政府は、65歳以上の高齢者へのワクチン接種を4月12日から行うと発表した。しかし、これに使うファイザー製ワクチンについては全体の1%程度で、後の入荷は今のところ分からないとのことだ。
ワクチン接種を差配する都道府県では、こんなに少ないワクチンをどのように市町村に配分するのか困惑しているようだ。
どうやら、政府はワクチンの供給について、ファイザー、モデルナ、アストロゼニカの3社と契約はしているものの、何時、どの位入荷するかについては決めていないようだ。
決めていたとしても世界的にワクチンの生産量が少ない状況の中ではどうにもしようがないのが実情なのかも知れない。
中国、ロシア、インドでは、自国産のワクチンをそれぞれの友好国に無償供与しておりワクチン外交との評判が高い。
しかし、世界全体をみると、現在、ワクチンが手に入らない国が約130カ国、20億人規模であるという。
世界保健機関(WHO)が主導するワクチン共同購入の国際枠組み「COVAX(コバックス)」へ期待が掛かっているが、現段階ではワクチン製造を増やすしか対策のしょうがないようだ。
日本の工場でもアストロゼニカ製品を作ることが知らされたが、果たしてどうなっているのか、このところ情報が途絶えている。
東京五輪・パラリンピック開催は、ワクチンがカギになると言われてきたが、開催国の日本が遅れ、世界的に半数にも上る国・地域がワクチンを打てない状況では、選手の参加もおぼつかない。
五輪・パラリン開催について、諸条件をクリヤーしなければならないが、大きな要素となるワクチン不足で、「笛吹けど踊らず」の事態になりかねない。「関連:2月22日」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます