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広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

さらに新道標

2014-10-01 23:49:24 | 秋田の季節・風景
街角の歩道上に立っている、歩行者向けの道案内のサイン。ここでは「道標(みちしるべ)」と呼びます。
今はスマホのナビゲーションがあるし、昔からの紙の地図とか地元の人に尋ねるとか、道案内の方法はいろいろあるけれど、それなりに人が訪れる場所であれば、道標は不可欠なものだと思う。

以前訪れた三重県津市では、これがまったくなくて(見つけられなくて?)閉口した。
弘前市由利本荘市、そして秋田市では設置されていて、それぞれ一定の役目は果たしているものの、それぞれ表示する施設の選択や設置位置などに、少々難がなくもないとも思われた。
※「こころ旅」でも、火野正平さんが南大通り・明田地下道西交差点から秋田南中を発見するのに役立った。

今回も、秋田市の道標について。
秋田市の公道でよく見かけるのが、
(再掲)この道標
信号機のボディや街灯の色に合わせて茶色または緑色で、道路管理者に関わらず、秋田市中央部の広範囲に設置されている。日本語と英語の表記。
1997~1999年にかけて、秋田市建設部道路建設課が設置したとのこと。

これに加えて、ちょうど1年前、秋田市内の街区公園などの道路沿いに、
(再掲)こんな道標が設置された
茶色で日本語だけの表示。
構造上の制約があって2方向に1つずつ、すなわち2つの目的地しか案内できない。それに背が低くて、公園内の茂みに隠れたりして分かりにくい。
しかも、表示されている施設は、マイナーというかマニアックというか、あまり行く人はいないのではないかとい思われるものが少なくなく(上の写真は別)、あまり意味がない表示だと思う。
公園に設置されているということで、秋田市建設部公園課の設置だろうか。


最近また、秋田市中心市街地に、新たな道標の役目を果たすものが設置された。
確認できたのは、広小路沿いの3か所。外堀の東西のポケットパークとエリアなかいちの与次郎の石像の横。【5日追記】さらに大町のねぶり流し館前にも設置されていた。【2015年1月1日追記】市立中央図書館明徳館前にも設置されていた。【2015年2月4日追記】秋田市観光案内所のブログによれば、以上5か所に設置されたとのこと。
【2015年10月12日】2015年度に追加設置されたようで、アトリオンの仲小路側、赤れんが郷土館裏の街区公園で確認。【2015年10月26日】秋田駅東口の駅舎とアルヴェの連絡通路下(駅舎から降りる階段の所)には、通路の柱に貼り付ける形で、同デザインのものが設置された。
東側のポケットパーク
秋田市章と「秋田市」とあるから秋田市役所が設置したのだろうが、担当部局は不明。
「秋田市まちあるきMAP」というタイトルで、下のほうに市街地の地図。地図上には、「おすすめのぶらりまちあるきコース」が記されている。
エリアなかいち前
地図の上部には、4か所の道標が表示されている。
道標は、日本語、英語、中国語簡体、繁体、ハングル、さらにアラビア語(?)【6日追記・タイ語だそうです】まであって、にぎやか。

下に地図があるし、4つしか表示できないので道標は補助的なものなのだろうけど、例えば、「民俗芸能伝承館」は東のポケットパークとなかいちの両方に表示されているのに、「赤れんが郷土館」は東のポケットパークだけなのはどんなもんだろうか。取捨選択に悩んだ結果なんだろうけど。
 表示内容
【2日追記】「エリアなかいち」だけ、中国語の表示がない。訳せなかったのか?「中一区域」とかじゃダメ…でしょうね? アラビア語の表示が妙に短いのも気になる。

さっきから出ている「民俗芸能伝承館」だけど、秋田市民でもピンと来ないかもしれないし、旅行ガイド類にもこうは表記されていないかもしれない。通称(愛称)「ねぶり流し館」のほうが分かりやすいし、浸透している。
そもそも従来の道標では、
「ねぶり流し館」と表記している
秋田市が設置した表示どうしで統一されていないし、正式名称とはいえ分かりにくい名称をどうしてわざわざ表示したのだろう。

英語表示も、従来の道標は「Neburi nagashi Kan(Kanto Festival Center)」で、「竿燈まつりの施設であること」が認識でき、外国の人にも分かりやすそう。
一方、まちあるきMAPは、「folklore ナントカカントカ」と、直訳。竿燈の施設であることは、日本語でも英語でも文字からは分からない。

ほかに、従来の道標は「川反通り」だった川反は、「川反飲食街」と直接的な表記。英語は「Kawabata Night life Area」。「夜の街」ということが分かりやすい。

「秋田市民市場」は、「Akita Citizen's Market」と従来の道標と同じ英語表記。ただし、市場側での正式英名は「Akita Citizen Market」と「's」は付かない。

赤れんが郷土館は、従来は「Akarenga-Kan Museum」だった。
まちあるきMAPでは「Akarenga (Red Brick) Folk Museum」と、ご丁寧に「赤れんが」の訳まで記載されている。
民俗芸能伝承館と統一感がないし、だったら「Area Nakaichi」だけのエリアなかいちも、訳がないとおかしいような気がしてしまう。

ネイティブの人がどう感じるかは知らないが、既存の道標と大きく異なる表示があるのは、問題かもしれない。従来の道標の表記が不適切で変更したのであれば、従来の表記も訂正するべきだろう。


今回設置された場所は、従来の道標が近くになく、あったほうがいい場所だったと思うので、設置した意味はある。無駄ではない。
既存道標とは別の「まちあるきMAP」という役目があるから、デザインが違うのかもしれないが、単なる道標として見る人だっているのだから、もう少し既存道標との整合性を考えてくれても良かったと思う。

これで、秋田市中央部の道路沿いには、秋田市が設置しただけでも3タイプの道標が混在していることになる。(ほかにもステンレスの地図メインの案内板などもある)
秋田市以外でも似たようなものだし、メーカー側で製造中止になったりしてやむなくデザインを変えたのかもしれないけれど、色などはもう少し意識して統一できなかっただろうか。

また、既存の道標では、部分的に破損しかけていたり、途中で道案内が途切れて迷子になってしまいそうな目的地があったりする。だいぶ前に秋田市へ伝えたのだが、今のところ修理や改善されていない。新しいものを設置するだけでなく、後々の管理もしっかりやってほしいものである。



さらにさらに、道路上ではないので道路と揃える必要はないと思うが、さらに別の秋田市が設置した道標も登場。
千秋公園二の丸広場
週末の段階でまだ養生されていたので、先週設置されたばかりかもしれない。二の丸で2か所設置されていたのを確認。本丸にはなさそうだった。
千秋公園内の各施設と秋田駅を示す道標。駅は英、中、韓、アラビア表示で、他は日英のみ。園内の地図(案内図)も表示されていて、分かりやすい。
ただし、ここでも、
既存の別デザインの道標がある(階段の上に新しい道標が設置されている)
木製の大きな道標が園内あちこちにある。これは英語と案内図とQRコードが表示されるが、目的地までの距離はない。
古いほうは木が風化して見づらくなっている感じもする。ゆくゆくは交換するのだろうか。


現在(9月25日~10月7日)、「大人の休日倶楽部パス」利用期間。秋田市街地を歩く年配の旅行客が目に付く。アフターDCや国文祭も始まる。秋田の街を分かりやすく歩いていただければ幸いです。

※秋田市の道標についての続き1本だけ新設既存表示の部分修正
コメント (6)
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