こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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休日が多いいと・・・

2010-09-22 22:10:57 | 訪問看護、緩和ケア
祝祭日はとてもうれしいのですが、患者さんの病状には全く関係なく、その分の訪問を前後に移したり、どうしてもの場合は手分けして訪問したりと、かえってリズムがくるって大変な思いをしたりします。
緊急当番になればなおさら、遠出もできないし晩酌もできません。

そんなわけで、今週はずっと家の近くでうろうろすることになっています。

猛暑の夏が終わりつつあり、何人かの患者さんは急激に病状が進んできています。

こういう時は、どちらかというと高齢で廃用症候群の患者さんが一気に衰弱することが多いように思えます。

もう何年もご家庭で大事に介護され、低空飛行ながら穏やかに過ごされていた方が、急激に体力を奪われていきます。

「急に食べなくなって・・・」「なんか元気がなくて・・」そんなちょとした変化から始まって、傾眠傾向となり食事も拒否するようになります。

そうした状況になると、私たちも今の状況をお伝えし、これからの方向を確認します。

けれど、長い介護生活が終わりつつあることを、ほとんどのご家族が、落ち着いて受け止めています。

たくさん愛情を注いだ分、長い間頑張って生きてくれた家族に「ありがとう。そしてご苦労様」と思うのでしょうね。

静かにその時を待っているご家族が何人かいらっしゃいます。

そして、混乱のうちに終末期を迎えている方もいらっしゃいます。

こんな時期の緊急当番は気が抜けませんが、それでも私たちを頼りにしてくれている人たちがいることは、感謝しないといけませんよね。

誰かに必要とされている、誰かが待っていてくれる、そんな思いが頑張る気持ちのエネルギーになります。
誰にも必要とされず、だれからもそこにいることを気づいてもらえないとしたら、そんな辛いことはないでしょうし・・・

どうせ生まれて死んでいくなら、やっぱり人のためになりたいですから。

生きているだけで、みんなそれぞれの苦しみを抱いています。
私だってそれは同じこと。
いろんな苦しさや、腹立たしさや、悲しさや、行き場のない悔しさ。
全部投げ出して、逃げてしまいたくなる心。

そんな思いを抱くときもありますが、そんな辛さを癒してくれるのも、やっぱり待っていてくれる患者さんだし、スタッフの元気な笑顔だったりします。
プラスに変換しなと、負のパワーにまけちゃいますからね。

そして今日もスタッフの回りきれない訪問を引き受け、緊急入院した患者さんの訪問看護サマリと居宅の情報提供書を書き、パワーポイントのスライドを完成し、あちこちとメールのやり取りをしながら一日が終わりました。

私のささやかなお願い・・・「今夜は電話がなりませんように。」