たびびと

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苦しみの続く夜 ホンジュラスの風

2010年03月06日 | ホンジュラスの風
この入院生活で、何がつらかったのでしょうか。

そう。吐き気なのです。

入院した日の夜、吐き気が突如としてスタートします。
熱の症状のときは、このような吐き気はありませでした。

点滴、あるいは飲まされている薬の副作用が原因ではないかと推測されました。

最初は夕食の中身を吐き出します。
しかし、もともと高熱であまり食事をしていません。すぐに胃の中は空っぽです。
やがて胃液しか出てこなくなりました。

一晩中
「オエーッ」
とトイレで胃液を吐き出します。

吐き気は治まりません。

日中も吐き気はありますが、とにかく夜間に激しくなるのです。

1日、2日と入院生活が過ぎていきました。
あまり食欲はないのですが、少量を食べてもすぐに吐いてしまいます。
日ごとにやせていきます。力もなくなってきました。

「このままではいけない」
と思い、ある日、薬の副作用の吐き気のことを看護師さんに話しました。

すると、
「何でコールしなかったのよ。吐き気止めの注射をしてあげたのに」
と驚かれました。

吐き気止めの注射というのがあるらしいのです。
日本では聞いたことがありませんでした。

ちなみに、明らかに薬の服用からくる吐き気です。
これ以上新たな薬を投与され、また次なる副作用がおきるのがいやでした。

そして何より、注射というものが苦手だったので、吐き気は我慢することにしました。
忍耐です。

服用していた薬の種類の変更を頼めたはずです。
あるいは、熱の原因が解明されるまで、必要最低限の投薬にしてもらえるようにお願いすることもできたかと思います。

当時はまだ子どもでした。
医師の指示に素直に従っていました。

現代医療(西洋医学)の問題点に関する書籍をまだ読んでいなかったからです。
「西洋医学は素晴らしい。絶対なのだ」
と思い込んでいました。

この吐き気でのたうちまわっていた数日間。
吐き気は深夜まで続き、眠ることもままなりません。

これが人生で最も苦しい時間帯でした。

それまでの短い人生でもいろいろな苦労がありました。
しかし、この入院していたときの連日の吐き気に比べると、どれも子どもレベルの苦しみに思えます。

「神よ、一体僕はどんな悪いことをしたのですか」
「過去生でどんな罪を犯したのですか」

僕はキリスト教徒ではありません。特定の宗教に属しているわけではありません。
でも、苦しみの最中に、こんな言葉が脳裏をよぎります。

人生を振り返りながら、羽目を外した自分の生活を反省していました。


多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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