こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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訪問看護に興味のあるあなたへ

2010-09-24 23:51:02 | 訪問看護、緩和ケア
急に肌寒くなってきました。
数日前まで、汗ダラダラで訪問回ってたのがウソみたいです。

ところで、何回か私のブログでもご紹介している、横浜市訪問看護連絡協議会主催の、「潜在看護師向け無料訪問看護セミナー」。
まだ余裕がありますので、訪問看護に興味のある方、ぜひ受けてみてくださいね。

世の中慢性的に看護師が不足していますが、訪問看護となると、さらに人手が足りません。

ひとえに、何か誤解があるんじゃないかと思います。

さっき、うちのステーション関係者が言うには、どこかのQ&Aに、訪問看護はあらゆる科の知識が必要だの、ああでもないこうでもないって書いてあったそうで、もしかして、本当にそんなこと思って躊躇してるのだとしたら、それは大きな誤解です。

確かに、訪問看護は一人で訪問して患者さんと1対1になるわけですが、あくまでも場所は家庭の中ですし、ほとんどが穏やかな暮らしの中で、じっくりと向き合える環境にあります。

病状は人それぞれですが、ICUに入っているわけではありませんから、データー読んでモニター見て、バランス見て、機械の微調整して・・なんてことは必要ありません。

在宅では、数字はあまり重要じゃないんです。
一番大切なのは、「あなたの苦しみを分かりたいと思っています。あなたのそばで、なにかお手伝いをしたい。」患者さんに対して、そう思える心です。

体が清潔で、心が穏やかで、痛みがなくて・・・どうしたら、そこに近づけてあげることができるだろうか?と考えられるかどうかです。

在宅に必要な技術や知識は、普通知らなくて当たりまえのことです。

仕事の中で、自然に覚えていくことができます。

ポリ袋を使ってシャンプーしたり、高分子吸収体でこんにゃくマットを作ったり、あるものを使ってケアをしたり、在宅用の医療機器を扱ったり・・
こんなことも、すぐに覚えてしまいます。
普通のご家族が覚えられることですから、看護学校を出ていれば、ぜったいに大丈夫です。

最初は、スタッフと同行をしながら、どんなふうにかかわるのかを見て歩きます。

入ってしまえば、砂に水がなじむように、すっと覚えていけることばかりです。

もちろん、わからないことはちゃんと教えますし、カンファレンスでもみんなで話うことができます。
何かあったら、電話をくれれば飛んでいくし、ちゃんと予測ができるようになっていきます。

怖がることは何もありません。

それよりも、訪問先で笑顔の患者さんの言葉に、喜びを感じることのほうが、ずっとずっと多いはずです。

ターミナルの患者さんにどう接すればよいのかわからない・・

自然にお話をすればいいだけです。
無理に励ましたり、死を否定したり、思い込みで話を進めたりさえしなければ、そばにいることの大切さがきっとわかると思います。

緊急電話も心配いりません。
うちは、ファーストオンコールは常勤が持っています。
ほとんどが、そこで対処されます。

場合によっては、担当の看護師が対応してくれます。
セカンドオンコールは、ほとんどの場合持っているだけのことが多いです。

訪問看護に興味のある方、怖くないですよ~。

もし、うちの施設で研修をご希望されるのであれば、喜んでご相談にものります。

訪問看護を難しく考えないないでください。

私たちのお邪魔するのは、家なのですから。