正さん日記

世の中思いにつれて

南シナ海で中国が石油掘削、抗議のベトナム船に中国船が衝突

2014-05-09 17:40:32 | 世界

 

 かねてから火種になっている南シナ海で、ついに中国船とベトナム船が衝突、唯ならない状況になっている。発端は、この海域で5月2日から7日にかけ、中国がいきなり石油掘削を始めたことにベトナムが抗議、掘削を阻止するために派遣されたベトナム船に中国公船が故意に衝突、ベトナム当局によると、同国側の船員6人が負傷、8隻が損傷した。

 中国側は2日に掘削設備を現場海域に搬入、3日には一方的に掘削活動の実施を発表し、掘削地点から半径3マイル(約4.8キロ)以内への外国船の進入を禁じることも通告していた。

 ベトナムは問題の海域が自国の排他的経済水域で「主権侵害だ」として設備の撤去などを要求。中国による恒久的掘削施設の建設を阻止するため、海上保安船など約30隻を現場海域に送ったところ、掘削設備の護衛に派遣された中国船約80隻の一部と衝突した。

  ベトナム当局は、中国船が意図的にぶつかり、放水してきたと主張。ベトナム側は平和的手段で解決を目指すとしながらも、「中国船が体当たりをやめなければ、報復もあり得る」としている。

 これに対し、中国側は8日、「衝突」したとするベトナム側の見解を否定した。また、双方は領有権をめぐる対立を平和的に解決できるとの見方を示した。

 しかし、ベトナム側の公表した画像を見れば、中国船が故意に衝突をしてきたことは明白であり、黒を白と強弁する手法はいつもながらのことではあるが、ベトナム側としては到底納得できないだろう。

 この事態に対し、アメリカは、「南シナ海の平和と安全を脅かす挑発や一方的行動に反対する」と表明した。ただ、中国側が意図的に衝突してきたとするベトナム側の主張には言及を避けた。中国は同諸島付近の実効支配を強めており、事態がエスカレートする懸念もある。

「写真:7日、南シナ海で、ベトナム船(右)に向けて放水銃を発射する中国船(左)。中央は中国海警局の船(ベトナム沿岸警備隊提供・AP)」

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