たびびと

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タイ人エリートの値引き方法 タイの風

2010年03月16日 | タイの風
すると、彼女はおもむろに店員さんに微笑みかけ、
「高い、高い」
言い始めました。
そして、手の平を下に動かす動作、つまり値を下げてほしいという動作も繰り返し始めます。

彼女は日本語を少し話せます
しかし、彼女は値引きの交渉をしませんでした。
いきなりジェスチャーなのです。

下はジャージ。上はトレーナー。ラフな格好です。
どうみてもタイのエリートには見えません。どちらかというと、少し怪しい外国人に見えます。

その若い店員は、
「いやー、これ以上の値引きはできないんですよ」
と、繰り返します。

しかし、彼女は微笑み続け、例の動きを繰り返します。
その表情に懇願や嫌味はありません。
最上の微笑み、そしてゆっくりと「高い、高い」の言葉を繰り返します。

日本、特に東京の電気店では、あまり値引き交渉をしないのが習慣です。既に底値が提示されているからです。でも、彼女はそんなことお構いなしです。

とうとう店員さんが根負けしました。
「いやー、わかりました。ちょっと待っていてください」
上司に更なる値引きができるかどうかを確認しに行きました。
そしてすぐに帰ってきました。

「これが限界です」
店員さんは電卓を彼女に見せました。わずかですが、値引きをしてくれたのです。

「どうもありがとう」
更なる笑顔と感謝の言葉で、レジに移動することになりました。

いやらしさがない、スマートな値引き方法でした。前回紹介したようなプロセスは必要ありません。外国語も必要ありません。
この手法を海外のおみやげ店で応用してみたらいかがでしょう。

この後、みんなで喫茶店に入ります。
彼女はデジカメと箱を細かくチェックしています。友人の条件を満たすものかを再確認しているようでした。
すると、彼女はカメラに「Made in China」と刻印されていることに気づきます。

「Made in Japanを友人から頼まれていたので、これでは駄目。交換に行かないと」
コーヒーをゆっくり飲む間もなく、大慌てですぐお店に戻ることになりました。

今度は条件どおり「Made in Japan」の書かれたデジカメを購入し、喜んで社宅に帰っていきました。


多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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