2021年10月1日の秋田市内の秋田中央交通路線バスのダイヤ改正(ざっとまとめた記事)の続き。
その前に、直接関係ないが、(中央交通がバス停を貸すなど協力していると思われる)秋北バスの大館~秋田の高速バス。6月に、平日のみ2往復で運行が始まったばかりだったが、10月から1往復に減便された。
「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要の減少により」としているが、運行開始時点と感染状況は大して変わっておらず、単純に利用が少ないことが理由ではないだろうか。
大館発10時の2本目と秋田発12時台の1本目が減便されたので、朝の大館発と夕方の秋田発が残る。大館基準で運行しているから、秋田での待機時間が長くなってしまう。まさか片道回送ではないだろうし。
【12月7日追記】秋北バスホームページに12月6日付で「高速バス「大館・秋田線」の廃止について」が掲載。
2021年12月15日の運行をもって、大館~秋田線が廃止されることになった。「新型コロナウイルスの影響が続く中、運行を継続することがかなわず大変心苦しい限りでございます」としている。ちょうど6か月間の短命に終わる。
本題。
昨年の改正では、全バス停に横長の紙をテープで貼って「改正がある旨」は、いちおう伝わるようになっていた。
今回は、バス停には掲示されなかったと思う(法令的には許されるのだろうか?)。そのためか、ダイヤ改正を知らない人も、いなくはなかったようだ。軽微・小規模とは言い難いダイヤ改正だったのだから、少なくとも日常的にバスを利用する人には、必ず伝わるようにしてもらいたい。
まず、秋田駅東西発着の本数を、改正前後で比較。
※改正前は2020年10月改正ダイヤなので「2020年」、今改正後を「2021年」とします。
※独自の計数のため、実際の本数と一致しないと思います。
【2024年10月6日訂正・以下の本数は、平日と土日の間で10本程度取り違えて数えていたようなので、取り消します。2019年から2024年の変遷をまとめた記事をアップしたので、(おそらく)正当な(数に近いであろう)本数はその記事でご覧ください。】
平日 2020年 1119本 2021年 1013本 減便106本・ 9.5%
土日 2020年 726本 2021年 600本 減便126本・17.4%
平日でさえ、秋田駅に出入りするバスは1日1000本(字面としては多くも感じるけど)となってしまった。
前回の通り、減便数は路線・方面によってバラツキが大きい。今回は新国道経由と新屋・割山方面が集中的に減らされたと感じた。減便数を簡単に方面別に分析。
平日 106本のうち、新国道13本(12.3%)、新屋・割山32本(30.2%)、その他61本。
土日 126本のうち、新国道24本(19.0%)、新屋・割山34本(27.0%)、その他68本。
減便のうち4割が、この2方面だった。
1本道の新国道経由と違い、実際には3路線の合計である新屋・割山をまとめて集計してしまったのは乱暴ではあるが、土日とも30本・3割も減らされる。
なお、改正後の運行本数は、
平日 新国道98本、新屋・割山143本
土日 新国道53本、新屋・割山 92本
新国道経由はものすごく本数が多いイメージがあったが、新屋3路線の合計のほうが1.5~2倍多い。平日でも新国道経由は100本を切った。
八橋大畑の新国道経由上り、大町四丁目の新屋線と割山線の下りの時刻表で新旧比較。
前回の通り、新屋線の土日祝では、改正前は大町経由が毎時1本はあった。今回の減便により、卸町経由がある時間は大町経由が運行されなくなって(=大町か卸町かどちらかが毎時1本の体制)、大町経由が2時間空く所が生じた。前回気付かないでしまったが、これにより、大町経由で毎時1本あった大森山動物園(大森山公園)まで行く便も抜ける時間が生じ、上下とも9本→5本に削減されたことになった。【5日補足・大森山行きは平日のほうが多いことになった。】
最後に、前回も触れた通り、今改正で、仁別線のうち仁別リゾート公園まで入らず、下の「中島橋」止まりの系統(下り)がなくなった。上りの中島橋始発は存続。
昔は冬限定であったそうだがいったんなくなって、2019年の改正で夕方に復活していた。
中央交通で系統番号表示が始まったのが2011年秋(ちょうど10年か)。
その後に新設された系統では、きちんと付番されるものもある一方、既存系統と同じ番号にしてごまかしてしまうことがある。以前の茨島牛島環状線の三皇神社前始発の601系統のように。
秋田駅西口~中島橋の便は351系統。(臨海営業所までは行かない)駅発着で、4つ先のクアドーム・ザ・ブーンまで行く系統と同じ番号。一方、ザブーンのさらに先、森林学習館前まで行くのには353という別番号が付与されている。それに例えば、隣どうしの県立プール行きと県立スケート場行きだって、別系統にされている。
中央交通の系統番号は、経路が同じであっても、起点か終点のどちらかが異なるだけで違う系統番号になるルールのはずなのだから、中島橋発着が351なのは逸脱している。特に下り中島橋行きでは、ザ・ブーンまで行くと思って乗ってしまう人が、いないとは言い切れないのに。
「351 秋田温泉 仁別・中島橋」
駅時点での側面表示
土曜日の中島橋行きには、駅から10人程度は乗車していた。ほとんどが秋田温泉線と重複する区間で降りてしまうはずだから、秋田温泉線で代替可能だろうけど。
ちなみに同時刻発の神田・旭野団地線は5人ほど。泉外旭川駅もでき、次はこちらが…と思わずにはいられなかった。
【翌2022年10月の改正で、中島橋止まりが復活。最終のザ・ブーン行きを短縮するもので、系統番号は相変わらず同じ。】
その前に、直接関係ないが、(中央交通がバス停を貸すなど協力していると思われる)秋北バスの大館~秋田の高速バス。6月に、平日のみ2往復で運行が始まったばかりだったが、10月から1往復に減便された。
「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要の減少により」としているが、運行開始時点と感染状況は大して変わっておらず、単純に利用が少ないことが理由ではないだろうか。
大館発10時の2本目と秋田発12時台の1本目が減便されたので、朝の大館発と夕方の秋田発が残る。大館基準で運行しているから、秋田での待機時間が長くなってしまう。まさか片道回送ではないだろうし。
【12月7日追記】秋北バスホームページに12月6日付で「高速バス「大館・秋田線」の廃止について」が掲載。
2021年12月15日の運行をもって、大館~秋田線が廃止されることになった。「新型コロナウイルスの影響が続く中、運行を継続することがかなわず大変心苦しい限りでございます」としている。ちょうど6か月間の短命に終わる。
本題。
昨年の改正では、全バス停に横長の紙をテープで貼って「改正がある旨」は、いちおう伝わるようになっていた。
今回は、バス停には掲示されなかったと思う(法令的には許されるのだろうか?)。そのためか、ダイヤ改正を知らない人も、いなくはなかったようだ。軽微・小規模とは言い難いダイヤ改正だったのだから、少なくとも日常的にバスを利用する人には、必ず伝わるようにしてもらいたい。
まず、秋田駅東西発着の本数を、改正前後で比較。
※改正前は2020年10月改正ダイヤなので「2020年」、今改正後を「2021年」とします。
※独自の計数のため、実際の本数と一致しないと思います。
【2024年10月6日訂正・以下の本数は、平日と土日の間で10本程度取り違えて数えていたようなので、取り消します。2019年から2024年の変遷をまとめた記事をアップしたので、(おそらく)正当な(数に近いであろう)本数はその記事でご覧ください。】
土日 2020年 726本 2021年 600本 減便126本・17.4%
平日でさえ、秋田駅に出入りするバスは1日1000本(字面としては多くも感じるけど)となってしまった。
前回の通り、減便数は路線・方面によってバラツキが大きい。今回は新国道経由と新屋・割山方面が集中的に減らされたと感じた。減便数を簡単に方面別に分析。
平日 106本のうち、新国道13本(12.3%)、新屋・割山32本(30.2%)、その他61本。
土日 126本のうち、新国道24本(19.0%)、新屋・割山34本(27.0%)、その他68本。
減便のうち4割が、この2方面だった。
1本道の新国道経由と違い、実際には3路線の合計である新屋・割山をまとめて集計してしまったのは乱暴ではあるが、土日とも30本・3割も減らされる。
なお、改正後の運行本数は、
平日 新国道98本、新屋・割山143本
土日 新国道53本、新屋・割山 92本
新国道経由はものすごく本数が多いイメージがあったが、新屋3路線の合計のほうが1.5~2倍多い。平日でも新国道経由は100本を切った。
八橋大畑の新国道経由上り、大町四丁目の新屋線と割山線の下りの時刻表で新旧比較。
前回の通り、新屋線の土日祝では、改正前は大町経由が毎時1本はあった。今回の減便により、卸町経由がある時間は大町経由が運行されなくなって(=大町か卸町かどちらかが毎時1本の体制)、大町経由が2時間空く所が生じた。前回気付かないでしまったが、これにより、大町経由で毎時1本あった大森山動物園(大森山公園)まで行く便も抜ける時間が生じ、上下とも9本→5本に削減されたことになった。【5日補足・大森山行きは平日のほうが多いことになった。】
最後に、前回も触れた通り、今改正で、仁別線のうち仁別リゾート公園まで入らず、下の「中島橋」止まりの系統(下り)がなくなった。上りの中島橋始発は存続。
昔は冬限定であったそうだがいったんなくなって、2019年の改正で夕方に復活していた。
中央交通で系統番号表示が始まったのが2011年秋(ちょうど10年か)。
その後に新設された系統では、きちんと付番されるものもある一方、既存系統と同じ番号にしてごまかしてしまうことがある。以前の茨島牛島環状線の三皇神社前始発の601系統のように。
秋田駅西口~中島橋の便は351系統。(臨海営業所までは行かない)駅発着で、4つ先のクアドーム・ザ・ブーンまで行く系統と同じ番号。一方、ザブーンのさらに先、森林学習館前まで行くのには353という別番号が付与されている。それに例えば、隣どうしの県立プール行きと県立スケート場行きだって、別系統にされている。
中央交通の系統番号は、経路が同じであっても、起点か終点のどちらかが異なるだけで違う系統番号になるルールのはずなのだから、中島橋発着が351なのは逸脱している。特に下り中島橋行きでは、ザ・ブーンまで行くと思って乗ってしまう人が、いないとは言い切れないのに。
「351 秋田温泉 仁別・中島橋」
駅時点での側面表示
土曜日の中島橋行きには、駅から10人程度は乗車していた。ほとんどが秋田温泉線と重複する区間で降りてしまうはずだから、秋田温泉線で代替可能だろうけど。
ちなみに同時刻発の神田・旭野団地線は5人ほど。泉外旭川駅もでき、次はこちらが…と思わずにはいられなかった。
【翌2022年10月の改正で、中島橋止まりが復活。最終のザ・ブーン行きを短縮するもので、系統番号は相変わらず同じ。】
系統番号は相変わらずザ・ブーン行きと同じ351のようで…
【秋田駅西口発】
平日・・17:05
土日祝・・16:15
※終点中島橋。
これにより、仁別のクアドーム・ザ・ブーンまで行くバスダイヤは、毎日最終便を除く全タイプだけになりました。
コロナが落ち着いても、公共交通機関は以前のように戻れるのか心配なところもありますが、がんばってもらいたいし、我々も利用してもり立てて行きたいものですね。
今後、コロナも終息しgo toなども再開されたら、きっと秋田にも沢山の人々が来ると思われるので、交通機関がまた盛り上がる事を願いますね。
最も地元民に一番利用して欲しいですがね(笑)