続・蛙独言

ひとりごと

ハリーポッターのこと

2020-05-17 20:59:22 | ひとりごと

高校生の頃だから半世紀以上も前のことになるが、大学入試のため英語の力をつけようと思って、原書をよく読んでいた。と言っても内容をよく理解していた訳ではなくて、だいたい「あらすじ」がつかめたら十分という読み方だったから、辞書をひかずにだ。

シャーロックホームズとかフレデリックフォーサイスのを読んだ記憶があるが、本はどういうわけか見当たらない。

ハリーポッターを最初に手にしたのは1999年のことだったと思う。

本屋に平済みにされていたのを、少し立ち読みをしたのだが、これは凄く売れるだろうと直感した。

早速買ってきて一気に読んでしまった。

魅せられてしまった。

元町商店街の「丸善」(今はもうない)の3階で洋書をよく買っていたから、第2巻の訳が出る前に「・・and the Chamber of Secrets」を手に入れた。

今はコロナのせいで、ウチに閉じこもっているので、も一度、読んでみようと思って引っ張り出してきて、目の前にある。

日本の「本」は紙質がいいので、そんなことはないが、洋書のペーパーバックは20年経って紙が変色してしまっている。

洋書のペーパーバックで有名なのはペンギンブックスだろうが、これはBLOOMSBURY出版で、HARRY POTTERは、ここが版権を持っている。

このシリーズは本もDVDも全部持っている。

何故、第2巻なのかと言えば、ここには「hare lip」という言葉が出てきて、訳者はこれを「みつくち」と表記した。

「口蓋裂」という先天性の胎児性「障害」なのだが、たいへん稀なものでもあるし、今では出生するとすぐ「手術」をしてしまうので、見ることはない。

この訳語の差別性を認識していなかった訳者は、当事者団体から抗議されて、この「行」を削ってしまった。

蛙のは「2巻」の「初版本」だから、削られる前のものだ。

それは削ったらいいというものではなく、そんな差別があることを知らなかったこと、当事者・当事者団体に不愉快な想いをさせたことを誠実に反省をし、以降、人権問題に深く思いをいたすべきことが求められたのだと蛙は思う。