たびびと

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蓮の花 エジプトの風

2010年03月24日 | こころの旅
小学生のとき、ピラミッドに興味を持ちました。
世界の七不思議という本でピラミッドのことを知ったのです。
僕の目は、三角形の異様な建造物に釘付けになります。
誰が、何のために…。
「エジプトの王が奴隷に命じて建設された」
との説明が書いてありました。
子ども心に、何となく信じることができません。

名前は忘れましたが、東京のあるデパートで「黄金のファラオ展」が開かれていました。
僕が中学生2年生のときです。
友人を誘って展示を見に行きました。生まれて初めて自分から考古学展に行ったのです。
館内には黄金のツタンカーメンの像が横たわっていました。
過去の記憶が呼び覚まされるような不思議な感覚。
感激でした。

観光2日目、このときに見た黄金像が保管されているエジプト考古学博物館にいます。

博物館では、重要な展示物をエジプト人ガイドさんと一緒にまわっていきます。
今でも鮮明に記憶に残っているガイドさんの解説。それは、日本の天皇家の紋章がピラミッド内の装飾品に使われていたということです。

エジプト、そして日本。文化の起源は同じだったということでしょうか?

ガイドさん説明の後はたっぷりの自由時間です。
スペイン語、英語のガイドさん率いる多くのグループが博物館内を巡回しています。日本語をあまり理解できない妻は、その説明を時々聞いて
「なるほど」
とうなずいています。

博物館全体を一通り見学しました。まだ時間があります。
入り口で博物館のカレンダー、本などを見ます。それでも時間が余ります。
外に出ることにしました。
集合時間までまだ30分以上ありました。

博物館前の噴水、モニュメントを見ることにします。
噴水の前にさしかかると、何と蓮の花が咲いているのを発見します。
エジプトにも蓮があるのには感激でした。

東京の上野公園、神奈川の鶴岡八幡宮にも素敵な蓮がありました。
ベンチに座って、何も考えず蓮を眺めていると、とってもリラックスするのです。

蓮の花は不思議な花です。
泥水の汚れが濃いほど、大きい、美しい花を咲かせます。
真水だと、小さな花しか咲きません。
そして蓮の花には咲き損じがありません。花が咲くのは4日だけ。5日目には花が散ります。
また、蓮は花が咲くと同時に実がなっています。

お釈迦様が蓮の葉っぱの上に座っている絵をみたことがあります。
なぜお釈迦様は蓮を台座に選んだのでしょう。

お釈迦様は言います。
泥は煩悩、この世の苦悩、苦しみを象徴しています。
この世での苦労が大きい人ほど、人生最後に偉大な悟りを得ることができるのです。
そしてどんな人でも、どんな人生であっても、最後には涅槃に到達することできるのです。


多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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