小泉進次郎環境相は17日午前の記者会見で、東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水浄化後の処理水について日本維新の会の松沢成文参院議員が南鳥島(東京)周辺への海洋放出を提案したことについて「政府の方針は決定していない」としつつ、「松沢氏の提案の背景にある風評被害の払拭、影響を最小化にしなければいけないという思いは共有する」とも語った。
小泉氏は、原田義昭前環境相が退任直前に処理水の海洋放出に言及したことをめぐり福島県の漁業者に謝罪する一方で、処理水の処分に関する自身の考えは明らかにしていない。原発敷地内の処理水タンクは令和4年夏に満杯になる見通しだが、政府は処理水の処分方針を決めていない。
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福島原発の処理水タンクは2年後には満杯になります。
あと2年だからと悠長に構えておられません。
日々増え続けているのですから満杯になるまでにどうにかしないといけないのです。
直前に慌てても遅いです。
時間的余裕を持つのは言うまでもありません。
多くの国は処理水を自国沿岸に放出しています。
いちいち文句を言う韓国でさえ、日本とりも高濃度の処理水を垂れ流し続けています。
欧州の国々も放出しています。
しかし日本では処理水をどうするかはタブーになっていました。
触れなければいけないのに、マスコミから叩かれたくないから敢えて触れなかった、
そんな気もします。
そんな中、原田前環境大臣が退官直前に海洋放出を提案しました。
放出しても安全ですし、何と言っても海外では認められているのですから。
それでも周りの声を気にする小泉進次郎氏は、福島に出向いて謝罪をしました。
原田氏の発言は突然でしたから、その事については謝罪も必要だったでしょう。
海洋投棄の選択肢を薄々感じていた人もいたでしょうが、
それでも地元の人にとっては一番風評被害を恐れていたと思います。
小泉氏は国会議員です。
そして大臣でもあります。
謝罪だけなら野党だけで十分です。
直接の担当でなくても、間接的であり今までの地元との繋がりも有りで
無関係ではありません。
ですから謝罪の後に、地元の人たちを説得すべきでした。
説得とまでも行かなくても、十分な説明をすべきでした。
それを未だに、謝罪だけですから、大臣としての資質を疑ってしまいます。
何というか、自分が大事なんですよね。
自分への風当たりを気にして謝罪だけだったと思いますね。
今回も「思いは共有する」との感想は彼独特ですが、
上から目線というか、なんか共感できない言い方です。
長くなりましたが領土の沿岸からの投棄なら海外からも批判されません。
また地元の人達、特に漁家の人達に納得してもらう為には南鳥島沖への放出も一案でしょう。
説得して何とか、と思っていましたが、その手がありましたか。
ただ輸送手段が問題です。
そして輸送費も莫大な金額になりそうです。
一番は地元の方の説得、それでも納得してもらえなかったら
最後の選択として南鳥島沖への放出も考えておいてもよさそうです。
今は武漢ウイルス関連で大変な時です。
他の事は考えられません。
しかし時間は待ってくれません。
遅くとも今年中には処理水の処分をどうするか決めておくべきです。
参考:経産省のHPにはトリチウムについての世界地図があります。

https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/pdf/007_09_00.pdf