欧州ほぼ全域からの入国者、2週間待機を首相が表明
2020/03/18 19:44
安倍晋三首相は18日、首相官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、全世界を対象に感染症危険情報「レベル1」を出すと表明した。「国民の皆さまに地域を問わず、全ての海外への渡航の是非、延期の必要性について注意喚起する」と述べた。
感染症危険情報は4段階あり、レベル4は「退避勧告」で、レベル1は「十分注意してください」とされる。全世界をレベル1とするは初めて。
首相はまた、新型コロナウイルスの感染が広がる欧州のほぼ全域からの入国制限など、水際対策の強化策も発表した。入国制限を行うのは、セルビアなど東欧の5カ国を除く欧州全域とイラン、エジプトの計38カ国。これらの地域を21日午前0時以降に出発した入国者は、日本人を含め、滞在先のホテルや自宅など検疫所長の指定する場所で2週間待機し、公共交通機関を使用しないよう要請。いずれも4月末までの措置だが、期間は更新できる。20日までに発行されたビザの効力と、ビザの免除措置も停止する。
さらに出入国管理法に基づく入国拒否の対象に、スペインのマドリード州など4州、イタリア北部リグーリア州など4州、スイス南部ティチーノ州など、アイスランドを追加する。3月19日午前0時から当分の間、2週間以内にこれらの地域に滞在歴のある外国人は、特段の事情がない限り日本に入国できない。同日持ち回りで開いた国家安全保障会議(NSC)の緊急事態大臣会合で決定した。
(以下略)
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やっとです。
やっと、全世界への渡航をレベル1の「十分注意してください」としました。
多くの国が自国の武漢ウイルス感染者数が増えるに従い、危機感を持つようになり、
その結果、出入国の制限を付けています。
特に感染者数が多い国への渡航や入国を禁止しています。
イタリアが意外と中国との結びつきが強いからか、感染者数も恐ろしいほど増えています。
18日現在感染者は31506人、死亡者は2503人です。
下図はイタリアの危険情報ですが北部はレベル3の渡航中止勧告、
南部はレベル2の不要不急の渡航を止めてください、となっています。
これでもまだ緩いです。
それぞれ1段階上げるべきです。
ここ最近イタリアやフランスなど欧州からの帰国者に感染者が出ているので
この措置も当然と言えば当然です。
こう考えると、中国からの入国者制限をもっと早くからするべきでした。
1月末には中国の感染者は既に約1万人に到達していました。
人口から考えるとまだ少ないと思ったのかもしれませんが、
それでも春節の2月12日には感染者が44353人、翌13日には58761人と爆発的に増えています。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/
中国全土からの入国制限を決めた3月7日の感染者は8万人以上で、
この政府の判断は遅くに失したと言わざるを得ません。
今回の全世界を対象にレベル1の指定は理解できますし、
欧州を中心に入国制限をしたのは良かったと思います。
多くの国が鎖国状態となり、この未知のウイルスに最大限の警戒をしています。
こんな時こそ与野党の協力が必要です。
今までの様に、政権の足を引っ張る事を目的とした行動は厳に慎しんでもらいたいです。
自分たちの思い通りにならないからと審議拒否など以ての外です。
与野党が協力し、このウイルスに打ち勝つとの強い意志を国民に示し、
その上で国民には清潔を保つことの重要性を訴えてもらいたいです。