Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

Back to Howard (Revised)

2005-08-13 | Japan
Wednesday, Aug.10, 2005
*流山市より、新川耕地自然活用型土地利用ゾーン具現化に向けた方策幹事会の委嘱願いを大学を通じていただいた。今期、研究室で独自に進めたゼミ活動と合わせて、いよいよ本格的にこのフィールドに取り組んでゆける機会をいただいて光栄に思っている。

*第7回日韓中国際ランドスケープシンポジウム(上海大会)発表用論文(第1稿)を投稿。タイトルは"Spatial Planning System of National Territory in Japan, China and Korea"。妻(韓国)を含む中国、日本の研究者による共同研究。東アジアの総合的な空間計画(Spatial Planning)の策定を視野に入れた制度研究の第一歩。

Thursday, Aug.11, 2005
*高校生2年生の「研究室探検」を受け入れる。

*ニュータウン再生計画(朝日新聞8.11朝刊)を読んで
国交省は新住法を改正して(来年)、ニュータウン内の宅地の利用規制を緩和する(福祉・医療、商業施設を認める)方針を固めたそうだ。「ニュータウンに住んで離れた場所にある勤め先に通うという生活様式の前提も見直す」という。「企業などのサテライトオフィスを地元に誘致」することも視野に入れている。ベッドタウンを脱却し、ニュータウンを職住近接型の本来の田園都市(Garden City)として再生しようというわけだ。ハワードの思想が1世紀の時を経て召還されたことになる。であればこそ注意すべきはニュータウンの再都市化だ。我々はほんとうに「郊外」に住みたかったのか、これから住みたいと思っているのか、そして「郊外」とはいかなるところか、について真剣に議論すべき時だと思う。

Friday, Aug.12, 2005
*博士課程学生と打合せ。都市計画学会主催の国際シンポジウム発表用の論文原稿(中国武漢市の公園緑地計画の変遷史)の修正案について。中国というのは近代都市計画理論の実験場(ラボラトリ)といってよい。理論は忠実に実体化される。

*環境情報科学センターの「環境研究発表会論文集委員会」に出席(@市ヶ谷)。人様の書いた論文の是非を評価するというのはあまり気乗りしない仕事である。とても勉強にはなるが。