我が家には一辺が30cmほどの正方形の壁掛け時計が掛かっている。枠は木製を模したプラスチック製で、数字は明確な算用数字である。裏を見てみると、機械部分は一辺が5cmほどの小さなものである。
40年ほど動いているが、ひと月の誤差は僅か数秒である。感心なので機械部分に油をさしてやりたいと思うが、うっかり油をさして動きが悪くなっては困るので、それは控えている。こんなに小さな機械で半世紀近くも正確に時を刻み続けているこの時計はどこの時計かというと、SEIKOの時計である。いい時計に出会ったというべきなのであろう。