少女像

　芸術祭で隣国のモニュメント少女像が展示されて騒動が起きています。展覧会では、近年、国内の美術館やイベントで撤去や公開中止となった作品を集めた企画「表現の不自由展・その後」の一つとして出品された。実行委は少女像だけでなく、昭和天皇とみられる人物を扱った作品などを含め企画全体の中止を決めた。と報じていました。
　
　昔々の私の政治信条や刑罰のあり方の考えは、歳を重ねるに連れ変化しました。節操がないと言われればそうかも知れません。世の中の流れに流されたかも知れません。しかし私は物事の複雑さを知り、しがらみに巻かれ、本当の弱者や、狡猾な長い者を見分ける眼力が持てるようになったと思います。
　
　世の中の情報の発信にたずさわる多くの人達が、果たして己の信条で語っているかといえば、少しばかり違うように思えます。少なくともあの少女像からは芸術を感じられません。三島由紀夫の最後の言葉に文学を求めるのは酷でしょうか？。