すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

70年談話とNスペ「“終戦”知られざる7日間」

2015年08月16日 | 日々思うこと

首相の「戦後70年談話」をめぐり、その評価が分かれネット上で熱くなっています。慶應義塾大学の金子勝教授はツイッターで「70年談話を読む限り、安倍首相自身が植民地侵略を認め、お詫びをしているようには読めない。談話は談話。安保法案は法律。いったん決めれば修正するのは大変だ。マヌーバーで一歩一歩悪くする、まさにこれが“ナチスの手口”なのです。」とつぶやいています。

けんもちさんからはコメントで「裏側で、トンデモナイ法案が突き進んでいるみたいですよ!まやかしのお詫び談話を簑にして、報道の統制などを盛り込んだものが法律で規制されるようでは、戦前回帰に拍車がかかるかもしれません。」と・・・。また14日夜の報道ステーションのコメンテーターとは、昭和史のエキスパートでノンフィクション作家の保坂正康氏で、首相談話について「失望」と言い切る一刀両断でした。

昨15日は、高市早苗・有村治子・山谷えり子、稲田朋美氏の女性閣僚らは揃って靖国神社へ・・・。A級戦犯合祀の参拝を当然かのようなコメントをしているので、かつての植民地支配を反省しているようにはとても見えず、言葉と行動が問われる安倍内閣です。

そして今夜9時からのNHKスペシャル「“終戦”知られざる7日間」を視聴です。8月15日の玉音放送で終結したとされる太平洋戦争、ところがその後も各地の部隊が徹底抗戦を唱え、特攻作戦の準備も行われるなど、本土決戦への意欲を高めていたことを知りました。玉音放送から戦闘停止に至るまでの“緊迫の7日間”を追い、戦後への礎になった人々の行動を見つめた番組でした。全国高校野球100年の歴史を考えると、終戦からまだ70年・・・、先の戦争を風化させずに次世代へ正しくつなぐことの意義をかみ締めました。

月刊『食べもの通信』8月号は、「水道水は今、安全・安心か?」“命の水を営利から守る”特集です。巻頭インタビューは昨年、「憲法9条を守り孫たちに平和を残したいジジババの会」(孫9条の会)を結成したコカリナ奏者の黒坂黒太郎さんです。東日本大震災後には糸魚川市でも復興支援コンサートを催し、合併前の旧青海町ではヒロシマ被ばく木・平和コンサートを開催するなど、市民にはお馴染みの方です。

また8月号コラムは私の担当で「平和憲法に守られた70年 今、国民の食と暮らしが危うい」を綴りました。見本誌をご希望の方は食べもの通信社か当方へご一報ください。

http://www.tabemonotuushin.co.jp/index.php

※11日書き込みの百田尚樹著「永遠のゼロ」について誤解のないよう、市図書館に置くことを否定はしておりません。本誌の傷み具合(?)からかなり読まれているようでしたが、私小説「永遠のゼロ」が「戦後70年 記憶をたどる」コーナーにふさわしい書籍かどうかの問いかけです。