たびびと

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検査中止 ホンジュラスの風

2010年03月10日 | ホンジュラスの風
連日の吐き気で体はやつれていました。
体重も数キロ減少しています。
大きな声は出せません。

でも、発せられた言葉の奥には力がありました。

薬の服用で思考力も鈍っていました。
でも、論理的に話をしました。説得力があったと思います。

言葉というのは不思議です。
心から言いたいことがあると、文法、単語は不適切であっても、真意、気持ちは正確に伝わるのです。

「コミュニケーションにおける言葉の占める割合は7%」
というのが頷けました。
他の要素としては、表情、ジュスチャーなどがありますね。

僕は言葉を発しながら少し涙目になっています。

言った言葉を日本語で書きました。ずいぶんとていねいに言っているように感じられるかもしれません。
実際、スペイン語がどのようなニュアンスで伝わっていたのかはわかりません。

スペイン語にもていねいな表現方法というものがあります。それらは一切使用しませんでした。
日本人はスペイン語を母国語としません。とっさのとき、意識しながらていねい語を使うのは少々難しいのです。

唯一明白なことがあります。
それは、僕がご機嫌ななめということでした。

ドクターも看護婦もじっと黙って聞いていました。
何も反論されません。
言い訳もされません。

まじめな顔で、真摯に受け止められました。

結局、検査は中止となります。

看護師さんは、僕を病室まで運ぶと、静かに部屋から出て行きました。

「何でこんな目にあうのだ。このままでは病状が更に悪化して、いつまでたっても退院できない」
こう思うやいなや、すぐに事務所に電話をしました。

一連の経緯を事務所の担当職員に話します。
「すぐ退院させてください。このままだと命がもちません」
と訴えました。

「お願いだからもう数日だけ我慢して」
懇願と慰めの言葉を受け、後数日という条件つきで我慢することにしました。

事情はよく理解してもらえました。
しかし、熱の原因がわかっていなかったので、事務所は安易に退院を許可するわけにはいかなかったのです。


多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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