正さん日記

世の中思いにつれて

上海万博が開幕、規模は史上最大

2010-05-02 16:39:34 | 世界
 中国の「上海万博」が5月1日に開幕した。10月31日までの184日間、史上最大の246カ国・国際機関が参加して、上海市中心部を流れる黄浦江両岸の会場で行われる。一昨年の「北京五輪」に続く国家的イベントとして国民の関心は高く、通算7000万人以上の来場が見込まれ、入場者数でも1970年の大阪万博の記録(約6400万人)を抜いて史上最大となることが確実視されている。

 上海万博のテーマは「より良い都市、より良い生活」とのことだ。急速に都市化、工業化が進み、世界最大の温室効果ガス排出国となった中国での開催とあって、各パビリオンは省エネ技術など環境へのやさしさを前面に打ち出した。
 日本政府はキヤノンなど民間企業と組んで海外では過去最大規模となる日本館を出展、また、帝人など民間企業と静岡県・横浜市の両自治体が日本産業館を、大阪府と大阪市が大阪館をそれぞれ共同出展した。 
 
 今や、今年中にGDPで日本を抜き、世界第2位の経済大国となった中国だが、農村と都市部など国内の経済格差は大きくなり、一方、バブル発生も懸念される中で、万博開催が、その後の中国経済にどのような変化をもたらすのか、注目される。
 上海は、我が国との関係が良きにつけ、悪しきにつけ濃密な都市であり、日本人の関心も結構高い。中国側でも、外国人参観者見込み1000万人の内、三分の一程度を日本人の観覧に期待しているようだが、果たして、期待どおりになるか。
 
 また、万博に訪れる外国人に好印象を与えるため、割り込みをしないように規律の良い並び方や、洗濯物を外に干さないようにするなど、当局は、指導にこれ努めているようだが、何せ、半年という長い期間の開催なので、国民の日常生活にも、それなりに影響が出てくることも考えられる。
 いずれにしても、このところ、国際社会への影響力を強めている中国が、国の威信を掛けて開催した上海万博が、盛会裏に、無事終了するよう期待したい。「写真:日本館前で並ぶ入場者ら(後方は中国館)・読売」

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