あこぎな「ンＴＴ」

　妻方の義兄さん、７０を超えています。話し好きで、少しばかり自慢したがる傾向があります。勤め人だった１０年ほど前、パソコンを使わざるをえなくなり、嫌々エクセルを使いました。エクセルはワープロ代わり、計算は電卓で数値入力でした。見た目はエクセル様式ですから誰も結果を疑いません。これって怖いです。巷には数多く出回っています。
　
　定年退職後、町内の仕事で再度パソコン、仕事の多くは名簿製作だからエクセルはもってこいです。格安中古ノートを手配してあげました。しょっちゅう「名簿が行方不明」「漢字がでてこない」「画面が動かない」「スイッチが切れない」などなどの質問がありました。おかげで私はパソコン相談員ができそうです。そして「このパソコンでインターネットはできるの？」でした。
　
　あれから四五年、ノートパソコンも壊れたように遅くなり、すっかりパソコンを使わなくなった義兄さま、世間が言うスマートフォンが欲しくなったみたいです。
　
　インターネットは電車の時刻と地図を見るだけと公言していたくらいですから「それだったらスマートフォンでできますよ」と教えました。義兄さん「ん？じゃぁインターネットはいらないの？」って。私は『スマートフォンを使ってインターネットしてるのですよ』わかったのか、義兄さんは「じゃ家のインターネットを解約する」って。
　
　あれから半年「○ララへ電話したら、解約はいつでもできるし、違約金は無いって言う。解約して良いの？」『義兄さん、光回線を解約するには「ンＴＴ」へ電話するのです。だって「ンＴＴ」へ使用料払っているでしょ。でもね、解約すると光電話が使えなくなるから、元のアナログ電話へ戻さなければなりませんよ。』（※）ここで素人が大嫌いな工事費が発生します。
　
　ちかごろ「ンＴＴ」は施設建物も無く、電話番号も記していません。目立つのは「ンＴＴdocomo」の窓口です。義兄さん、教えた番号にダイヤルするも、『ただいま混み合って・・・』に我慢ができませんでした。
　
　それから数日、義兄さんスマホ契約をしたそうです。義兄いわく『ンＴＴの若い兄ちゃんが、電話工事には工事費がかかるし、インタネットをいつでも始められるようにしておいたほうが良いって言うので、○ララだけを解約してもらった』ですって。
　
　「ンＴＴ」さん『ちょっとアコギじゃないですか。老人をたぶらかすのもいい加減にしておきな』と思うオイラです。使えないインターネット回線、かかってくるだけの光電話、電車の時刻と地図を見るだけのスマホを売りつけるっていかがなものでしょうか。わかりやすく解約の手引をまとめました。
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