大相撲九州場所は14日目、1敗の横綱鶴竜が大関豪栄道を破り、横綱日馬富士が横綱白鵬に負けたため千秋楽を待たず鶴竜が7場所ぶり横綱になって2度目、通算3度目の優勝を果たした。
鶴竜は、表彰式のインタビューで優勝するまでを「2年前に止まっていた時間がやっと動きだしました」と名言を述べた。
地味だが上手い相撲で横綱を射止めた鶴竜は頭の良さでも知られ、モンゴル出身力士とは思えぬ流ちょうな日本語で話も上手くインタビューに巧みに対応した。
今場所は後半に入っても、鶴竜、日馬富士、横綱白鵬、大関稀勢の里の上位陣に新入幕の石浦も絡んで、優勝争いは混とんとすると思ったが、稀勢の里が横綱3人を連破したものの、13日目に平幕栃ノ心にまさかの完敗、一早く脱落し、14日目に日馬富士も負けてあっさし鶴竜の優勝が決まった。
稀勢の里は、前半平幕遠藤、小結玉鷲に敗れた2敗が最後まで響いた。結局12勝3敗となり、優勝なしの力士で初めて年間69勝の最多勝力士となった。
今場所、一応準優勝とはなったが、鶴竜と星2つ離れたのがどのように評価されるか。ただ、3横綱を破ったので来場所の成績によっては横綱昇進もないとはいえない。
先場所全勝優勝した豪栄道は、相撲内容としては悪くなかったが、結果的には9勝6敗に終わり横綱取りはまた一からの出直しになった。「関連:11月25日」
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