9月13日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記はロシアのプーチン大統領とロシア極東のボストーチヌイ宇宙基地で対面した。
北朝鮮から、列車でロシアを訪問した金総書記とプーチン大統領との対面は、2019年以来だが今回の金氏のロシア訪問は、ロシアがウクライナに進攻している中で行われ背景は前回と大きく異なっている。
両者が会った目的は、ロシアは北朝鮮から砲弾の供与、北朝鮮は、ロシアから人工衛星開発、宇宙開発などの支援を受けるためと言われている。
現在、ドネツク州でウクライナの反攻を受け、兵士や砲弾に余裕がないロシアは、北朝鮮にあるソ連製の大砲に詰める砲弾は、現在、ロシアが戦場で使っている大砲にも合うため、即戦力になるようだ。
一方、続けざまにミサイルを発射している北朝鮮は、自ら人工衛星と評している大型ミサイル発射に失敗を重ねており、ロケット大国ロシアから教えを被る部分は大いにあるようだ。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、今回のプーチン、金会談で、武器供給について話し合うのかとの質問に「われわれは隣国として、公表や発表の対象とはならないセンシティブな分野で協力を実行している。これは隣国にとって極めて自然なことだ」とあっさり肯定した。
観測筋の話では、ロシアが北朝鮮から供与を受けるのは砲弾などの武器だけでなく、工兵を含めた前線への兵士についても派遣する可能性があると見ている。
テレビに映るプーチン氏と金氏の表情を見ても、誇り高きプーチン氏が何かへりくだった様子で金氏に接しているようにも見える。
貧( ひん )すれば 鈍 (どん )する。の例えではないが、兵士や武器に窮していると言われるロシアの実態を如実に表わしている感じだ。「関連:8月25日」
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