森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ユキグニカンアオイ(ウマノスズクサ科) 3

2007年05月21日 | 自然観察日記
 緑がかったこの写真のような個体が典型的なユキグニカンアオイです。ところが、植物図鑑では「ユキグニカンアオイ」という種で紹介されているものがほとんどないのです。
 もともとカンアオイの仲間はその分布にはアリが関係しているとか、1Km進むのに数万年くらいかかるのだという話を聞かされたことがあります。その真偽は定かでありませんが、分布域を広げる力はとても少ないことは確かなようです。つまり、閉鎖的な個体群が点在しているということになりますし、そこで生じた変異は広がらずごく狭い範囲で受け継がれてしまうことになります。
 カンアオイの仲間は地域の変異がとても多いので分類的にはなかなか問題が多いグループなのです。

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