正さん日記

世の中思いにつれて

ワクチン入らず、高齢者の接種の遅れ必至、世界的にワクチン不足

2021-02-22 15:29:03 | 政治

 先週の17日から、医療従事者に対し新型コロナウイルス・ワクチンの先行接種が行われている。

 アメリカとドイツが共同で開発したファイザー社のワクチンで、接種後の副反応については、イスラエルで検証された内容以外には見られないとのことだ。

 イスラエルでは、ほぼ95%の効果がみられるとのことであり、日本の場合はこれから効果の検証に入るが、まだ、接種した数が少なく、結果が出るのは先の話になる。

 ただ、医療従事者は、当初の見込みより人数が100万人も多く、反面、日本に運び込まれたファイザーのワクチン量はまだ何十万回単位で、相当足りない状況になっている。

 ファイザー社とは7200万回を供給する契約になっているが、今は、全く焼け石に水の状態で、その後の搬入の見通しが立っていないようだ。

 この分で行くと、3月中に済むはずの医療従事者への接種が遅れ、4月から接種を行うはずだった65歳以上の高齢者への接種もずれ込んでいくことは必至の状態になっている。

 従って、16歳から64歳までの若年、壮年、初老の働き盛りへの接種はさらに遅れ、東京五輪・パラリン開催の7月下旬に接種が終えているのか全く予測がつかない。

 日本にワクチンが入ってこない原因は、端的に言えば需要と供給のギャップにあるようだ。ワクチンの供給国のアメリカが行列している状態のようだし、EUでは、イギリスからの供給が少なく、EUは、その報復処置としてEU域内で製造しているワクチンの輸送を制限している状態だ。

 日本政府は、当初、ワクチンについて、ファイザー社7200万回、モデルナ社2000万回、アストラゼニカ社6000万回分を確保していると発表していた。

 政府は、その内、アストラゼニカ社分については、4000万回分以上を兵庫県芦屋市に本社がある製薬メーカー「JCRファーマ」の工場で生産し、速やかに供給していく考えを示した。

 この分が、今どうなっているのか。また、国内ではアンジェス社が臨床試験5段階中4段階まで来ているが、その他4社は、今春にかけて臨床試験を開始する予定となっており、国内製造は他国に比べて大きく遅れている。

 幸か不幸か、日本の感染状況は欧米に比べて一桁少なく、ワクチンの接種希望者も60%程度になっているので、政府の見込み違いに、現状では批判する声が少ないが、遅れが余りひどくなってくると、そうもいかなくなってくるだろう。「関連:2月17日

 

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