平塚にあるキリスト教会 平塚バプテスト教会 

神奈川県平塚市にあるプロテスタントのキリスト教会です。牧師によるキリスト教や湘南地域情報、世相のつれづれ日記です。

新約聖書ってナ~ニ?

2010-04-12 08:34:06 | 牧師室だより

牧師室だより 2010年4月11日 新約聖書ってナ~ニ?

 新約聖書は旧約聖書の続きだろうか。そうとも言えるが、契約の更新、約束の成就といったほうがよいだろう。両方とも救い主、キリストを指し示していることは共通だが、旧約は待望のかたちでキリストを証言し、新約は成就したキリストの出来事を想起して証言している。

 「新約」という言葉は旧約聖書のエレミヤ書31章31節「新しい契約を結ぶ日が来る」の「新しい契約」からきている。ここには、①救いの内面性、②個人性、③普遍性、そして④罪の解決ということが記されている。では「旧約」という言葉は新約聖書のどこから来ているのだろうか。それは第二コリント3章14節にある。「今日に至るまで、古い契約が読まれる際に」の「古い契約」がそれである。キリストによって旧約の意味が実現し成就することを告げる大切な箇所である。

 それでは新約聖書の内容はどのように区分されているだろうか。まず四福音書。イエス・キリストの生涯を記し、誕生から始まり、説教、奇跡、苦難と死、復活、昇天などの記録。

 次に歴史書として使徒言行録。初代教会の誕生から始まり、キリストにより選ばれた使徒たちの働きの記録。また、聖霊の顕著な働きが記されていることから「聖霊行伝」とも言われている。

 あとは21もの書簡、手紙が続く。これは人間に向けた神の手紙、愛のメッセージと言える内容。パウロが特定の教会や個人に宛てたパウロ書簡と特定の教会などに送られたものでないもの、記者の名が書名となっているのが特徴の公同書簡とに大きく分けられる。

 最後にヨハネの黙示録。パトモス島に流されていたヨハネが、教会の最後の勝利と神の国の完成などを預言し、迫害下にあるキリスト教徒たちを慰めたもの。黙示文学としても知られている。「主イエスよ、来たりませ」で終わるが、この終りが新しい初めにつながるのである。