Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

自分のために読む本と仕事のために読む本

2006-12-02 | Media
最近行動理念を変えた(←大げさ)。休める会議や委員会は極力休み、事務的な書類は極力締め切りを無視するか提出せず、「自分のことをやる」。それが「自分をまもる」最大にして最も有効な生き方である。ここでは。。。以下は自分のためにここ数ヶ月で読んだ本の覚え書き。自分のための覚え書きであって、推薦図書ではないので勘違いなきよう>>>学生諸君!

・富山太佳夫『笑う大英帝国-文化としてのユーモア』岩波新書,2006
・奥野信宏『公共の役割は何か』岩波書店,2006
・五十嵐太郎『美しい都市・醜い景観 現代景観論』中公新書ラクレ,2006
・富田均『東京坂道散歩』東京新聞出版局,2006
・松下邦夫『改訂新版 松戸の歴史案内』郷土史出版,1982
・NPO法人日本都市計画家協会編著『都市・農村の新しい土地利用戦略』学芸出版社,2006
・佐々木信夫『自治体をどう変えるか』ちくま新書,2006
・手嶋龍一・佐藤優『インテリジェンス 武器なき戦争』幻冬社新書,2006
・長谷部恭男・杉田敦『これが憲法だ!』朝日新書,2006
・寺西俊一監修・東アジア環境情報発伝所編『環境共同体としての日中韓』集英社新書,2006

Wk 48

2006-12-02 | Japan
月曜午前、「地域環境管理論」(6週目)。日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その2)。土地利用計画と決別する緑地計画、地方自治と分化に向かう緑地計画、グリーン化するアーバニズムについて解説。都市計画の用途地域図で都市公園は住宅地域に色塗りされており、したがって土地利用としてのカテゴリーを与えられていないこと。ドイツのランドシャフツ・プランは土地利用計画(Fプラン)に接続されていること。また、国土計画~広域圏計画の視点から「地方分権」を批判的に検証。ランドスケープは周回遅れのトップランナーか。午後、「環境デザイン実習I」の8週目。タカサキ講師が主担当する前半の課題「すべてのすわる」の発表・講評会。オブジェクト(椅子)のデザインからすわる空間、すわる環境のデザインへ。1年生諸君は環境デザインの第一歩を確実に踏み出してくれた。

火曜午前、研究生のミゾグイさんと研究打合せ。日本の学会賞受賞作品、作品選集掲載作品の紹介記事が、いずれも受賞者(設計者)自身によって書かれていることは大いに疑問である。受賞の理由、すなわち選考委員(会)による作品選定の理由が意外にも「どこにも」書かれていない。設計者本人による作品解説ももちろん重要だが、設計者自身は受賞の理由を客観的に記述することはできない。これは選考を行った選考委員(会)など、説明責任をもつ第三者によってレビューされるべきものである。午後、環境情報科学センターの第20回環境研究発表会のため市ヶ谷の日本大学会館へ。5題の研究発表の座長を務める。マルタ先生と久しぶりにお会いする。

水曜午前、大学院の授業「都市環共学特論2」の2週目。巣鴨地蔵通り商店街のまちづくりの経緯について復習。ランドスケープの視点から何が提案できるか。午後、「環境デザイン実習V」の7週目。今日からいよいよコンセプトメイキング。なかなかに面白い提案が出揃って今後の展開が楽しみ。先週までのリサーチに基づきつつも、それを軽々と超えていく跳躍感、自由な発想、これがスタジオの醍醐味だ。実習終了後、早めに子供たちを保育園に迎えに行き、母に託してから大学へとんぼ返り。留学生のD論予備審査会。今年、副査を担当することになった博士論文2本はいずれも英語論文・英語発表で審査するほうも神経を使う。

木曜日,造園学会の研究発表論文の修正に没頭する。夕方,講座の懇親会。金曜日,子供たちを保育所に送り届けてから,学会論文修正の続き。夕方,締め切り間際に渋谷公園通りの学会事務局に修正論文を届ける。リブロに寄って帰宅。土曜日,大学院の授業「都市環共学特論2」で巣鴨地蔵通りの現地見学。歴史的街並みを評価する視点や基準というのは時間軸でいえば、江戸~明治でほぼ止まっている。例えば伝建地区等、歴史的街並みと称される地区のほとんどは近世由来のものだ。しかし、昭和の街並みが歴史的存在となる時代はもうすぐそこまで来ている。では、昭和の街並みを特徴づける条件とはどのようなものか。巣鴨の街並みに見られる「猥雑性」をコード化することは可能か。。。塩大福と新書2冊を買って帰路につく。