hasyan の 旅の散歩道

元気な間に余暇を通じてドライブなどで得た、行き先々の身近な風景・
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三重塔がある長福寺 2016.09.02

2016年09月08日 07時10分55秒 | 神社・寺院


  所在地    長福寺     岡山県美作市真神414

 美作市真神の県道414を走っていると、長閑な田園風景の中、遠くから長福寺の三重塔の優美な姿が見えて来ます。車を止めて拝観です、寺は山裾にあり山門は一間一戸の鐘楼門で、門前には放生池があり、右側には弁天堂が浮かんでいます。

 山門を入ると正面には庫裏兼本堂。全盛期の鎌倉時代には60坊、江戸時代初期にも40坊を数えたという巨刹だったというから、現在の有り様はちょっと寂しいかぎりですね。

 境内には他に、宝蔵庫と、ちょっと判らないが堂は中に厨子が地蔵堂か観音堂といったような建造物なのかな~。

 寺院からすぐの場所に立派な三重塔があります。長福寺の見どころは、なんといっても重要文化財に指定されている三重塔でしょう。高さ約22m、1285年の寺院復興の際に建てられた建物で、岡山県内に現存する木造建造物として最も古いものになります。鎌倉時代のもので近世の塔には見られない優美な曲線です。

 少し上がったところの三重塔の裏には鎮守社があり、これは新しい建築のようですが、塔と一体になり山上から見下ろす景色はいいものです。

 明徳年間(1350年頃)に真言宗の寺院になった長福寺は奈良時代(757年)、唐の高僧鑑真和尚が開基したと伝えられ、当初は真木山(まきさん)の山頂にありました。しかし度重なる火災により、昭和3年に寺院が、昭和26年に三重塔が現在の場所に移りました。
 次回をお楽しみに では またね