新型コロナウイルスは連日感染者が増え、それに伴って死者も減る気配はない。WHOは新型による致死率は2%と判断した。以前のSARSの10%より相当低いが2%でもかなり深刻な数値に変わりない。
中国では、このところ毎年開催している日本の国会に当たる人民代表者大会の中止を決めた。誇り高き習近平国家主席の決断は、SARSを裕に上回る感染者と死者を出している新型の猛威を如実に示している。
日本でもクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客、乗組員らへの感染が昨日は99人出て合計454人になり、中国以外の感染者の約半分になっている。
また、クルーズ船の感染者を除く、中国人観光客から感染したとみられる国内の人から人への感染者は38人(内中国在住者9人)となっている。
このような中で、初期対応とクルーズ船対応の遅れを指摘されている厚労省は、新型ウイルス検査を受ける必要性の目安を発表した。
37.5度以上の発熱が4日間続いている人、高齢者、心臓病、糖尿病、腎臓病、がん患者などの疾病者は国立感染症研究所など全国で3800カ所ある検査所で検査を受けるよう促した。
また、3月1日に行われる予定の約38000人が走る東京マラソンは、エリートランナー約200人のみ走る大会とし、いわゆる市民ランナーは走れないことになった。
1万人以上の不特定多数の人が集まる2月23日の天皇陛下誕生日の一般参賀は中止することになった。
その他、両国国技館で行う予定だった5000人が第9を合唱する催など全国的には近々行われる予定のかなりのイベントが中止になりそうだ。
新型コロナウイルスの政府の対応について、後手、後手に回ったとする国民の批判が世論調査で50%以上になっている。また、クルーズ船の対応でアメリカ、カナダなどから日本政府に対する批判が出た。
ここへきて、安倍晋三政権の危機対応への弱さが露呈されている。「関連:2月16日」
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