点も違う。
下乗橋側からの一方通行

目の前で石垣工事中。右奥に移動した天守
ただ、あまりPRされていないせいか、気づかないのか、興味がないのか、ほとんどの観光客は素通りしてしまっていた。もったいない。
左を向けば下乗橋

石垣をまさに撤去している部分
石垣の下って、さらに同じような石があるのかなと漠然と思っていたけれど、どうも細かい石が詰まっているようだ。その石まで撤去して、斜面の地肌が出るまで作業しているということなんだろうか。
抜かりはないのだろうけど、これを石の1つ1つまで元通りに戻すというのだから、信じられない。

石垣工事についてはここまで。その他、弘前公園内いろいろ。
上の、下乗橋の撮影スポットで撮影するのに、若干待たされた。
花見シーズンならば、代わる代わる譲り合って記念撮影する人たちがいるものだけど、今回は、1つのグループがずっと突っ立っていた。写真を撮るでもない。
桜の枝が張り出しており、工事現場を眺められる箇所は、橋の上でも「点」に近い限られた部分だけ。そこに長時間“居座って”、何してるの?

見ると、ガイドが1名付いて、他の人は小さいゴーグルのようなものを装着し、動画やバーチャルリアリティー(VR)を見ているようだ。
調べると、「スマートグラスガイドツアー」なるものらしい。多言語に対応し、1回70分1000円、弘前市の外郭団体「一般財団法人弘前市みどりの協会」がやっているようだ。
下乗橋の上ではガイドが「3分(だったか5分)間の映像です」と言っていて、実際そのくらい滞在していた。見ている人たちは楽しそうだったけれど、傍(はた)から見ていると、なんだかな…と思わざるを得なかった。

VRは、何らかの制約や事情があって、弘前に来られない人に弘前公園を体感してもらうには、有意義だろう。
また、弘前を訪れた人に、春の桜の時期はこうですよ、天守が本来の位置あったらこうですよと、実感してもらうのも楽しいかもしれない。
だけど、他の観光客を押しのけて(待たせて)、少ない絶好の場所を独占してまで、やることだろうか。橋のたもとの人が少ない辺りでタブレットの画面でも見せれば済む話ではないでしょうか。あと、視聴中は立ち止まるのが原則のようだが、それでも、足を踏み外したり、他の観光客とぶつかったりしてトラブルになる恐れもないだろうか。
それでもどうしてもやるのなら、ガイドが「VR体験中・ご協力をお願いします」といったプラカードを持つとかしたほうがいいと思う(弘前市へ提案済み)。


2011年末の雪で倒れた「二の丸大枝垂れ」。全盛期には及ばないが、着実に茂っている。
左が大枝垂れ
その右に、新しい枝垂れ桜が植えられたようだ。
※大枝垂れの続きは2020年1月


場所変わって、二の丸と三の丸の間「杉の大橋」付近の三の丸側だったか。
ソメイヨシノのけっこう太い幹が切られていた

サルノコシカケ系のキノコがびっしり
カワラタケとか?


本丸から岩木山を眺める時、崖下にあるのが蓮池。そのほとりへ。
対岸上が本丸
水面を覆い尽くすほどびっしりとハスの葉が茂っていた。花はほぼ終わっていたが、盛りは見事だったことだろう。秋田市の千秋公園・大手門の堀にも負けないかもしれない。

※石垣工事の続きは、2018年6月のこの記事後半。

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