不遜な言い方で恐縮だが、安倍晋三首相は新型コロナウイルス問題が起きてかなり助かったのではなかろうか。
野党が桜の会問題を追及すると、政府・与党は、今はそんな問題を言い合っている場合ではないと、あたかもウイルス問題を人質にして安倍首相への追及を交わしている感じだ。
野党からしてみると、当然、ウイルス問題は大事だが、さりとて桜の会問題追及の手を弱める分けにもいかず、貴重な時間を使って両方を議論しなければならない。
もちろん、ウイルス問題が発生していなければ、桜の会問題を中心に安倍首相追及の時間を長く取ることができたので、結果的には安倍首相はウイルス問題で助かっている。
何故、そんなに桜の会問題が大事なのかと言えば、いろいろ理由があるが、一番重要なのは一国の首相が欺瞞にまみれていることではなかろうか。
端的な話、前夜祭で安倍氏の後援会が主催したのに、会費は参加者一人ひとりにホテルの領収書を渡し、安倍首相はまったく会費も払わずゲストとして参加したという説明は、いわば浮世離れしている荒唐無稽と言ってもいい話で、多分、常識のある人なら与党議員を含めて誰も信用していないと思う。
一事が万事で、ウソと欺瞞にまみれた首相を相手に、答弁の信頼性を基本とする国会審議ができる分けがない。
つまり、桜の会問題自体より、首相が疑惑を持たれていることに重大性があり、そのため野党はどうしても追及の手を緩める分けにはいかない。
このような問題より、主題の予算等審議に早く入るためには、安倍首相が真実を述べれば済むことだ。しかし、安倍首相は口が腐っても真実は述べないだろう。
真実を述べれば即首相辞任に追い込まれるからだ。これは、森加計問題でも同じことが言える。安倍首相は歴代最長の首相になったが、本来、森加計問題で辞任しなければならなかったが、安部一強という力ずくで常に疑惑を抱えつつ続投しているだけに過ぎない。「関連:2月21日」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます