田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

おせっかい

2017年11月10日 | 日記
 田舎産まれの私、子供の頃の遊びは、飼い犬、隣の家のネコ、放し飼いのニワトリなど。比較的裕福で、母が病気がちであったので、乳児の頃は私専用のヤギがいたそうだ。ヤギの乳を飲んで育ったと聞いた。ある年は、七面鳥が飼われていたとも聞いた。テレビで見た七面鳥の顔は恐ろしげで、とても攻撃的だった。
 
 もの心ついてから、小鳥の飼育が好きだった。特にスズメはよく懐き、飼いやすかった。育て方は、ヒナに毛が生えぬうちに、巣から盗むのである。巣の位置が低いと言え、軒下は子供には手が届かぬ。父や兄に頼むのだが「ヒナが少ないからダメ」「まだ赤子だ」と断られることが多かった。
 
 たまに巣から落ちるヒナもいたが、羽毛が生え揃ったヒナは、決して懐くことはなかった。落ちたヒナは、ネコや蛇から守ってやれば、親鳥が餌を運ぶ。手っ取り早く解決するには、鳥かごに入れて巣の近くに置いておけば親が育てた。
 
 昔、努めていた会社にサッカー部があった。試合が近づくと、昼休みに県庁のグランドで練習をした。ある日グランドの片隅にヒバリの巣があった。誰でもが近づける極めて不用心な場所に、よくも巣をかけたものだと感心した。一人がグランド管理事務所に「小鳥の巣があるからなんとかしてよ」とご注進した。いらぬおせっかいをしたものだ。
 
 翌日『雲雀の巣 注意!!』の立て看板がたった。ときおり小学生が覗き込んでいた。親鳥の警戒もむなしく巣は放棄されたのだった。

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