2023年3月のJR東日本パス旅行記。長野市の善光寺の裏から西側まで歩いた続き。※あまり写真を撮らなかったので、詳しくはストリートビューなどご参照ください。
善光寺のすぐ横(南西)は、参拝客・観光客を相手にしたような店はほとんどなく、住民向けの個人商店がちらほらある程度。狭い道路に建物が並ぶ、古くからの住宅街といった感じ(1912年の地形図では、一帯は総描建物として記されている)。コンビニやスーパーなどあっても良さそうだけど多くない。
南へ進むと、東西方向の広い道路・国道406号に出る。さらに西へ。「西長野」と呼ばれるエリアになるようだ。国道沿いの北側一帯が、信州大学のキャンパス。
信州大学は、キャンパスが分散する“タコ足大学”として有名。本部は松本市で、その他県内3か所にキャンパスがある。長野市にはうち2つ、工学部と教育学部が別々の場所にある。西長野は教育学部の「長野 (教育) キャンパス」。元は長野県庁があった場所で、後に尋常師範学校ができて、その流れで。なお、長野 (工学) キャンパスは、長野駅の反対側にある。教育学部附属学校もまた別の場所で、しかも長野と松本両方にある。
国道より敷地内のほうがやや高くなっていて、よく見えないが、キャンパスは広くはない。善光寺の敷地のほうが広い。学部1つだけだと、こんなものか。アパートや飲食店など、学生街の雰囲気も薄く思われたが、行かなかったキャンパス裏(北)側はまた違うかもしれない。
前回の最後の地点(善光寺の塀の南西角)からだと、南へ400メートル、西へ400メートル進むと、南に伸びる広い道路・長野県道399号線との丁字路交差点「信大教育学部前」。
左右が国道406号、右が善光寺方向
学部正門はこの右(東)にある。
突き当りの体育館のような建物に「信州大学教育学部」と書いてあるが、薄れている。現在の公式サイトのキャンパスマップでは、この建物がないことになっている。2022年度に、隣に新しい「第1体育館」が竣工しているので、解体待ちの旧体育館ということか。
そろそろ長野駅へ戻ることを考えて、県道に入って南へ。
突き当りが教育学部。右手前が長野市消防局中央消防署。その他は左右とも国関係の庁舎
街の雰囲気が一変して、官庁街に。
「県庁通り」で、南に進むと長野県庁がある。沿道には国の合同庁舎、裁判所、なんとか会館のような関連団体の建物が並ぶ。
信号待ちで引っかかった。交差点名は「議員会館前」。
長野県議員会館。門はレンガ造り
最近のテレビで見覚えのある名称と風景。テレビではもっと近くからの撮影だったが。
妻を殺害したとして、2022年11月に県議会議員が逮捕された。犯行時刻には議員会館にいたとのアリバイを主張したが、実際には脇道を通って、塩尻市まで往復して犯行に及んだという事件があった。
秋田市の山王大通りに相当する通りなわけだが、平日昼間の官庁街にしては、車も人も少なく感じた。善光寺で行事がある時などは、こちらが迂回路になるそうだが。
路線バスは、善光寺大門も通る循環バスぐるりん号は通るが、一般路線バスはほとんどない。長野駅から歩けなくはない距離であること、裏手(西側)がすぐ川で“街の端”のような立地であることが原因かもしれない。
信州大学教育学部前交差点~長野県庁は600メートル、長野駅~長野県庁は1キロ強。
ところで、県庁は長野駅の北西にあるが、長野市役所は駅の北東・長野大通り側にある。県庁とは同じ通りに面するものの1キロ離れている。地方都市において、県庁と市役所が、これほど離れて立地するのは珍しいかも。
※山形、茨城・水戸、鹿児島はもっと遠いが、それらはわりと最近、県庁が郊外へ移転したことによるもの。長野は、1965年に市役所が移転したことがきっかけのようだ。
秋田県庁が所在するのは秋田市山王地区で、市立山王中学校がある。
長野県庁のすぐ南側は、地名にはなっていないが「山王」と呼ばれる一帯で、市立山王小学校はじめ、山王を名乗る施設が散在。中学校はない。
長野市中心部の大通りは、おおむね直線の格子状。
その間を通る細い道は、大通りに対して斜めのものもあり、農村部に昔からあるような、緩いカーブを繰り返すものもある。長野駅へはそこを抜けたほうが近そうなので行ってみると、民家や駐車場の敷地も、通りに合わせて不整形。
裏道から再び大通りに出る。横断したいが、近くには信号機のない横断歩道。
原付バイクと続いて普通乗用車が来る。ゆっくり歩いて2台をやり過ごそうと思う間もなく、原付は当然のように停まってくれた。下手したら後続車が原付に追突しかねないが、乗用車も当然のように停まってくれた。
善光寺参道を横切る道の横断歩道でも、1台の乗用車が、参拝客の波が途切れるまで、当然のように停まっていた。渡らずに遠慮する観光客がいても、頑として動かずに渡らせていた。
さすが、横断歩道停車率全国1位の長野県(静岡県を中心とした過去の記事)。近年は、秋田県はじめ、全国の他県もいろいろやって停車率は上がっているけれど、まだまだまだまだ及ばない。
停まらないのが法律違反であり、全国どこでも停車率100%でないといけないのだけど。
駅が近くなり、飲み屋街っぽい道を抜ける。
このいすゞキュービックが、この後、前回記事冒頭の善光寺大門行きになる
沿道に行灯が立つのが観光地・門前町らしいが、その下に自転車が並び、ブックオフやマツキヨもあるのは、普通の暮らしが営まれる普通の街でもあることを示す。
写真左のSEIYUは、西友南石堂店。再開発で改築され、マンション1階に2021年6月オープン。長野駅からいちばん近いスーパーだと思う。
途中でバスに乗ろうかとも思ったが、結局駅まで歩いてしまった。
そして今回も、長野市を中途半端に見て終わってしまったが、いくらかは新たな一面を見られた。長野市は城下町でなく門前町だからか、よくある地方県庁所在地とは少し違う構造の街に感じた。
長野駅前の時計はリンゴのオブジェ付き
↑駅など公共施設の時計は、長野県の諏訪周辺では地元企業であるセイコー製ばかりだが、県内でもこちらにはその力が及ばないのか、シチズン製。
「主要地点」案内標識、いわゆる「交差点名」看板について続く。
善光寺のすぐ横(南西)は、参拝客・観光客を相手にしたような店はほとんどなく、住民向けの個人商店がちらほらある程度。狭い道路に建物が並ぶ、古くからの住宅街といった感じ(1912年の地形図では、一帯は総描建物として記されている)。コンビニやスーパーなどあっても良さそうだけど多くない。
南へ進むと、東西方向の広い道路・国道406号に出る。さらに西へ。「西長野」と呼ばれるエリアになるようだ。国道沿いの北側一帯が、信州大学のキャンパス。
信州大学は、キャンパスが分散する“タコ足大学”として有名。本部は松本市で、その他県内3か所にキャンパスがある。長野市にはうち2つ、工学部と教育学部が別々の場所にある。西長野は教育学部の「長野 (教育) キャンパス」。元は長野県庁があった場所で、後に尋常師範学校ができて、その流れで。なお、長野 (工学) キャンパスは、長野駅の反対側にある。教育学部附属学校もまた別の場所で、しかも長野と松本両方にある。
国道より敷地内のほうがやや高くなっていて、よく見えないが、キャンパスは広くはない。善光寺の敷地のほうが広い。学部1つだけだと、こんなものか。アパートや飲食店など、学生街の雰囲気も薄く思われたが、行かなかったキャンパス裏(北)側はまた違うかもしれない。
前回の最後の地点(善光寺の塀の南西角)からだと、南へ400メートル、西へ400メートル進むと、南に伸びる広い道路・長野県道399号線との丁字路交差点「信大教育学部前」。
左右が国道406号、右が善光寺方向
学部正門はこの右(東)にある。
突き当りの体育館のような建物に「信州大学教育学部」と書いてあるが、薄れている。現在の公式サイトのキャンパスマップでは、この建物がないことになっている。2022年度に、隣に新しい「第1体育館」が竣工しているので、解体待ちの旧体育館ということか。
そろそろ長野駅へ戻ることを考えて、県道に入って南へ。
突き当りが教育学部。右手前が長野市消防局中央消防署。その他は左右とも国関係の庁舎
街の雰囲気が一変して、官庁街に。
「県庁通り」で、南に進むと長野県庁がある。沿道には国の合同庁舎、裁判所、なんとか会館のような関連団体の建物が並ぶ。
信号待ちで引っかかった。交差点名は「議員会館前」。
長野県議員会館。門はレンガ造り
最近のテレビで見覚えのある名称と風景。テレビではもっと近くからの撮影だったが。
妻を殺害したとして、2022年11月に県議会議員が逮捕された。犯行時刻には議員会館にいたとのアリバイを主張したが、実際には脇道を通って、塩尻市まで往復して犯行に及んだという事件があった。
秋田市の山王大通りに相当する通りなわけだが、平日昼間の官庁街にしては、車も人も少なく感じた。善光寺で行事がある時などは、こちらが迂回路になるそうだが。
路線バスは、善光寺大門も通る循環バスぐるりん号は通るが、一般路線バスはほとんどない。長野駅から歩けなくはない距離であること、裏手(西側)がすぐ川で“街の端”のような立地であることが原因かもしれない。
信州大学教育学部前交差点~長野県庁は600メートル、長野駅~長野県庁は1キロ強。
ところで、県庁は長野駅の北西にあるが、長野市役所は駅の北東・長野大通り側にある。県庁とは同じ通りに面するものの1キロ離れている。地方都市において、県庁と市役所が、これほど離れて立地するのは珍しいかも。
※山形、茨城・水戸、鹿児島はもっと遠いが、それらはわりと最近、県庁が郊外へ移転したことによるもの。長野は、1965年に市役所が移転したことがきっかけのようだ。
秋田県庁が所在するのは秋田市山王地区で、市立山王中学校がある。
長野県庁のすぐ南側は、地名にはなっていないが「山王」と呼ばれる一帯で、市立山王小学校はじめ、山王を名乗る施設が散在。中学校はない。
長野市中心部の大通りは、おおむね直線の格子状。
その間を通る細い道は、大通りに対して斜めのものもあり、農村部に昔からあるような、緩いカーブを繰り返すものもある。長野駅へはそこを抜けたほうが近そうなので行ってみると、民家や駐車場の敷地も、通りに合わせて不整形。
裏道から再び大通りに出る。横断したいが、近くには信号機のない横断歩道。
原付バイクと続いて普通乗用車が来る。ゆっくり歩いて2台をやり過ごそうと思う間もなく、原付は当然のように停まってくれた。下手したら後続車が原付に追突しかねないが、乗用車も当然のように停まってくれた。
善光寺参道を横切る道の横断歩道でも、1台の乗用車が、参拝客の波が途切れるまで、当然のように停まっていた。渡らずに遠慮する観光客がいても、頑として動かずに渡らせていた。
さすが、横断歩道停車率全国1位の長野県(静岡県を中心とした過去の記事)。近年は、秋田県はじめ、全国の他県もいろいろやって停車率は上がっているけれど、まだまだまだまだ及ばない。
停まらないのが法律違反であり、全国どこでも停車率100%でないといけないのだけど。
駅が近くなり、飲み屋街っぽい道を抜ける。
このいすゞキュービックが、この後、前回記事冒頭の善光寺大門行きになる
沿道に行灯が立つのが観光地・門前町らしいが、その下に自転車が並び、ブックオフやマツキヨもあるのは、普通の暮らしが営まれる普通の街でもあることを示す。
写真左のSEIYUは、西友南石堂店。再開発で改築され、マンション1階に2021年6月オープン。長野駅からいちばん近いスーパーだと思う。
途中でバスに乗ろうかとも思ったが、結局駅まで歩いてしまった。
そして今回も、長野市を中途半端に見て終わってしまったが、いくらかは新たな一面を見られた。長野市は城下町でなく門前町だからか、よくある地方県庁所在地とは少し違う構造の街に感じた。
長野駅前の時計はリンゴのオブジェ付き
↑駅など公共施設の時計は、長野県の諏訪周辺では地元企業であるセイコー製ばかりだが、県内でもこちらにはその力が及ばないのか、シチズン製。
「主要地点」案内標識、いわゆる「交差点名」看板について続く。